ニュージーランド議会保健特別委員会
カナビスの医療利用を求める動き
Source: NORML Daily Audio Stash
Pub date: 16 July 2008
New Zealand Politicians urged to allow marijuana for health problems
http://stash.norml.org/2008/07/16/ new-zealand-politicians-urged-to-allow-marijuana-for-health-problems/
ニュージランド議会保健特別委員会では、現在、痛みなどの慢性疾患の治療にカナビスを医薬品として使えるように法律を改めるべきだという議論が行われている。
改革を支持するビリー・マッキーさんは、医療カナビスを使っている多くの人たちにとってはカナビスを使っていることで就職するのが難しく、家族からも疎まれている人もいるとして、現状の問題点を訴えている。
また、自分でカナビスを栽培している場合も、カナビス目当ての泥棒に侵入されるという問題も発生しているとも指摘している。彼自身、これまでに10回も泥棒に入られて、飼い犬まで殺されたと言う。
ウイル・デ・クリーネさんも、医療カナビスを容認すれば、若者たちにカナビスが医薬品だと知ってもらうことで、現状を支配している行き場のない反抗的幻想から目覚めてもらえると法改革の利点を主張している。
また、カナビスを治療に使おうとしても、現状では、ブラック・マーケットから入手したものは品質的に健康リスクが伴うので、それ自体が害になりかねないと話している。
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しかし、医療カナビスを支持している人たちは、サティベックスを認めることで、自分のカナビスを栽培したいという患者の願いを無視しようとしているのではないかと懸念している。
サティベックスの問題点には、医療カナビスほど広範囲に効果がない ということのほかにも、値段が高過ぎて無職の患者では購入できないという問題がある。実際のところ、現状では、収入の少ない患者にとっては、ブラック・マーケットで買うことすら無理で、医療カナビスを自分で栽培するしか選択肢がない。
サティベックスが使えるようになっているカナダでも、実際には医療カナビスを使っている患者のほうが圧倒的に多い。今回、ニュージーランドの保健大臣の主張が通っても、結局は医療カナビスを認めない限り、問題は何も解決しないだろう。