Mark Fiore's
Pain Man

Source: MMP
Subj: Mark Fiore's "Pain Man" cartoon
Web: http://www.mpp.org/

2005年6月、アメリカ連邦最高裁判所は、カルフォルニア州が認めた医療カナビス患者エンジェル・ライヒの訴えを却下した。彼女は、この裁判で彼女にカナビスを提供してくれている人と自分が州法によって守られており、連邦麻薬局の妨害をやめさせる権利があると訴えた。

もともと、連邦法は州をまたがる商取引に関する規定なので、彼女の場合は商取引でもなく、州も越えていないのだから、連邦法の対象にはならないというのが理由だった。だが、最高裁は、商取引ではなくとも商取引に影響を与えるからカナビスは例外だという政府の主張を追認した。

保守派は、普段から、州をまたがらない事件においては州法が連邦法に優先するという立場を取っているが、カナビスだけを例外にして危険な売薬やアルコールなどは認めるというジレンマに陥っている。このアニメーションは、そうしたご都合主義が病人を苦しめていることをストレートに揶揄している。

日本では、一般に、この裁判が医療カナビスの是非を判断したものだと受け止められているが、論争の趣旨は連邦法の権限範囲に関するもので、カナビスの医療利用そのものに対して何らかの裁定を下したわけではない。

連邦最高裁判決の意味、エド・ローゼンタール、インタビュー
闘い続ける、と宣言。医療マリファナ患者エンジェル・ライヒ

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