民主党代表選と大麻取締法問題 -あぶりだそうこの国の大麻-

投稿日時 2010-09-10 | カテゴリ: 白坂の雑記帳

いま日本で起きていること、民主党代表選挙、鈴木宗男氏の上告棄却、それらを伝える記者クラブメディアの姿、記者クラブメディアが誘導する世論とネット世論の乖離、などなど。
THE JOURNALに掲載された田中良紹さんの論説が、いま日本で起きていることの本質を射抜いていると私は思う。
あぶりだされるこの国の姿

そして、これらのことは、全て、大麻取締法問題とも通じる。まるで金太郎飴だ。
大麻の薬学的事実や海外の現実を検証もせず、ちょびっと大麻を持っていただけの学生を社会的血祭りにするマスコミの「大麻汚染」報道。2008年のあの狂気のような騒動のなかで、経済学者の池田信夫氏が書いている。

厚労省の記者クラブで「大麻撲滅に協力する」といった非公式の協定が行なわれ、各社とも現行法に疑問を呈するような記事は出さないことに決まったのではないか。

大麻は合法化して規制すべきだ 池田信夫blog

出た!キシャクラブ。昨年の政権交代以降、ネット系ジャーナリスたちの奮闘もあって、一部の省庁で記者会見がオープン化した。だが、厚労省は閉じたままだ。厚労省の大臣記者会見をオープン化していないミスターネンキン長妻大臣は、菅首相支持なのだそうだ。菅氏もまた財務省の記者会見をオープンにしなかった。

厚労省の天下り財団法人「麻薬・覚せい剤乱用防止センター」が、「ダメ。ゼッタイ。」として国民に周知教育している大麻の有害性情報は、16年前まで同財団がアメリカのテキサス州にある反薬物団体から輸入販売していた薬物標本見本の説明書に過ぎない。厚労省の担当者は、そこに書かれている大麻の有害性の記述について、調べてみたが出典は分からないと言った。
日本の公的大麻情報の正体
監視指導麻薬対策課の回答

だが、記者クラブメディア、新聞とテレビは、まるで魔女狩りの如く一方的な大麻バッシングを煽り、根拠もなく大麻の有害性を言い立て国民にウソを教え込む天下り財団法人を問題にしない。

司法もまた然り。さまざな疾病の症状緩和などに大麻が効くことは医学的に証明されており、私は自分の裁判で一審から最高裁まで大麻取締法は生存権を侵害していると主張したが、驚くべきことに、司法は一切その主張について触れず、黙殺した。

何も知らずに大麻の運び屋をやらされてしまった裕美さん裁判では、無罪を主張する裕美さんに千葉地裁は懲役5年罰金100万円を言い渡し、控訴した裕美さんに対し、東京高裁は初公判の場で控訴棄却を言い渡した。公判が始まる前に、既に控訴棄却の判決文が用意されていた。そして最高裁もそれを是認した。無実の裕美さんは今も刑務所に収監されている。
大麻密輸の冤罪-控訴審判決文

多くの国民は、裁判所がこのようなデタラメな機関であることを知らない。まして、新聞とテレビでしか情報を得ていない人たちには尚更だ。

先日のニコ動でも、首相になったら記者会見をオープンにするかと問うた上杉隆さんに、小沢氏は「それはやる」と答えていた。

今回の民主党代表選挙は、単に民主党というコップの中の嵐ではなく、田中良紹さんが指摘するように、『対立軸は「官僚支配」を続けさせる勢力と、昨年の選挙で初めて国民が実感した「国民主権」を守る勢力との戦いである』と私も思う。

言うまでもなく、大麻合法化は、「国民主権」を守る勢力のなかに在る。
厚労省の記者会見がオープンになれば、大麻あるいは大麻取締法に関する質問や大臣の回答を報道するメディアが出てくるかもしれない。いや、必ず出る。だって、そーしよーと思って、大麻報道センターって名乗ってんだもーん。





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