毎日新聞大阪社会部デスク宛にメール

投稿日時 2008-05-18 | カテゴリ: 毎日新聞の大麻報道との対話

1977年9月10日、井上陽水が大麻で逮捕され、その4日後の14日、毎日新聞編集委員の関記者は、「記者の目」という欄に「たかが大麻で目クジラ立てて」と題する記事を書いた。

たかがマリファナぐらいで目くじら立てて、その犯人を刑務所にやるような法律は早く改めたほうがいい。

たかが大麻で目クジラ立てて


それからほぼ30年、特に近年は大麻についての医学的な研究が飛躍的に進み、今では大麻の成分が癌を抑制する効果を持つことも明らかになり、一進一退はあるものの、流れとしては、個人的な大麻所持など刑事犯の対象としない施策が欧州を中心に進み、医療的な利用も広がっている。
ところが、日本では大麻について公に議論することすらタブー視される状況が続き、マスコミは相も変わらずひたすら大本営発表のような警察情報を垂れ流している。言論状況はますます窮屈になり、いつか来た道を再現しているかのようだ。
毎日新聞は自社で報道した半年ほど前の事件についての引用に際し、事実確認もせず、曖昧な記憶に頼って誤った報道を行い、指摘を受けても早急に訂正しようという姿勢すら見られない。情報が生ものだという自覚が欠如しているとしか思われない。記者クラブという翼賛的で閉じた生ぬるい空間から社会を眺め、事件の背後にある問題を見極めようという姿勢など失ってしまっているようだ。

関西大学の大麻事件を報じる毎日新聞の記事に再び誤りを見つけたので、メールで訂正を求めたが修正されない。そこで昨日、大阪本社社会部デスク一色氏に電話を入れたが、取り込み中だったようで、代わりに牧野さんと名乗る女性記者と話し、改めて誤りを伝え、大麻の事実について調査報道などもしてほしいと要望した。
電話録音:http://asayake.jp/ongen/080520_m.wma(wma 2.06MB)

今見たところ、未だに修正されていない。事実関係を誤って報道していることに対し、あまりにも緊張感が欠けている。まだ寝ているのだろうか。

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