アメリカ医師会(AMA)
医療カナビスに関する指針
Source: American Medical Association
Subj: H-95.952 Medical Marijuana
Web: http://www.ama-assn.org/apps/pf_new/pf_online?
f_n=browse&doc=policyfiles/HnE/H-95.952.HTM
カナビスには医療価値がないという主張 をいまだ続けている連邦麻薬局(DEA)は、その理由として、アメリカ医師会(AMA)が、カナビスを医療価値のない 危険な薬物として 規制薬物の第1類 のままにしておくことを提言していることや、アメリカ多発性硬化症協会が患者にカナビス治療をすすめていないことを上げ、さも医学界全体が医療カナビスに反対しているように印象づけようとしている。
しかしながら、このアメリカ医師会の医療カナビスに対する見解を見てみると、基本的にカナビスに医療価値があることを前提に、カナビスの医療利用についてさらなる適切な対照研究を行うことや、確実に研究用のカナビスが入手できるようにすること、煙によらない摂取デバイスの開発の必要性などについて強調している。その上で、研究結果が十分に揃うまではカナビスを規制薬物の第1類のままにしておくことを勧告する内容になっている。
これに対してDEAは、カナビスの 医学研究を妨害 して研究自体を行わせないように画策したり、研究成果を隠蔽 したりして、アメリカ医師会の主張を逆利用して、カナビスには医療価値がない根拠に仕立て上げている。
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(1)われわれAMAは、深刻な症状にある患者の臨床前データ、ケーススタディ証言、あるいはそれらを適切に整理したエビデンスが、疾病の理解に役立ち、治療に応用できる可能性が考えられる場合には、カナビスとカナビノイドに関する適切で管理された一層深い研究を実施できるようにすることを求める。
(2)われわれAMAは、そうした研究の結果が示されるまでは、カナビスを規制薬物法の第1類に留めておくことを推奨する。
(3)われわれAMAは、カナビスの医療実用化を進める目的を持った高度な設計の臨床研究を実施するために、国立衛生研究所(NIH)に対して、交付申請にともなう行政手続きが迅速に処理されるようにすることを強く求める。具体的には、
- 公的な審査委員会を通じて、カナビスの臨床研究手順に関する安全基準と、被験者に対する標準的なインフォームド・コンセント・モデルを開発して、それらを研究者に情報提供する
- 臨床研究に十分な財政支援を行い、認定された研究者が臨床研究目的のカナビスを適正に入手できるようにする
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研究の第一認可者が国立衛生研究所かどうかにかかわらず、麻薬取締局(DEA)に登録された研究者が、食品医薬品局(FDA)の認可を受けた正規の臨床研究を実施している限りは、さまざまな効力の均質カナビスとプラセボを国立ドラッグ乱用研究所(NIDA)から確実に入手できるようにする
(4)われわれAMAは、カナビスの燃焼と煙の吸引にともなう健康への害を減らするために、国立衛生研究所がその資源と影響力を使って、煙を出さずにカナビスやTHCを搬送できるシステムの開発を行うべきであると考える。
(5)われわれAMAは、患者に効果のあるケアを実施するためにはさまざまな治療法について拘束を受けない自由な情報交換が不可欠であり、医師と患者の間でどのような代替治療について話し合われたとしても、双方のいすれも刑事制裁の対象にすべきではないと考える。
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