医療カナビス患者

ドラッグテスト解雇の不当性を訴える裁判

Source: Missoula Independent
Pub date: Oct 4, 2007
Title: Testing users and the law
Author: Paul Peters http://www.missoulanews.com/index.cfm?
do=article.details&id=66FDDC5F-C04C-BC44-8D5A42A18870509E


モンタナ州カリスペルに住む男性が、州法で医療カナビスの使用を認められた労働者に対して雇用主には解雇権限があるかどうかについて裁判で争っている。こうした裁判はモンタナ州では初めてのことになる。

フラットヘッド地方裁判所によると、コロンビアフォール・アルミニウム(CFAC)に勤めていたマイク・ジョンソンさんが、2006年7月の行われた会社の抜き打ちドラッグスストでカナビスに陽性反応を示した。

会社側が提出した裁判資料では、8月に会社はジョンソンさんに対して、さらなるドラッグテストを受けて問題がなければ会社に戻すというチャンスを与えたが、ジョンソンさんが再テストを拒否したために解雇したとしている。ジャンソンさんは、製錬工としてこの会社で25年間働いていた。

これに対してジョンソンさんは、正当が理由もなく解雇されたとして、不当解雇訴訟を起こした。しかし、ジョンソンさんと会社側の双方の弁護士とも詳細について明らかにしていない。

裁判所では、裁判前の予備審問を10月22日に予定している。マリファナ・ポリシー・プロジェクト(MMP)・モンタナ支部のダン・バーナスさんのよると、この裁判は、会社のドラッグ政策に対して医療カナビス法のほうが優先されるべきとするもので、州内では初めてのケースになるという。MMPは、2004年の医療カナビス住民条例の成立に際しては大きな役割を果たしている。

今年の始めには、オレゴン州議会で、医療カナビス患者の雇用問題に関して4種類の法案が提出されている。2つは、雇用主に医療カナビス患者の解雇権を認めるもので、別の2つは解雇を禁止するものだったが、いずれも委員会で廃案になっている。

バーナスさんのグループでは、医療カナビス患者に対する 「非犯罪化」 という考え方には強く反対している。

「完全の合法な薬を使うことに対して、非犯罪化するなどという発想は全くナンセンスです。そのような議論が出てくること自体に驚いています。医療カナビスをその他の医薬品と同じように扱うべきであることは非常に明確なことです。州法が医療カナビスを保護している以上、疑問をはさむ余地すらありません。」

バーナスさんは、雇用主が州法で保護されて医療カナビスを使っている労働者を解雇できるようになれば、2004年にモンタナ有権者の62%の賛成多数で成立した医療カナビス条例が破綻することを意味すると言う。

この裁判は、モンタナの医療カナビス法にどの程度の保護能力があるかを判断する重要な試金石になっている。