ネバダ州カナビス住民投票条例案

「クエスチョン7」 早分かりアニメ

Source: The Committee to Regulate and Control Marijuana (CRCM) in Nevada
Subj: QUESTION 7 IN 90 SECONDS
Web: http://www.regulatemarijuana.org/home/sources

ラスベガスで有名なアメリカのネバダ州では、この秋の中間選挙(2006/11/7)で 「クエスチョン7」 という興味深い住民投票が実施されることになっている。この住民投票が成立すれば、21才以上の成人は1オンスまでのカナビスを合法的に所持し使用ができるようになる。今では、医療カナビスの住民投票は珍しくなくなったが、今回はリクレーショナル用途での利用をめざしている。

リクレーショナル用途の住民投票とすればコロラド州も話題になっているが、ネバダ州の 「クエスチョン7」 の場合は州公認のショップでのカナビス販売、さらにはショップへの供給も州公認の業者が行うという画期的な内容も加えられている。ショップへの供給という点では、バックドア問題 を抱えるオランダのコーヒーショップですら実現していないもので、成立すれば世界の最先端を行くことになる。

「クエスチョン7」 を推進しているレギュレート・マリファナ・オルグ(CRCM)では、支持を集めるために、条例案の内容をわかり易く説明したアニメを製作して配信している。

参考:  ネバダ州、保守派がドラッグ戦争に反対、住民投票でラスベガスはアメリカのアムステルダムに?

このビデオは CRCM のサイトからダウンロードして見ることができます
   
カナビスを取り締まる法律は機能していません。35年にも及ぶカナビスに対する戦争を経た現在でも、カナビスはいつでも、どこでも手に入ります。
ネバダ州では、昨年一年間にカナビスの単純所持で逮捕された人の数は、殺人や過失致死、レイプ、強盗、加重暴行など凶悪犯罪の合計を上回っています。
カナビスが違法なために犯罪市場が繁栄し、暴力ギャングやドラッグ・ディーラーの活動資金を支援してしまう結果になっています。
「クエスチョン7」では、カナビスの少量の販売と所持についてのみ合法とし、1オンスの上限を設けています。1オンスは、およそシガレットにして31本分で、タバコのパッケージの半分くらいの量です。
カナビスを販売できるのは州の認可したショップだけです。ショップは学校や宗教関連施設の500メートル以内では許可されません。また、ショップにカナビスを供給できるのは認定業者だけです。
アルコールを販売している施設では、カナビスの販売は許可されません。また、ガソリンスタンドやコンビニ、雑貨店、ナイトクラブなどでも販売は許されません。
「クエスチョン7」では、誰が誰にカナビスを販売したか追跡できる仕組みになっています。買う買わないにかかわらず、カナビスを販売している施設に入場するには21才以上の成人であることを証明するIDカードが必要です。
カナビスの酔っぱらい運転は厳禁です。違反者には重い刑罰が科せられます。また、公園など公共施設での使用も禁止です。
カナビスの売買には税金が課せられます。歳入の半分は州のドラッグ教育活動や治療プログラムの使われます。残りの半分は州の一般財源として最も緊急とされる問題に使われます。
投票には登録が必要です。オンラインでも受け付けています。
さらに詳しくはFAQをご覧ください。11月7日には 「クエスチョン7」 への賛成投票をしましょう。