付録3

トラベル・レポート

スペイン、カナリゾートで王様気分


マイルハイ

Pub date: Aug 31, 2006
About Nol's place in Spain
Author: milehigh (Bret Kantola)
http://webshop.hempcity.net/forum/viewtopic.php?f=1&t=1442&hilit=spain+milehigh
http://www.thebigtrip.us/Spainphotos.html

2006年8月、ノルが暮らすスペインのアローラを旅した。アローラは、コスタデルソル(太陽の海岸)の中心都市として知られるマラガから40キロほどのところにある。ここがミニ・カナリゾートに予定されている場所で、そのためにノルは、古い農家を購入して改造と拡張に取り組んでいる。

マラガ飛行場に降り立つと、1時間前に着いたジャッキーとジェイクと共にノルが外のロビーで待ってくれていた。ノルは、さっそく私たち3人のためにレンタカーをアレンジしてくれた。ノルの車の後に付いて行くと30分ほどで彼の暮らす家へ到着した。


飛行場でまず手渡されたのが、ラブ・ポーションのぶ太いジョイントだった。おかげで飛行機に乗ってからずっとハイになりっぱなしだった。家に着いてからも、ウイリー・ネルソン、2種類のディーゼル、ラブ・ポーション、ゴンゾーをはじめストックしてある数種類のヘイズ、希少なリズドッグ由来のものまで次から次へと出てきた。

ジャッキーも気をきかせて、私の好みのアムネシア・ヘイズを用意してくれていた。ハシシは少なくとも4、5種類は吸ったが、一部はジャッキーがアイソレーターで作ってきてくれたもので、ノルもモロッコの何種類かのローカル・ハシシを持っていた。




鉄道の線路からもノルの家がみえる。駅からも歩いて行ける。

私はノルとマルスカから自分の相応以上の歓待を受けて、今では王様の気分というものがどういうものか分かった気がした。本当に最高にクールな場所だ。何階建てかになっているスペイン・スタイルのこの白い館から50メートルのところには広いオレンジの果樹園があり、レモンやライム、オリーブ、椰子などの木も植わっている。

本当に美しい。夜には空のすべての星が輝いている。そして自分の心臓の鼓動まで聞こえそうなくらい静寂に包まれている。ノルはこの場所をさらに美しくしようと頑張っている。穴を掘り起こし、建物を移動したり改造したりすることで最高にクールに休暇を過ごせるところにすることを目指している。私は、これほど素晴らしい場所を他には想像できない。

彼の計画には驚くばかりで、心底興奮してしまう。お客さんのためにインディアン・スタイルのティーピーのキャンプもつくる予定で、ティーピーに泊まることのできない人のためにバンガローまで用意すると言う。また、さらに家の2階にレンタルできるアパートをつくることにも何の問題もないとも話している。




私個人とすればアパートをレンタルしたい。家の一階には大きなパーティー・ルーム(クラブハウス)があり、グローバル・ヘンプ・ミュジアムで展示していた品々ばかりではなく、オランダで初のコーヒーショップ、メローイエローで使っていた調度品や、さらにはポジトロニクスの3台しかない幻のテーブル・サッカーの一台まである。


バス・ルームも工事が終わって真新しくなっている。クラブハウスの外にはバーベキューもできる大きな場所も用意され、火照った体をさまして舌鼓をうちながらみんなで一服できるようになっている。全体の敷地は6ヘクタールもあって、プライベートが完全に保たれている。

家のすぐそばにはグアダロルセ川(Guadalhorce river)が流れている。アローラの北西10数キロのところにある貯水湖から流れ出して、コスタデルソルで地中海に流れ出ている。周辺は非常に美しく、ドライブでは何十もの小さなビレッジにも立ち寄って楽しむことができる。どこも品の良い雰囲気に包まれている。

松林に囲まれた貯水湖あたりはエル・チョーロ(El Chorro)と呼ばれている国立公園になっている。この高地の山の湖で泳ぐこともできる。水はこれ以上は想像できないほど透明で青い。長い湖岸は完全なビーチになっていて、水は心地よく冷たくない。


Summer House at El-Chorro  By: Meg Metcalfe

3つの湖の他にもガルガンタ・デル・チョーロ(Garganta del Chorro)という険しい岩の渓谷もある。ハイキングや、鷲や鷹のバードウォチング、魚釣り、マウンテン・バイクなどを楽しむことができるだけではなく、ロック・クライミングのメッカにもなっている。

ビーチには何回か訪れたが、さらに内陸部をドライブすると湖に劣らないくらい静かで、人にも出会わずにプライベートな時間を過ごすことができた。何日かここに滞在しても楽しみはつきることはないだろう。


食べ物はどこで食べても最高においしく、しかも安い。素晴らしいワインやスピリッツもある。誰もがレモンをミックスして飲んでいる。ワインはピリッとする。ここでは、夜の9時以前にディナーを食べる人はいない。そのころからパーティーが始まるからだ。


だが、夜は数時間以上眠りたいとは思わなかった。ここには犬や鶏や馬までいて、みんな早起きだ。犬はクールだし、鶏の鳴き声はユーモラスだ。馬は人間の都合など無視する。彼らの世話をしているマルスカの仕事はハードだが、彼女が彼らを心底愛しているのがわかる。

最近、馬の家は新しくできたばかりの小屋に移された。古い小屋は、お客さん用にシャワーとトイレを備えた場所に改造されることになっているが、実際にとてもファンタスティックで一見に値する。

このような旅を経験すると、帰ってから少し脱力感を覚えるが、水の中の気泡がまた表面に上がってくるようにこれまで以上に元気にもなる。今回は、本当に人生最高の旅を楽しませてもらった。こここそ究極の場所だと保証できる。

ここは、ノルから聞いていた話の100倍も素晴らしい。このことでは思い出すだびに笑い出してしまう。彼の話しはいつもそうなのだ。

ノルとマルスカ、ビッグ・タイムを本当にありがとう!


ノルの家から見た夜明けの風景。



果樹園の中には…




しばらく行くと山頂にはアローラの古い城と村の中心部が見えてくる…




アローラの中心部は急な坂ばかり


アローラの城は、最初はフェニキア人によってつくられ、ローマ帝国の下で拡張された。だが、5世紀にはローマを破ったゴート人に破壊され、アラブの時代になるまでは再建されることはなかった。再建後はそのままアラブ人たちが住み着いて、今でも子孫たちがここで暮らしている。彼らはアラブの伝統で装飾されたドアの家に住んでいる。

アローラ周辺の日帰り旅行

マイルハイ(Milehigh, Bret Kantola) は、アメリカ・コロラド州デンバーにあるウエルズ・ファーゴ銀行でセールス・コンサルタントをしていた。現在はオランダに移住して ガンジャ・ツアー を主催している。

デンバーは標高が約1600メートルの「ワンマイル・シティー」とも呼ばれるハイランドで、2005年11月には1オンス以下のカナビス所持に対して民事罰も刑罰も科さないという市条例が住民投票で成立している。課税や規制管理については触れていないが、アメリカで最初にカナビスを合法化した都市としても知られている。