SAFER

ユーモア広告・看板

コロラド州修正44号住民条例キャンペーン

Source: SAFER Colorado
Pub date: November 05, 2006
Subj: Humor
Web: http://safercolorado.org/humor

コロラド州では、中間選挙(2006/11/7)で 「修正44号条例」(アルコール・カナビス均等案) という住民投票が実施される。 この住民投票では、州法を改正して、21才以上の成人が1オンス(約28g)までのカナビスを個人使用目的で所持・使用することができるように、州法のすべての犯罪および禁止規定の削除を求めている。

この条例案を推進しているのがSAFERで、活動の中心に、「カナビスはアルコールよりも安全な選択」 というスローガンを掲げている。アルコールとの対比で本格的にカナビスの安全性とその選択の正統性を訴える手法は、昨年デンバー市で今回と同内容の市条例を成立させてから特に大きな注目を集めるようになった。

運動期間中に掲載された新聞記事を通読してみると、反対派は、アルコールがカナビスよりも安全だとは主張できないために、直接アルコールと対比することは絶対的に避けながら、単にカナビスが未成年に悪影響を与えるとか、無謀運転が問題だとかいう主張を繰り返すだけしかできなくなっているのが分かる。

投票直前の世論調査では苦戦しているが、SAFERの戦略はカナビス禁止派の論理の破綻と欺瞞を浮き上がらせ、非常にパワーがあることを如実に示している。

ここに掲載するSAFERの広告は、ユーモアの中にも強烈なメッセージが含まれており、今後の各地のカナビス合法化運動にとって大きな手本になるだろう。

参考:
アルコールかカナビスか、大人の選択を認めるべき時、コロラド州住民投票条例・修正44号案
コロラド州住民投票条例アルコール・カナビス均等修正44号案 FAQ


Possible newspaper ad


コロラド州ジョン・サザース司法長官。素面(しらふ)説教師。自らはアルコールを使用していたことを認めていたが、ここにきて、過去に酔っ払ったことはないと強弁している。とはいっても、大人であれば、処罰の恐れなしに自分の責任でアルコールを飲めるようにすべきだと主張しながら、カナビスを使う人は犯罪者と考えている。酒を飲めと言っているのと何ら変わりない。

Published newspaper ad #1 -- Greeley Tribune, November 4, 2006

ブッシュ・アメリカ大統領。1972年、アルコールに酔って父親に暴力をふるう。

Published newspaper ad #2 -- Colorado Springs Gazette, November 4, 2006

チェイニー・アメリカ副大統領。2月、ビール飲酒後に友人を猟銃で誤射。

Erected billboard 4 - Denver (x 2)


マリファナ。二日酔いなし、暴力なし、肥る炭水化物もなしよ。

Signs from Oct. 19 press conference in front of DEA headquarters in Denver

お尋ね者。致死性薬物の販売犯。賞金420ドル。
ヒッケンルーパー・デンバー市長は、ウェイン・ブリューイング・コンパニー(ビアホール)のオーナー。
ピート・クアーズは、コロラドを本拠にするクアーズビール・カルテルのオーナー。

Possible billboard #1

アルコールを飲んだあなたの娘の姿

Possible billboard #2

ブッシュ・アメリカ大統領。25才のときにアルコールに酔って父親に暴力をふるう。

Possible billboard #3

共和党のマーク・フォーリー前下院議員。飲酒時に、議会で働く10代の少年にわいせつメールを送ったことが発覚し9月に辞任。アルコール依存症。

Possible billboard #4

メル・ギブソン、俳優・監督。2004年キリストの死を描いた『パッション』公開。2006年7月飲酒運転と暴言で逮捕。謝罪後、アルコール依存症のため施設に入所。

Westword cartoon, 10/5/06


「44 にはイエスよ!」  ゼルダ姫は霊感を得るためにトライフォースを使うときは、ガノンに誘拐される恐れのある酒場へ行くよりも城塞の中にいることを好んだ。

一方、素面(しらふ)でいることに取りつかれたガノンは、ポット(マリファナ)を破壊し、スモーカーを一生幽閉して地獄の悪夢に陥し入れて絶滅することを望んでいた。

来週に続く・・・

Erected billboard 1 - Denver


ジョン・ウオルターズが率いる・ホワイトハウス麻薬撲滅対策室のテレビコマーシャル「Pete's Couch」(ピートのソファ)のなかで、少年の一人が、マリファナでまったりしているのが 「世界で最も安全」 といっている。

ピートのソファ (サムネール解説)
http://stopthedrugwar.org/in_the_trenches/2006/oct/10/from_safer_colorado_marijuana_in

Erected billboard 2 - Grand Junction

マリファナはアルコールに似ているけど・・・二日酔いや暴力は別。

Erected billboard 3 - Colorado Springs

アルコールはしばしば、近親相姦、幼児虐待、配偶者虐待、家庭暴力の大きな原因になっている。本当に家族のことを思っていますか?