アメリカ大統領候補たちの

医療カナビスに対する見方

Source: Granite Staters for Medical Marijuana
Pub date: 1 Dec 2007
Subj: Your Guide to the Candidates' Views on Medical Marijuana
http://granitestaters.com/candidates/


アメリカでは12の州が医療カナビスを合法化しているが、連邦法では医療カナビスを認めておらず、連邦麻薬局(DEA)は患者やケアギバーを逮捕したりディスペンサリーを 強制捜査 して脅威となっている。これに対して医療カナビス・グラニット・スターター(GSMM)の患者たちは、アメリカ大統領予備選挙の立ち合い演説会の会場で各候補に 「大統領になったら、逮捕をやめるか?」 と質問して情報を集めている。

GSMMのウエブサイトでは、現在までのところ各候補が医療カナビスについてどのような発言をしているのかをランク付けして有権者に情報を提供している。またウエブサイトでは、ここで引用した各候補の発言について別ヘージでも詳しく解説しているほか、ビデオやオーディオクリップ でも発言を直接聞くことができるようになっている。

●民主党大統領候補


ジョセフ・バイデン
上院議員(デラウェア)
  「 やめます!…… ですが…… カナビスによる痛みや慢性痛に関する科学研究はまだ時間的に不十分です。カナビスよりも良い答もあります。」
ジョセフ・バイデン上院議員(デラウェア)、ニューハンプシャー州カンタベリー、5月12日



「はい、連邦の強制捜査はやめさせます。」
ヒラリー・クリントン上院議員(ニューヨーク)、ニューハンプシャー州マンチェスター、7月13日
 
ヒラリー・クリントン
上院議員(ニューヨーク)
 

クリストファー・ドッド
上院議員(コネチカット)
  「この問題に関しては、州が正しいと決定したことに口をはさむつもりはありません。」
クリストファー・ドッド上院議員(コネチカット)、ニューハンプシャー州メリマク、5月12日



「大統領として、医療カナビスが合法化されている州では、医療目的利用に対して強制捜査をするつもりはありません。」
ジョン・エドワーズ前上院議員(Nカロライナ)、ニューハンプシャー州デリー、6月8日
 
ジョン・エドワーズ
前上院議員(Nカロライナ)
 

マイク・グラベル
元上院議員(アラスカ)
  「カナビスを合法化します。」
マイク・グラベル前上院議員(アラスカ)、5月1日テレビ番組で



「コンパッションとは、医師が患者の痛みを取り除くのに必要なあらよるものを処方できることを意味しています。」
デニス・クシニッチ下院議員(オハイオ州)、ニューハンプシャー州マンチェスター、8月15日
 
デニス・クシニッチ
下院議員(オハイオ州)
 

バラク・オバマ
上院議員(イリノイ)
  「私は、医療カナビス・ユーザーを追訴したり強制捜査したりするような司法省にするつもりはありません。人材と財源の良い使い方とは言えません。」
バラク・オバマ上院議員(イリノイ)、ニューハンプシャー州ナシュア、8月21日



「われわれは、深刻な病気に苦しむ人を守らねばなりません。何としてでも守る必要があります。…… はい、適切なセーフガードと保護策を用意して強制捜査を終わらせます。」
ビル・リチャードソン知事(ニューメキシコ)、ニューハンプシャー州ホックセット、5月7日
 
ビル・リチャードソン
知事(ニューメキシコ)


●共和党大統領候補


サム・ブラウンバック
上院議員(カンザス)
  「私は続けるべきだと考えています。カナビスを合法化すべきだとは思いません。……同意できません。痛みの薬として必要だとは思いません。」
サム・ブラウンバック上院議員(カンザス)、ニューハンプシャー州マンチェスター、6月5日


「FDA(食品医薬品局)では、カナビスにはいかなる医療的恩恵もないと言っています。また、カナビスの違法取引は巨大になっていますので、違法のままにしておくのがより良識にかなっています。違法のまま続けます。」
ルドルフ・ジュリアーニ前市長(ニューヨーク)、ニューハンプシャー州メリマク、8月17日
 
ルドルフ・ジュリアーニ
前市長(ニューヨーク)
 

マイク・ハッカビー
前知事(アーカンソー)
  「DEA(連邦麻薬局)にまかせます。医療カナビスといってもマリファナそのものですから。やめることを支持しません。ドラッグを使うよりも良い薬がいろいろとあります。実際、カナビスは必ずしも人間の生命を救うよりも多くの人々の生命を傷つけています。」
マイク・ハッカビー前知事(アーカンソー)、ニューハンプシャー州フランシスタウン、6月4日



「連邦法がある以上、法を執行すべきです。これが私の答です。」
ダンカン・ハンター下院議員(カリフォルニア)、ニューハンプシャー州マンチェスター、6月5日
 
ダンカン・ハンター
下院議員(カリフォルニア)
 

ジョン・マケイン
上院議員(アリゾナ)
  「カナビスはゲートウエイ・ドラッグだと考えています。これが私の見方で、連邦の麻薬取締長官や他の専門家の見解と同じです。……カナビスを医療目的で使うことは支持しません。痛みや苦しみを癒す方法は他にあると確信しています。」
ジョン・マケイン上院議員(アリゾナ)、ニューハンプシャー州ミルトン、8月11日


「特に州法で認められているならば、癌やエイズで死にかけている人は、自分から望んで選択したすべてのものを使えることが好ましいと思っています。」
ロン・ポール下院議員(テキサス)、ニューハンプシャー州ロンドンデリ、8月19日
 
ロン・ポール
下院議員(テキサス)
 

ミット・ロムニー
前知事(マサチューセッツ)
  「医療カナビスは望んでいません。処方が必要な人には、すでにカナビスを化学合成した医薬品が使えるようになっています。医療カナビスのドアを開けてはなりません。」
ミット・ロムニー前知事(マサチューセッツ)、ニューハンプシャー州ベッドフォード、7月25日


「これはカナビスの問題ではありません。州の権利の問題です。連邦政府には、州が決めたことに介入する権利はありません。……連邦政府は決して口をはさむべきではありません。」
トム・タンクレド下院議員(コロラド)、ニューハンプシャー州ロンドンデリ、8月19日
 
トム・タンクレド
下院議員(コロラド)
 

フレッド・トンプソン
前上院議員(テネシー)
  「この問題には、連邦法の他にも連邦主義の問題が関わっています。いろいろと異なる状況がありますので、状況にもよります。この問題に関しては検討が不十分で、今は最終的な答は持ち合わせていません。」
フレッド・トンプソン前上院議員(テネシー)、ニューハンプシャー州ストラザム、9月8日