医療カナビスの知識の普及を目指す

オランダ医療カナビス協会が発足

Source: NIS News
Pub date: 28 Feb 2008
Subj: Scientists Set up Netherlands Association for Medicinal Cannabis
http://www.ukcia.org/news/shownewsarticle.php?articleid=13314


オランダの研究者たちは、カナビスの医療使用に関する科学的知識の拡充と普及を目指すための新しい組織を立ち上げた。

オランダではコーヒーショップで嗜好用途向けのカナビスが販売されているが、医療用のカナビスについては、政府が厳格に品質管理して栽培したカナビスを医薬品として提供してきた。

しかし、医師や薬剤師がカナビスの医療使用についての知識がほとんどなく、コーヒーショップで普通のカナビスを買う患者が多く、公式の医療カナビスの普及はあまり進んでいない。

今回発足したのは、政府の公式の医療カナビスとその生成物について情報提供するための組織で、NCSM (Netherlands Association for Legal Cannabis and its Substances as Medication) と呼ばれている。

設立者の一人で、協会のスポークスマンを務めるライデン大学のアルノ・ヘイゼカンプ研究員は設立理由について、「医師や薬剤師の人たちは、医療カナビスについてはこれまでに訓練を受けたことがありませんので疑問や質問をたくさん持っているのです」 と話している。

執行委員会は、薬剤師をはじめ生化学研究者や犯罪学者などで構成され、監査委員長は、ライデン大学薬物学科のロブ・ファーポルテ教授が務めている。

NCSMの設立には、アブ・クリンク保健省大臣が、研究者や産業関係者に対して5年に限って政府の医療カナビスを市場で自由に流通させることを認める決定を下したことが後押しするきっかけになった。

NCSMでは、第1弾として、現在利用できるすべての知識を掲載したウエブサイトを立ち上げたいとしている。

アルノ・ヘイゼカンプ氏は、医療カナビスの生化学やバポライザーの研究でよく知られている。
ハーバル・カナビスの将来  (2007.9.2)

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