返信する: 「合法ハーブ」はやめよう
- 合法ハーブ体験記
- 投稿者: 麻生しげる 投稿日時: 2011-8-9 1:04
- 合法ハーブ体験記
私は世界中でありとあらゆるドラッグを体験してきて、ヘロインやコカインにはかなり嵌ったりもしたけれど、ココ10年ほどはマリファナに帰結して、それ以外のドラッグは(殆ど)やっていないので、最新のドラッグの中には経験していないものも多少ある。そのひとつがいわゆる「合法ハーブ」である。
合法ハーブの購買層については諸説あるが、殆どの人が合法ハーブを合法だからマリファナの代用品として使用しているのが実情ではなかろうか。例えば未成年や会社などで行われるドラッグテストを恐れる人たちがこれに当てはまろう。あるいは日本のようにとんまな大麻取締りを行う国ではこのようなモノが蔓延する。だから自由にマリファナが吸える立場にいる私が合法ハーブに手を出す理由も、興味もなかったのである。私は大概のニュードラッグにはどちらかといえば失望し、キング・オブ・ドラッグはマリファナであり、キング・オブ・ホビーはマリファナの栽培であるとの結論に達していた。
ところが、である。THCの活動に関わってきてTHC英語版編集長を任されるに至り、又、海外情報やニュース速報をお伝えするようになって、合法ハーブに関するニュースに行き着くことが数限りなくあった。それは例えばドラッグテストを恐れた海兵隊員が合法ハーブを使用し、病院に多数搬送されたとか、合法ハーブの使用により、人が死んだとか、ネガティヴなものばかりだった。しかし、これはSYNTHETIC CANNABISの言葉通り、合成のTHCに似た成分ではなかったか。それならばなぜ、心臓麻痺やら精神錯乱に陥ったりするのだろう。私の興味は次第に大きくなり、最大限に達した。そして、喫煙すると非常に危険な薬物、フェナゼパムが添加された商品まで明らかになった。これは試して見る他ない。私は何でも、一度は試してみる主義だ。それに、スピードボールを10年も20年もやって来た私が今更たかが合法ハーブで過剰摂取して死に至るなんて考えられない。
そこで自ら人体実験をする決意をした。私は近所のガソリンスタンドで、早速、合法ハーブを2種類仕入れた。店員の勧めるままに、ドクロのマークがおどろおどろしいフライトリスク社のスペースカデット(うすのろ)1.5グラムと、タイムボム(時限爆弾)という恐ろしい名前のブツ3.5グラムだ。前者は$25で後者は$45だった。カリフォルニアでは最高品質のマリファナが平均$14前後だから、マリファナよりちと高めか、同じくらいだ。両方の商品は「ポプリ」と銘打ってあり、人体への使用はしないで下さい、と書いてある。よく言うよな。そこで、おれは中身をチェックした。マタタビのような、オチャッパのような、単なる乾燥したなんらかのハーブである。かすかにオレガノのような香りがする。私は今日、これを全部吸ってみるつもりである。(続く)