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海外情報 > NORML News
医療用大麻についての議論は続く
NORML News : 投稿者 : THC編集部 投稿日時: 2009-09-28

医療用大麻についての議論は続く
ティファニー・レヴェレ(情報元: Ukiah Daily Journal)

カリフォルニア
-------
栽培者をも含めた様々な意見

カリフォルニア州、メンドシノ郡における医療用大麻栽培についての条例を改正するための議論が、少なくとも二ヶ月以上に渡って委員会の月例会議にて行われる。その後、月例会議によって定められた勧告に従ってメンドシノ郡行政委員会が決議する事になっている。

郡の行政委員会は今春、『メンドシノ郡条例 第9.31号』で成文化されている、医療用大麻栽培に関する条例を再検討するよう、常設の保健社会福祉委員会に指示を出していた。今週、演説者らは審議中の改正案の不明点について説明した。この改正案では、土地の一区画あたり 99 株までの大麻を栽培する事について、共同組合などが保安官に許可を求める事が出来るとされている。殆どの演説者はその時間を 3 分以内に制限されている。何人かはそれぞれの独自のアイディアを話したが、殆どは将来の懸念について訴えた。

次回、この委員会は 10 月 19 日の午後 3 時からウキア市・メンドシノ郡行政局 C 会議室にて開催される予定である。

演説者らの懸念表明は、現在の郡条例における一区画 25 株規制の施行を中心に展開され、またこの条例に対する批判は、問題の規制が郡の迷惑行為防止条例に基いている事に対して為された。

「違反の常習者、例えば不法居住、基準を満たさない住宅、不法投棄、自動車の放置などと同じ分類に患者を入れる事は間違っており、この事は患者らに対して侮辱的である」と演説者のポーラ・ディーターは語った。

彼女の語ったところによれば、郡にはその条例を施行するにあたって「本物の威力」が必要であるのであるが、その為には条例 9.31 号を迷惑行為防止条例から分離させる事が必要である。医療用大麻の栽培は迷惑行為とは見做されないようにする為である。

メンドシノ郡法廷弁護士ジェニーン・ナーデルは、上司であるケンドール・スミスの要望に応じて、どのようにすれば条例の分離が可能であるのかを調べた。
彼女によると、迷惑防止条例での執行手順を単純に条例 9.31 号に切り貼りすれば良いのだという。

演説者のベス・ボスクは、「迷惑行為」という言葉を使う事は大麻を栽培する患者への偏見に基いていると述べた。

「これは薬である。犯罪ではない」とブルース・マーティンは語った。

演説者のマイク・スウィーニーは、条例に違反した大麻の少量の栽培者を逮捕する代わりに、「刑法によらない是正」および民事的な処分を行う事を提案した。

「このようにする事の方が遥かに政治的に賢い事であり、他にもこの種の法改正と大麻栽培に対する課税とを結び付ける方法は数多くあると私は考える。この郡ではそのような課税には広く支持を得られるであろう」とスウィーニーは述べた。「地方政府の税収に対する実質的な貢献は、許容と保護へ続く重要な道である事に気付いた人々もまた、このような課税への支持を高めると考えられる。」

スウィーニーは、メンドシノ郡保安官事務所により発行されるジップ・タイ――合法的に栽培されている大麻である事を示すプラスチック製の紐――を「課税札」にする事を提案した。彼はまた「百歩譲って」、合理的な量の医療用大麻を栽培する人々に対して「避難港」を提供するために、周囲から見られないようにする事と周囲に匂いが漏れないようにする事を条件に、より広い区画の土地に対してはより多くの大麻の栽培許可を出す事を提案した。

「栽培できる大麻を最大 99 株までに制限して使用を許可するのは、とても、とても問題のある提案である」とスウィーニーは述べた。予期されない事態による損失を考慮する必要があるのだという。

マルヴィン・レヴィンは委員会に対して次のように述べた。審議中の改正案は、これまで大麻の栽培を明らかにする事を恐れず、またそれを「正しい方法で行う」事を望んだ人々に対してふさわしいものである。

彼は続けて述べた。「現時点では少ないものの、患者自体の数はそういった人々よりも多く、条例が改正されなければ栽培は難しい事であろう。」

レヴィンによると、彼はメンドシノ農業組合を設立しようとしており、大麻の栽培者に対して「どのようにすれば、合法的に栽培し、郡に納税する事ができるのか」を日々語っているという。
迷惑行為防止条例による罰金を適用するならば、同時に薬物治療も行う事を彼は提案した。

トム・ダヴェンポートは委員会に対して次のように述べた。「第 9.31 号に対して提案されている修正案のうちの八つは、客観的に支持されるものでなく、実験に基いた証拠も無く、法的な立場から見て不適切な事柄を非常に多く含んでいる。」また彼は、共同体、共同組合というのは適切に定義されたものではないと述べ、そして成熟し花の咲いた雌株についての定義を加える事と、挿し木やクローンのような未成熟であり特別な効力は無いが園芸の面において価値のあるものに関する例外を設ける事を提案した。

ダヴェンポートは提案されている修正点の一覧を一つずつ詳しく調べ始めた。そこで委員会の統轄者であるマクコーウェンは彼のコメントが 4 分半を過ぎた所で中断させ、彼は持ち時間を超過しているのであるから直ちに残りの要点に移るように言った。ダヴェンポートは次の会議まで待つ事とし、それまでに彼の提案をメンドシノ郡法廷弁護士ジェニーン・ナーデルにメールで送る旨を告げた。

ベトナムで障害を負った退役軍人のパトリック・カーは次のように語った。彼は大麻の栽培を医師に勧められたものの、自分のアパートでは栽培できず、栽培するための土地の一部を貸してくれるような誰かを見付けるのに苦労していた。一区画あたり 25 株の制限では、医師の勧める量の大麻はたったの四人分しか作れない事を彼は指摘し、彼が打診した多くの土地の所有者は、既にその上限に達していたのであった。

「あなたがたは人々が自分の薬を得る事を大変難しくしている」とカーは述べた。
Northstone Organics Cooperative のマシュー・コーエンは、それらの規定は助けになるであろうと語った。

「Prop. 215 は必ずしも全ての詳細を与えるものではない」とコーエンは述べた。「それこそがこの規定によって為される事である。それらの詳細を整理し、どのように法の執行が為されるのかを明確にし、大麻を栽培する患者らが事態を把握して、誰も十字架に掛けられる事が無くなるであろう」
(訳注: すみませんが、この部分さっぱり解りません。that だの these だのthey だの those だの…。文の構造も極度に曖昧だし、悪文の見本のようだ。)
"Prop. 215 didn't really give us all the details," Cohen said. "That's what these regulations would do, they would sort out those details, so that law enforcement would understand what's going on, patient growers would understand what's going on and nothing gets caught in the crosshairs."

演説者のポール・クラークは、栽培者らが税金を払っておらず、庭の手入れをする者に賃金を払ってもいない事に対する一般的な反感について説明した。

Larry Puterbaugh は、「栽培者の隣人への慈悲」について考慮する事を委員会に要望した。

First Five Commission のダイアン・パウリは、彼女の両親から「ドラッグ・カルチャーがあるからメンドシノ郡には住みたくない」と言われた事を述べた。

彼女は続けて言った。「大麻は単なる迷惑ではないと私は信じています。これは危機です。この郡の風土における危機なのです。私はこの郡が大麻の栽培者に優しいものになって欲しくありません。家族に対して優しくあって欲しいのです。」

キャシー・フィネガンは、他の演説者から温情の無い人物であると見做されている事を不快に思っていると語った。

彼女は続けて言った。「医療用大麻の現実は、その殆どの栽培者によって莫大な利益を上げるための計略になっている事です。私たちが患者を助けたいと思う素朴な気持ちを利用して、彼らは単純に暴利を貪っているのです。違法な大麻による利益は非常に大きい為に、私たちの規制を弱めようと容赦無く試みるのです。医療用大麻は彼らがいつも使う手です。とても上手く行くからです。」

Source: NORML News
MEDICAL POT REGULATION TALKS CONTINUE
by Tiffany Revelle, (Source:Ukiah Daily Journal)
18 Sep 2009


マリファナマリフアナマリファナマリファナマリフアナマリファナマリファナマリフアナマリファナ


翻訳とコメント by PHO

大麻の医薬品としての価値は高く、医療用大麻の重要性は改めて言うまでもない。しかし大麻は単に医師が処方すべき医薬品で片付くものではなく、嗜好品としても極めて重要なものである。「まずは医療用から」という戦略は良いのだが、その後には続いて嗜好品としての大麻の解禁を考える必要がある。

ダイアン・パウリ。「家族に優しい」といった耳に聞こえの良い言葉を武器とする人物には注意しよう。郡の条例が大麻栽培を許容する事と「郡が家族に優しい」事がどのように対立するのだろうか。まさかとは思うが、単に彼女の両親がそう言ったから?自分の気に入らない他人の物を一つずつ声を張り挙げて取り上げて行けば、さぞ素晴しい理想郷が出来上がる事だろうな。もしくは「どくさいスイッチ」を手に入れた「のび太」のようになる。

キャシー・フィネガン。利益を上げるのがそんなに気に入らないならば、大麻の完全合法化を推進してはどうか。合法であれば「違法な大麻による利益」など存在しない。

 

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