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海外情報 > NORML News
米国医師会が大麻の禁止薬物指定についての科学的な再調査を要請
NORML News : 投稿者 : THC編集部 投稿日時: 2009-11-22

米国医師会が大麻の禁止薬物指定についての科学的な再調査を要請
2009年11月12日 - アメリカ合衆国テキサス州ヒューストン

テキサス州ヒューストン: 米国医師会 (AMA) は今週、連邦政府が大麻をスケジュール1の禁止薬物に指定している事についての科学的な再調査を要請した。

火曜、AMAの代表団は次のように決議した。「大麻をベースにした医薬品の臨床的な研究および開発を助ける事を目的として、連邦政府が大麻をスケジュール1の禁止薬物に指定している事についての再調査を行う事を強く求める。」

AMA は今回の決議によって、以前とその立場を変えている。同組織はこれまで「大麻は薬物規制法のスケジュール1指定を継続するべき」としていた。

連邦法では「米国内で治療法として認められた使用方法が存在しないもの」をスケジュール1の薬物として定義している。アメリカ連邦議会は、薬物規制法が成立した1970年から一貫して、大麻およびその植物から自然に発生する化合物(カナビノイドとして知られる)をスケジュール1に分類している。

1998年、米国麻薬取締局 (DEA) の裁判官フランシス・ヤングは次のように宣言した。「いかなる理論的な分析に鑑みても、医療的な指導下での大麻の使用は安全なものにする事ができる。」そして彼は連邦法における大麻の分類を変更する事を勧告したが、DEA は最終的にはヤングの宣言を1990年に退けた。

現在DEAのウェブサイトには「医療大麻の喫煙についての神話を解明する」の項に次のような記述がある。「米国医師会は大麻のスケジュール1の禁止薬物指定を継続するように勧告している。」

2008年には、米国内科学会もまた大麻のスケジュール1指定を見直すように求めている。ここ数年の間、数多くの著名な医療関連団体が、これには米国看護師協会米国公衆衛生協会も含まれるが、医療用途での大麻を直ちに合法化するように求めている。

これとは別に米国医師会は、その内部の米国科学健康協議会の草案による次のような報告書を承認した。「短期的な臨床試験の結果では、大麻の喫煙によって神経痛が緩和され、特に筋肉量の低下している患者において食欲およびカロリー摂取量が増加している。また筋肉のけいれんを緩和し、多発性硬化症の患者の痛みを軽減する事がある。」

この結論は米国政府による「医療大麻に関連する真偽の確認」と題された最新の概況報告書とは矛盾しており、そこでは次のように断言している。「米国の信頼できる科学的な研究には、医療を目的とする大麻の喫煙を支持しているものは無い。また、一般的な大麻の使用法として、これを喫煙する事の安全性や有効性を支持する動物または人間の試験結果は存在しない。」

米国医師会の方針の転換について、NORML副事務局長ポール・アルメンターノは次のようにコメントした。「今週、米国医師会は治療薬としての大麻の安全性および有効性について、長年にわたって主張してきた『地球平面説』を撤回した。米国医師会の決議は我が国の大麻政策を、観念的な言辞ではなく科学によって導く事を要求するものである。この立場はNORMLが設立当初から支持しているものだ。」

より詳しい情報については、NORML事務局長アレン・セント・ピエール (202)483-5500 もしくは NORML 副事務局長ポール・アルメンターノ(paul@norml.org)にお問い合わせ下さい。

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Source: NORML NEWS
American Medical Association Calls For Scientific Review Of Marijuana's Prohibitive Status
November 12, 2009 - Houston, TX, USA

翻訳とコメント by PHO
地球平面説とは実に上手い比喩だ。我が国の政府やマスコミも、一様に口を揃えて「地球は平らであり、端まで行くと滝になっていて落ちてしまう」と主張している。あの噴飯ものの「大麻精神病」が好例だ。ところで地球平面説は単純に知識の不足から生まれたのであり、政治的なイデオロギーではなかった。では大麻はどうか。
医療大麻についての日本医師会の見解を聞きたいのだが、私の予想では、おそらく、見解など無いのだろう。そうであったとしても、その事は必ずしも日本医師会のみが悪いのではない。医療大麻の臨床試験を行う事ができない現状、また、そうさせている厚生労働省に問題がある。

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