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海外情報 > NORML News
世論調査: 過半数の回答者が大麻合法化を支持
NORML News : 投稿者 : THC編集部 投稿日時: 2012-11-29

2012年6月14日 木曜日
カナダ、バンクーバー: 最近 1,017 名のアメリカ人を対象に行われたアンガスレイド( Angus Reid)世論調査の結果によると、アメリカの成人のうち三分の二が麻薬戦争は失敗していると考えており、また過半数の回答者が大麻は合法化されるべきであると答えていた。



調査によれば、いわゆる「薬物との戦争」が成功していると考える者は全体の10 パーセントしかおらず、一方 66 パーセントが「失敗だ」と見做した。また52 パーセントのアメリカ人が大麻の合法化に賛成しており、反対者は 44 パーセントであった。

大麻の合法化に最も肯定的であったのは、男性 (60 パーセント)、無党派層を自認する者 (57 パーセント)、民主党支持者 (54 パーセント) であった。それに対し、女性 (45 パーセント)、55 歳以上の者 (48 パーセント)、共和党支持者 (43 パーセント) は合法化への支持率が低くなる傾向にあった。

この調査の許容誤差は ±3.1 パーセントである。

アメリカ人の間での大麻合法化への支持率についてアンガスレイドが実施した世論調査では、今回を含めると支持者が四回連続で半数を上回った事になる。

これとは別にラスムッセンレボート(Rasmussen Reports) がコロラド州で行った世論調査の結果が月曜に発表されているが、それによると大麻をアルコールと同じように合法化して規制基準を定める事について 61 パーセントの回答者が賛成していた。この考えに反対した者は僅か 27 パーセントに過ぎなかった。

この調査結果は改正案 64 号の発案者にとっては良い兆候だ。これは 21 歳以上の成人が規定量以下の大麻を所持または栽培した場合における民事的および刑事的な罰則の一切を撤廃するというものであり、コロラド州全体での住民投票を経てその採否が決せられる。大麻の商業的な生産および流通についても、その認可制度や規制基準を定める事になっている。住民投票は 11 月に行われる。

改正案 64 号は、薬物に関する法律の改正を目指す様々な団体の間における協力関係をその背景としており、その団体には例えば NORML, American Civil Liberties Union of Colorado (米国自由人権協会コロラド支部), SAFER,Sensible Colorado, Law Enforcement Against Prohibition (LEAP),Students for Sensible Drug Policy (SSDP), Drug Policy Alliance,Marijuana Policy Project などがある。

より詳しい情報については、NORML 副事務局長ポール・アルメンターノ paul@norml.org にお問い合わせ頂くか、もしくは http://www.regulatemarijuana.org をご覧下さい。

Source: NORML NEWS
Polls: Majority Of Voters Back Legalizing Cannabis
Thursday, 14 June 2012

翻訳とコメント:PHO
ご存知かとは思うが、コロラド州とワシントン州における大麻合法化法案は今月行われた住民投票によって可決されており、両州では(医療や研究などの)特定の目的に限定されずに大麻を自由に使用できる事となった。

我が国においてこの記事にあるような世論調査が行われた例は無いため憶測で物を語ることは避けたい所ではあるが、個人的な感触としては多くの者はそもそも大麻をめぐる法的状況に興味が無く、違法であっても合法であってもどちらでも構わないと考えているように見受けられる。それも道理だろう。もし自分自身が大麻を吸うつもりが無いにもかかわらず自分には関係ない植物の合法性を求めるのであるとすれば、その理由はリバタリアニズムに基くものであるか、もしくは医療機関における利用を求めての博愛主義によるものしか有り得ないだろう。またもし逆に違法性を求めるのであれば、それはパターナリズムや全体主義などの思想に基くものであるか、もしくは単純な誤解、例えば「大麻を吸うと脳が破壊されて人を包丁で襲うようになる」などのお伽話を無邪気に信じた結果でしかないであろう。私はリバタリアンであるから、自分にとっては嫌悪の対象である覚醒剤でさえも合法とされるべきであり、シャブを打ちたい者には自由に打たせるべきだと考えているが、どう考えてもそれは稀な例であって、自分に利害が無ければ気にもしないのが普通の態度だ。どのような物事でも、肯定派、否定派の両端が熱く、その中間は冷めているのが自然な状態である。

ここで一つの疑問が生じる。アメリカ人は一体どのようにして、大麻の法的問題に対するかくも大きな関心を抱くに至ったのであろうか。

【編集部注】本稿は、みつさん翻訳の「世論調査:回答者の大多数が大麻合法化を支持」(http://asayake.jp/modules/report/index.php?page=article&storyid=2876 )と元記事が同じです。編集部のミスで誤って翻訳を二重発注してしまいましたので、PHOさん訳バージョンとして掲載します。

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