2014年10月9日（木）

カリフォルニア州トーランス発：「アメリカン・サージャン」（The American Surgeon）誌で今月公表されたデータによると、大麻の使用歴がある外傷性脳損傷（TBI）患者は、使用歴がない患者に比べて手術時の生存率が上がるという。

UCLA医療センターの研究者らはこのたび、外傷性脳損傷の患者について遡及的に検討。同じように損傷を負った患者らの症例446件の個別データを評価した。大麻についての検査で陽性反応が出た患者のうち、97.6%が外科手術で生き延びた。一方、術前の大麻検査で陰性となった患者の生存率は88.5%に留まった。

結論では、「今回のデータは、THCスクリーニングの陽性反応とTBI後の生存率の間の重要な関連性を示唆している。（中略）この結果は、カンナビノイドの神経保護的効果が、アルツハイマー病やハンチントン病、多発性硬化症等、さまざまな神経変性疾患に関わっていることから、過去の論文等で裏付けられている。（中略）今後さらなる研究で、THCの治療可能性について、より明らかになると考えられ、その治療的介入が確立されるだろう」としている。

詳しい情報は、NORML副事務局長ポール・アルメンターノ（paul@norml.org）にお問い合わせください。この研究の全文 "Effect of marijuana use on outcomes in traumatic brain injury" は、The American Surgeonに掲載されています。

Source: NORML NEWS
Marijuana Use Is Associated With Increased Survival In Brain Injury Patients
Thursday, 09 October 2014

翻訳：なみ

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