逮捕とか起訴といった話に無縁の人が知らないのは無理もないことだが、大麻で逮捕されたからといって必ずしも起訴されるわけではない。もともと大麻の事案は覚醒剤に比べても起訴率はかなり低い。特に本当に病気の人の場合は、公判開始後だったら起訴を取り下げさせるとか、起訴前だったら起訴させないために取れる手続もある。ツイートしたら、知らなかったという反応が多かったので、ここにも貼っておく。
本人や家族から聞いた話です。多発性硬化症の人と癌の人が大麻所持で捕まり、弁護士が不起訴請求や起訴取下請求の手続を取り、裁判にせずに済んだそうです。今の司法に良心など期待できないので、今後、病気の人が捕まったら、あるいは病気に限らず、そのような手続を教えてあげるといいと思います。 https://t.co/C0lniXrRsC
— しら@THC_Japan (@thcjapan) 2017年2月10日
特に一歩前進ではなく、初め私は当局にも良心があるのかと勘違いしたのですが、本物の病人を勾留するのは実際に大変だし、留置場で死なせたりしたら責任問題なので、刑事事件に強い弁護士だったらまずやる手続だと思います。数年前は確か、覚醒剤の起訴率90%超、大麻は60%超くらいだったかと。 https://t.co/zdP5NDKmxM
— しら@THC_Japan (@thcjapan) 2017年2月10日
大麻で捕まった多発性硬化症の人が不起訴で済んだ話は前に大麻報道センターの相談報告か何かに簡単に書いた記憶があるけど、あまり騒ぐと反動で当局が厳しい対応に出る可能性もあり得るので、病人は裁判にさせないという判例を静かに積み重ねて定着させるのが戦略的にも解かと私は考えています。 https://t.co/KzLhQ7SKuE
— しら@THC_Japan (@thcjapan) 2017年2月11日
大麻所持で逮捕された末期癌の人が裁判中に亡くなった話をBotで流している人もいるけど、いま現在も病を癒やす目的で大麻を使っている人たちが国内にいて、その話に触れるたび気持ちが乱れ不安が増幅することにも、思いを馳せてほしいと願う。本当の重病人で逮捕された人は私の周りにはいない。
— しら@THC_Japan (@thcjapan) 2017年2月13日
病人を晒し者にして運動に利用するような騒ぎ方に私は強い疑問を覚える。同じ騒ぐのでも、大麻で捕まった末期がん患者の裁判をやめさせた、という話だったら明るいニュースになりえたものを、「支援者」が裁判をやりたくてわざわざ大騒ぎし、挙句、死なせてしまったようなものだ。同じように療養のために国内で密かに大麻を使っている病人たちがどれほど落胆し、不安な思いに陥ることになったか、平気で病人を利用する者には想像もできないのだろう。いくつもの意味で罪深いことだ。
大麻の事案は、病人に限らず、状況によっては不起訴を求めるのも一つの方向性だと思う。
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