まだ棄却決定の通知は手元にありませんが、祐美さんの上告が棄却されたと、姉から連絡がありました。
弁護士や本人の控訴趣意書や上告趣意書を読み、一縷の希望を抱いてきましたが、甘かったのだと痛感しています。
裁判所は、いったいなんのためにあるのでしょう。
多くのマスコミに電話やメールで取材を要請してもきましたが、取り上げてくれるところはありませんでした。朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、日本経済新聞、報道ステーション、スーパーJチャンネル、スーパーモーニング、ニュース23、報道特集、週刊新潮、週刊現代、サンデー毎日、週刊金曜日、江川紹子さん。
控訴審から弁護を担当した高野弁護士たちのミランダの会にフォーラムがあり、下記を投稿しましたが、エラーになってしまうので、ここに書き留めておきます。
「司法への絶望」
ある大麻密輸の事件で、濡れ衣を着せられた若い女性が、まともな審理もなく、懲役5年という長期の実刑を科せられた。地裁も、高裁も、まともな審理をせず、最高裁もそれを追認した。
http://asayake.jp/modules/report/index.php?storytopic=21
この国の刑事裁判に希望はあるだろうか。
冤罪で、貴重な人生の若い時期を失うことになるその女性には、絶望しかないのではないだろうか。
裁判を懸命に支えてきた姉は、一審からいったいどれほどの労力と、悲しみと、弁護士費用を負担してきたことだろう。
私は、今、テロリストの気分が少しだけ分かるような気がする。
刑事裁判は、最初から、被疑者に圧倒的に不利だ。警察や検察は、国家権力を背負って、いくらでもコストを投入し、被疑者を有罪に追い込む。財力もない一般の国民には最初から勝ち目はない。
私は、検察庁に対峙する公的機関として、弁護庁が必要だと思う。
ただ騙されただけの者が、刑務所にぶち込まれる。
こんなことがあっていいのだろうか。
この国の刑事裁判に、今のところ希望などない。
希望したいことがあるだけだ。
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