11月8日(土)に放送されたTBSの「ニュースキャスター」という番組で、(財)麻薬・覚せい剤乱用防止センターの評議員であり指導員でもある、元麻薬取締官の浦上厚氏が、大麻は凶暴性を引き起こすとコメントした。
しかし、既に引用した通り、大麻はアルコールやコケインと違って暴力とは結びつかないという研究報告はあっても、浦上氏が言うように凶暴になるなどという話は、今さらながらのリーファー・マッドネスでしかない。
大麻で凶暴になるという最新の情報があるのなら知りたいと思い、浦上氏が所属するダメセンに問い合わせてみたが、責任者である元厚労省官僚にして前社会長寿なんたらセンターの専務理事・冨澤正夫氏によれば、大麻が凶暴性を引き起こすという話は、浦上氏がそう思っているに過ぎないことが分かった。
このような根も葉もない大麻情報によって、国民は大麻は怖い麻薬だと思い込まされている。次回の「ニュースキャスター」で訂正して頂きたいと思い、TBSの同番組ご担当に電話でお願いしてみた。大麻が凶暴性を引き起こすなどという話は根拠のないことで、現に最近は多くの学生たちも捕まっているが、誰も他人を傷つけたりしていない。ただ、大麻を持っていたり、栽培していたことで逮捕され、マスコミに顔写真と実名を晒され、人生を台無しにされている。訂正の放送をして頂けなくても、番組の担当者に大麻の事実を伝える意味もある。
亡くなった筑紫哲也さんは、「TBSは死んだも同然」と言った。訂正の申し入れにどう対応して頂けるのか、その内容によって、TBSが今もまだ死んだも同然なのか、それとも息を吹き返したのか、診断材料にもなるだろう。
TBSに電話して番組担当者につないでもらうと、女性が出た。電話の意図を説明し、責任者の方とお話したいと伝えると、男性が出た。その男性にお願いした。大麻が凶暴性を引き起こすという浦上氏の話は医学的根拠のないことで、むしろ大麻は暴力に結びつかないという研究報告は数多くある。なので、次回の放送で訂正して頂きたい。
対応した男性が、プロデューサーに相談して折り返し連絡をくれることになった。
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