線維筋痛症は原因不明の慢性痛で、痛みは筋骨格に沿って広い範囲に見られ、疲労しやすく、首や背骨、肩、腰などのあちこちに圧痛点が見られるのが特徴になっている。アメリカでは、300~600万人が線維筋痛症に苦しんでいると言われているが、標準的な痛みの治療法では効果が得られないことも多い。
線維筋痛症の患者たちはしばしば、症状に対処するために大麻を治療的使っていると証言している[1-2] ほか、医療大麻が合法化されている州の医者たちも筋骨格疾患の治療として大麻の利用を推奨している[3-4]。
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筋緊張異常症(ジストニア)は、異常な筋肉の緊張と痛みを伴った無意識の筋肉収縮に特徴づけられる神経運動障害で、パーキンソン病と振戦に次いで3番目に多い運動障害となっている。北アメリカでは30万人以上が苦しんでいるといわれている。
最近の科学文献で筋緊張異常症に大麻やカナビノイドを使った報告としては、数は少ないもののいくつかのケース・スタディと臨床前研究が見つかる。
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糖尿病は、インシュリンの生成が阻害されて血液中のグルコースが異常に高くなる高血糖によって引き起こされる自己免疫疾患の一種で、基本的な種類としてはタイプ1型とタイプ2型の2種がある。
インシュリンは膵臓で生成されるが、1型の人の場合は体質的にインシュリン自体が生成されず、生きていくためにはインシュリン療法で外部から注入しなければならない。これに対して2型の人の場合は、体内で生成されるインシュリンの量が少ないために起こる。
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筋萎縮性側索硬化症(ALS) は、別名ルーゲーリック病としても知られる致死性の神経変性障害で、脊髄や脳幹や運動皮質にある運動神経細胞が選択的に減少する特徴を持っている。アメリカでは3万人がALSとともに生きていると推計されている。しばしば、健康な成人が自然発生的にこの病気に被患し、半数以上の患者が発症から2年半以内に死亡する。
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アルツハイマー病は、原因不明の神経障害で、記憶や過去に身に付けた行動を徐々に失っていくという特徴がある。また、アルツハイマー患者は、うつ、煽動、食欲喪失などの症状を伴うことも多い。アメリカでは450万人以上がこの疾患に苦しんでいると言われているが、アルツハイマー病の進行を止める治療や薬物療法で確立されたものはなく、これまでに症状を治療する医薬品として食品医薬品局(FDA)が認可したものは僅かしかない。
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「大麻」 という言葉はいろいろな意味で使われるが、医療関係では普通、カナビス・サティバやカナビス・インディーカ種の植物の花を乾燥させたバッズのことを指して使われる。人間が大麻を薬として使うようになったのは非常に古く、有史以来からだと言われている。
(写真はワシントン大学医学部リハビリ・メディシン学科グレゴリー・T・カーター MD)
大麻草には400以上の化合物が含まれているが、この草にだけ見られる独特の化合物も60種類ほどあり、それらを総称してカナビノイドと呼んでいる。
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「最新科学文献レビュー 2000~2008」のコーナーです。下記のリストからどうぞ。
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