白坂様
ご無沙汰しております。大山です。
THCのホームページを拝見して、私たちの話を載せていただいていたのでメールさせていただきました。
予定通り、1月11日に主人は収監されました。
自らの足で東京高等裁判所執行部(霞ヶ関にあるようです)に出向いて、そのまま当日中に東京拘置所に移動したようです。
今もおそらく東京拘置所に居るのだと思います。東京拘置所でも受刑者は面会月に2回まで、手紙も受刑者から出せるのは月に4通と制限があるので、19日に一度面会に行ったのですがそれ以降はどうなっているのか私にも分かりません。
おそらく今月中にはどこか他の刑務所に動くのではないか…との事でした。
動いたことも親族には通達がなく、電話はもちろん自分で出向いて東京拘置所に問い合わせても「分からない」の一点張りで、教えてもらえないそうです。
分かるのは移管された後、受刑者本人から親族にその旨の手紙を書く、というのが唯一の方法なのだそうです。
白坂様が書いてくださっていたように、収監までのズルズルとした時間が、本当にもったいなかったと思っています。
主人は収監されてから10日ほど独房で本や雑誌も全く与えられず(自分で持っていったもの、知人などが差し入れたもの全てが入らなかったようです)刑務官にかなり攻められたのかどうなのか、精神的に参っているような印象でした。
ほんの数分の面会でしたが、見ていて可哀想になってしまうほどでした。
また、刑務所で殺人犯や凶悪犯と寝起きをともにするかもしれない夫の身が心配でたまりません。
刑務所では軽犯罪の受刑者をターゲットにいじめのようなものがあるとの話も聞きました。なんとか主人が無事に出所してくれるのを祈るしかありません。
THCのホームページを拝見して、大麻がここまで厳しく罰せられるものではないことが分かり、今は夫に対して怒りなどはなく、何とかこの苦難を乗り越えて欲しい、という気持ちだけでいます。
夫が逮捕されるまで大麻とはどのようなものなのか全く知らなかった私ですが、白坂様とTHCのホームページのお陰で偏見や誤解などもなくなり夫を支えていきたいという気持ちになることが出来ました。
本当にありがとうございます。THCのホームページを見ていなかったら、夫を憎んだり拒絶する気持ちになっていただろうと思います。
いつか、近い将来大麻取締法が見直され、私たち家族のような不幸な目にあう人がいなくなることを切に願っております。
この度は色々相談に乗っていただき、励ましていただき、本当にありがとうございました!
また何かあればご報告させていただきます。なにか私に出来ることがあればご連絡ください。
それでは、寒い日が続きますがお体にお気をつけてください。ご報告までに。
大山恵子
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大麻2gの所持で実刑判決を受けてしまった大山恵子さんの夫の処遇について、昨年の暮れにメールをもらった。
その前のメールでは、11月10日の控訴審判決で8か月の実刑判決を受けたものの、その場で拘束はされず、大山さんが選任した大麻問題に詳しい弁護士の話では、下獄まで2週間程度の時間があるとのことだったそうだ。ところが、2週間が過ぎても刑務所送りにならず、さらに待機になったという。その分、大山さんの夫が社会復帰する時期も遅くなるし、家族の苦痛も長引く。それとも、司法行政のせいで収監が遅くなっているのだから、この間も刑期としてカウントされるのだろうか。そうでないなら、実質的には判決より長期の刑と同じではないか。警察のデタラメによる冤罪で刑務所にぶち込まれていた人の話がニュースになったが、この国の警察や司法行政は腐っている。
以下、大山さんのメール。
* * *
Tue, 26 Dec 2006 14:43:59 +0000
大変ご無沙汰しています。大山恵子です。
主人の裁判が終わってから早2ヶ月が経ちました。この間に賃貸アパートの引き払い(もう家賃が払えませんので…)引越し、それに伴う転出転入手続きなどに追われておりました。引越しに伴い以前のアドレスが消滅してしまいましたので万が一ご連絡など頂いておりましたら大変申し訳ありませんでした。
先日東京高等裁判所執行部より主人の出頭の日時が決まった旨の手紙が届きました。
1月11日です。
裁判が終わってずいぶん日が伸びてしまいました。当初弁護士には裁判の2~3週間後だろうといわれていたのでそれに合わせて主人は仕事もすぐに辞めたのですが、その頃になっても通知が来ず、先生に電話したら「自分で確認しろ」とのことでした。弁護士の先生は裁判が終わってしまったら冷たいものなのですね…。みんなそうなのでしょうか。
そして執行部に確認したところ「裁判から手続き開始まで2~3週間、通知が行くのはさらに2週間後」とのこと。それで12月18日くらいでしょうと言われ、それに合わせて主人は日雇いの仕事に出たりしつつ生活していたのですがまた通知が来ず、再度確認すると「年末なので手続きに時間がかかり、年明けでしょう」と。
二転三転する説明に翻弄されています。最初から年明けだとわかっていたら主人が慌てて仕事を辞める必要も無く、その2ヶ月間きちんと働ければ多少なりともお金に余裕が出来たのに…。と憤りも感じています。きっと裁判後すぐ収監されてしまうケースもあるのでしょうが。執行する人たちには私達の生活のことなどは関係ないのでしょうし…。
白坂様には本当に励まされ感謝の気持で一杯ですので、THCの活動のため少しでも募金をさせていただきたいと思っているのですが、収監がズルズル伸びると同時に保釈金の返還も先延ばしになり、消費者金融への利息の返済などで全く金銭的に余裕が無く、ご協力できず申し訳ない気持で一杯です。
また○○先生には保釈金返還後50万円の弁護費用を請求されています。
弁護費用に関しては会社の人たちと先生とで話し合って決めたようなので私は詳細がわからないのですが、主人と栽培でつかまった同僚(栽培は不起訴で結局初犯所持のみ→執行猶予)合計で着手70万、裁判後に同僚30万(?定かではありません)主人50万のようです。
今後私と娘は自分の実家に帰り生活をしていくつもりです。
ただ、実家には主人の事件は秘密にしていますので、この8ヶ月は「単身赴任」という形をとるつもりです。実家でもウソがばれないようにと神経を使い極力明るく振舞い、事情を知っている主人の親のところへ行くと「あなたが選んだ弁護士が悪かった」とか「あなたのやり方ではウソがばれそう」とか「万が一あなたの親にウソがばれても私は何も知らなかった・あなた達夫婦間で勝手にやったことにして」とか、心
配な気持から注意してくれる言葉や悪気があって言っているのではない言葉なのかもしれませんがストレスからか一つ一つの言葉が胸に刺さり、辛い思いもしています。
なんだか愚痴になってしまい申し訳ありません。いつもいつも相談する相手がいなくて白坂様に甘えて愚痴のメールになってしまいます…すみません。
こうなったからにはもう踏ん張ってやっていくしかないというのはよく分かってるつもりなのですが。
申し訳ありませんでした。
色々と本当にありがとうございました!ご報告までにメールさせていただきました。
では、失礼いたします。
大山恵子
* * *
大麻2グラムの所持で実刑。警察やマトリは他に解決しなければならない未解決の凶悪な犯罪を多数抱えているのではないのか。逮捕する必要などない大麻2グラムの所持で実刑を科し、何の問題もなく暮らしていた家族の生活をぶち壊し、その上、収監手続きもこのザマだ。これが何か社会にとって益のあることだろうか。司法行政による人権侵害であるとしか私には思えない。 その後、大山さんの夫が収監されたのかどうか、まだ確認していない。
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さゆりさんの妹の件、3回目となる公判のレポートが届きました。
さゆりさんの妹は、身に覚えのない大麻密輸の罪で逮捕され、本人は取り調べでも公判でも否定し続けているものの、実刑の可能性が高いと複数の弁護士が印象を語っています。
「それでも僕はやってない」という映画がありますが、一般国民が知らないだけで、日本には冤罪で服役している人が多いのかもしれません。
THCには、最近、さゆりさんの妹の件とは全く別件で、もう一つの冤罪事件について相談が寄せられています。こちらのケースも取り調べで当局に都合の良い調書を作られてしまったことが痛手となっているようです。
さゆりさんが依頼した妹の弁護士は、やる気のなさそうな裁判官を叱咤するように健闘して頂いているとのことですが、それでも状況は厳しいそうです。
* * *
1月初旬、3回目の裁判が行なわれました。
前の裁判が長引いていたため、開廷時間も遅くなりました。
着席し、始まるのを待っていると、検察官の姿がなく、しばらくしてから法廷に入ってきました。
そのため開廷するのがさらに遅れました。
この日の裁判は、検察側と弁護側のそれぞれの同意するもの、不同意にするもののやりとりだけで、今回も妹が証言台に立つことはありませんでした。証拠として採用するかどうか、法廷では証拠番号や記号で話されるので、傍聴席では内容がよく分りませんでした。時間も20分程で閉廷しました。
初公判の時から携帯のメール等の提出を求めてきたのですが、携帯のメールだけ提出し、その他は提出されませんでした。
缶の指紋検査の結果の提出、彼氏の身辺調査などの書類は提出されなかったため、弁護士がそのことを今回も指摘したところ、裁判官は「缶の指紋を提出したところで、証拠能力が高いとはいえませんがね」などと言い、弁護士が食い下がったので、次回提出されることになりました。
捜査したもの、調べたものを全て提出すれば、真実は浮き彫りになり、第三者の立場からでも妹が騙されていたこと、彼女が主張していることは間違ってないこと、彼女の無実は明白だと思うのです。
事件に関するもの、持っているものを出し惜しみしないでほしい。
次回の裁判は2月下旬になります。
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大麻密輸の濡れ衣で逮捕されたさゆりさんの妹の第2回公判レポートです。証拠品を忘れたという検事といい、やる気のない裁判官といい、被告人にされている者の人生をどう考えているのでしょうか。
弁護士が被告人である妹を横に着席させて公判に臨んでいるのは、妹にとってとても心強いことでしょう。検事や裁判官の態度には怒りを覚えますが、弁護士の姿勢が救いです。
* * *
11月下旬に2回目の裁判がありました。予定された2時間裁判が行なわれました。
その日の傍聴席は10人以上座っていました。私が法廷に入ると、妹はすでに着席していました。前回のように家族の姿を見て泣いてしまうことはなく、とても落ち着いていていました。
この日は弁護士の隣にいたので、彼女の表情が傍聴席から見えました。
今回の裁判は、検察官が証拠によってどんな事実を証明しようとしているのかを陳述することから始まりました。
税関職員2人(以下A氏・B氏)が法廷で証言しました。2人は法廷で真実を述べることを宣誓し、B氏は部屋を出ました。
A氏は氏名・職業・勤続年数、以前違法薬物を摘発したことがあることなどを答えました。
若い女性が頻繁に渡航していることは経済的に考えておかしいということ、妹が持ってきてしまった缶詰は普通の缶詰と比較してラベルが雑だったなどの理由でX線検査を担当しているB氏に検査を依頼したことを述べました。
途中で彼女の使用していたスーツケースについて言及したのですが、肝心のスーツケースを検察官は前回同様、今回も忘れたと言って、法廷に持って来なかったのです。
開廷前に書記官と検察官が「またスーツケースを忘れた」というやりとりが耳に入ってきて、とても不安になったのですが、案の定、証拠品であるスーツケースは法廷に出できませんでした。
A氏は検察官の尋問と弁護士の尋問の証言が矛盾しているところもあり、傍聴していて苛立ちを感じました。
A氏の証言が終わると、A氏は退廷し、次はB氏が入ってきました。
A氏同様、B氏は氏名・職業・勤続年数をなどを答えました。
A氏の依頼でB氏がX線に缶詰を映したら、中身は細い楕円形だったので(果物の缶は液体が入っているため、丸くなることはない)B氏は「どこで購入したのですか」と妹に尋ねたところ妹は「スーパーです」
と答えたとB氏は証言しました。
B氏「値段はいくらでしたか」
妹「0.75ユーロです」
というやりとりがあった時、妹は首を横にふり、声には出さなかったけれど「そのようなことは言ってない」と言ったのが印象的でした。
私は、両氏の証言はいい加減であてにはならないものだと感じました。妹の表情もだんだん険しくなり、証言台にいる彼らを怒りがにじんでいる鋭い目で見ていました。彼らの証言に妹が首を横にふり、「そんなこと言ってないじゃん」「嘘ばっかり!!」と言っている場面が何度もありました。
B氏は持ち込み禁止を記載したものを妹に見せ、妹はそういうものはないということ、缶の中身は知らないということを伝えました。
今度はX線に映ったものを妹にも見せて、X線検査の後、妹は検査室に行ったようです。そこで缶を開封したところ茶色い粘着テープに巻かれたものが入っていて、ものすごい臭気がしたようです。
仮鑑定をしたところ、大麻の反応が出たので、妹は【大麻取締法違反、関税法違反】の現行犯として逮捕されました。そのように告げられても妹は反論しなかったことなどを聞くと、彼女は長時間検査に拘束され、あまりに突然のことで状況を把握することもできなかったのではないかとその当時の妹の様子を想像し、私は今回の裁判で逮捕されるまでの出来事を税関職員の口から初めて聞かされたので、逮捕されてから今まで彼女がどんな思いで毎日を過ごしているかと思うと、涙があふれました。
そしてB氏は、缶詰が入っていた袋は日本のものだったこと、妹が「以前、缶詰を購入した店で袋をもらうことができなかったため自分で持って行った」と言ったこと、その缶詰を妹が自分で購入したと言ったと証言したのです。
X線検査後、検査室で缶を開封した時、妹は税関職員に何度も「これは何ですか」「これは何だか分かりますか」との質問をされています。そのたびに「分かりません」と答えています。中味が分からないものなど現地で購入するはずもなく、わざわざ日本から缶詰を入れるために袋を持参することなどありえません。
ただ、果物のラベルが貼ってある缶詰を渡されて、中味を知らずに持ってきてしまったのです。常識的に考えて、果物のラベルが缶に貼ってあれば、それは果物の缶詰だと思うでしょう。大麻が入っているなんて疑うでしょうか。
さらに、「これは何だと思いますか」と質問したときに妹が「オランダではソフトドラッグは合法だ」と言ったと証言したのです!!!!!! 大麻を所持したことなどありませんし、吸ったこともありません。妹は、煙草すら大嫌いな人間です。そんな人間が、オランダは合法だからと言って、リスクを背負ってまで日本に持って来るでしょうか。日本で法を犯してまで、大麻を持ちこむ必要性はありません。
彼らは当時、妹の件について報告書を作成していますが、自ら作成しているにもかかわらず、法廷で証言したことと報告書に記載されていることには矛盾があるため、弁護士が矛盾点を指摘していました。
お昼頃になると、外が騒がしくなり、傍聴している人間の集中力もなくなり始め、だらけた空気を感じました。裁判官もイライラしていました。次回の最終弁論の予定を決め、閉廷すると皆足早に立ち去りました。
傍聴席にいる関係ない人間にとっては、所詮他人ごとにしかすぎず、無情で冷酷にさえ感じました。
妹はまた手錠と腰縄をつけられ、退廷するまで、私は彼女を見守りました。彼女が私をずっと見ていたので、私は何度もうなずいて、「大丈夫だよ」と心の中で彼女に言いました。
今回の裁判で妹は尋問されることもなく、一言も法廷で証言することはありませんでした。税関の職員が証言したことが、事実と異なっているときのみ、弁護士に話しかけていました。事実と異なっていても、彼らの証言に口をはさむことなく、怒りが込み上げてくるのをじっと我慢しているようでした。
弁護士は退廷するときに、裁判官に検察官が前回の裁判で携帯電話のメールの記録などを提出していないことなど、文句のようなことを言って、激怒しながら退廷しました。私も一緒に退廷し、しばらく弁護士と話しこんだのですが、「あの検察官はやる気がまったくありません」と弁護士の口から出たときは、やはり・・・という落胆と勝てるかもしれないという複雑な気持ちになりました。
前回、提出を求めている証拠品も、「証拠品を出すつもりはない」ときっぱり宣言したことは怠慢という言葉しかありません。次回の裁判は最終弁論だというのに!!! どのように焦点を絞るかという方向性や策を練るうえで、ひとつでも多く、妹に有利になるものが必要なのに、提出しないとは、あきれて非難の言葉もでません。
毎日、空港では多くの人間が入国し、税関職員である彼らは、多くの荷物を検査しています。妹が日本に帰国し、裁判まで数ヶ月経過しています。記憶は曖昧になり、忘却のかなたに押しやられていると思います。しかし、妹の人生がこの裁判で決まろうとしているのです。曖昧なことやいい加減なことは法廷で証言しないで欲しいと思いました。
今回の裁判でも考えさせられることがたくさんありました。所詮、裁判というものは、威厳に満ち、存在感が一際ある裁判官の虫の居所で判決が下るということをや、やっつけ仕事という観念しかないということを感じました。
検察官や裁判官はあまりにも無責任すぎます。
人の人生を左右する立場にあることを自覚し、物事の本質を見極めて、誠意を持って裁判に臨んで欲しいと思います。
私たち家族は本当に無力で、法廷では傍聴席に座り、裁判の行方を見守ることくらいしかできません。しかし、彼女が冤罪であることは明白なのです。妹に接見しに行くと、そこで働いていらっしゃる職員の方達は、皆さん口々に「彼女はこの場所にはいないタイプの人間だし、いるべきではない」、「彼女のような人がどうしてこのようになってしまったのか分からない。言葉が悪いけど、騙されたんだよ」「早く出られるといいね」と声をかけて、励まして下さるのです。
妹がお世話になっている職員の方達からも、彼女は冤罪ということが明白であり、彼女と接している周囲の人間は真実を理解しています。
最終弁論は1月初旬です。
妹の姿を見るたびに、言葉では言い表わすことができない感情があふれて、涙を流さずにはいられません。彼女に余計な心配をかけないように姉として、気丈に振る舞わなければいけないのに、彼女を目の前にすると、感情をコントロールすることができません。
初公判から今回の裁判まで2ヶ月近くあったので、その間、妹が今まで住んでいたマンションを解約し、引っ越しをすませ、住民票を実家に移したりと、身辺を整理しました。
妹のマンションに行くと中から彼女が出迎えてくれる気がしたり、最寄の駅にいると彼女が道を歩いていて私に声をかけてくれるのではないかと思ってしまいます。
彼女は拘留され、裁判も始まっていることが現実ですが、私には、この現実は悪い夢を見ているような感覚であり、彼女の面影がその街にはたくさんあって、電車に乗ることすらためらうことがあります。
おいしいご飯を食べること、テレビをみたり、音楽を聴くこと、日常生活において当たり前にしていることを拘留されている妹たちは何一つすることが許されないのです。
決められた時間に決められたことしかできず、自由を奪われ、未来に不安を感じて毎日を過ごしていくことは、精神的にとても追い詰められます。名前ではなく番号で呼ばれ、人間以下、家畜同然の扱いを受ける彼女たちの生活や精神状態は私たちの想像をはるかに越えていると思います。私が彼女と代わることができて、今すぐにでも自由を手にすることができるなら、代わりたい。妹を救い出せるなら何でもしてあげたい。
マンションを引き払ったり、住民票を移すことは、大げさかもしれませんが、彼女がこの世に生を受け、今まで生きていたことを全否定され、存在事体がなくなりつつあるように感じました。今まで積み上げてきたものが一瞬にして破壊され、そこから立ち上がることは困難です。何をしていても妹のことを考えてしまい、何をしていても、心から楽しむことができません。妹に対して申し訳ない気持ちになります。
一人で海外に行かせるべきではなかった、同行していたら今回のようなことにはならなかったかもしれないと悔やんでも悔やみきれません。しかし、妹は起訴され、裁判が始まってしまったのです。彼女の精神的支えになれるのも家族だけだし、救い出すために私たちは何でもするつもりです。
冤罪である妹が早く私たちのところへ帰ってくることができるように・・・
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今日ついに判決でました。
無事に(?)懲役6ヶ月、執行猶予3年でした(求刑6ヶ月)。
自分にお疲れ。長かったです。
ホントにこの悪法をどうにかしたいものです。
http://www.cannabis-studyhouse.com/こうゆうサイト必要ですね。
全く害がないとは言わないが、刑罰を与える程?て。
だいたい事件にしても証拠だ裏付けだと言うのに、罰を与える証拠に根拠がないてのがマジでふざけた話し。
国でシッカリ研究やって害がある事をハッキリ示してんなら黙って罰を受け入れるけど。
そうじゃないのがマジで納得いかねえ。
俺も出来ることから運動を始めたいと思います。
どうゆう活動をするのがいいですかね?何かアドバイス下さい。
判決でてから親戚周りしてきたんですが(親戚一同ミンナ知ってるため。)、思ったよりもキツイです。
何がキツイってやっぱ大麻の認識の違い。
ミンナやっぱり大麻=ドラッグ=悪=廃人(精神病、暴力、依存症、犯罪者)みたいな?
で、大麻→覚醒剤とか思ってるのね。
1番クラッタのは、従兄弟の兄ちゃん.
「オマエ何しようと?俺も昔合法ドラッグはした事あるけどクスリはいかんぜ。オマエ…マリファナは。オマエは1番しちゃいかんことをした。死んでも償えんぞ?オマエ引っ越しの手伝いした時(まだ大麻と無縁のころ)も吸いよったちゃろ?」
「いや、吸ってませんよ」
「いや、もういいって。言っとくけどオマエもう信用ないよ?親戚ミンナからヤク中と思われとるけんな?信用は取り返すのは難しいぞ?とりあえず保釈金や裁判費用を働いて返せ!で、将来どうしたいとや?何して働くか決めたら一筆書いて持って来い。音楽には2度と近づくな。いや、ハイじゃねぇって、マジで分かっとうと?オマエは俺や両親とかミンナを裏切ったんぞ?考えろや!ばあちゃん死んでて良かったな?生きてたら事件の事聞いたら死んでたぞ?何が宅配便で頑張ってますだ?大麻吸いよったちゃろが?」
いや…宅配便て何年前の話しよ?そんな4年前のバイトの事しかしらん奴にそこまで言われな?俺が入院した事とかもしらんめぇもん?つか10年前ぐらいにハウスやテクノ聞く奴が合ドラて言ったらエクかキノコやろ?大して変わらねぇじゃん?ソレは言い過ぎだろ?刑事ですらも「俺も合法だった頃ラッシュ試してみたけどなぁ。まぁタバコと大麻が法律が逆だったら立場が逆だったぞ?俺は違法になってもタバコは辞めない!」みたいな言いかたやったんに。
マジでこんな言われようで悔しくてボロ泣きしましたよ。
こーゆう扱いをされない世の中にしたいです。
せめて両親が亡くなるまでには一服しながら「コレでパクられるヒドい時代があったね~」みたいな会話ができるように。
両親にカナビススタディハウスを「自分の人生を変えた物やけん真実を知って欲しい」と言い見せようとしたら「いや、もうダメゼッタイを見て良く分かったよ。もうコレ以上関わりたくない。だいたい酒、タバコすらも何でするのか分からないのに。裁判管の言った事をしっかり覚えとけよ。常習性があるんだからな。」と拒否られました。
ハッキリ言って、身内の反応が痛すぎてツライです。
こうゆう偏見を無くしたいですね。
おしまい。
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今日、初公判終わらせて来ました。求刑6ヵ月でした!いろいろ相談ありがとうございました!
遠い●●の裁判所へと向かう訳ですが、インターらへんから裁判所へ向かう間、記憶がよみがえる…
俺をパクった警官の嬉しそうな笑顔。また小物かよ?みたいな態度の刑事。運が悪いね~とウザイ護送。
で裁判所に入り、ガチガチに緊張…
弁護士と打ち合わせ。法廷に入ると部屋長が護送に連れてかれるトコ。傍聴人意外と多い!
で裁判長…「ちょっと早いですが始めましょう」
で裁判は進んで行く訳ですが、途中から冷静に見てました。
情状証人の親父の証言。弁護士からあ~だこ~だ、と言われながら必死に答えてくれる。
「大麻はどう悪いですか?」
「大麻精神病になり暴行事件をなんちゃら」
傍聴席を見ると、アレ?母ちゃん会わせて2人しかいねぇ!しかも寝てる!つか出ていったよアイツ!そんなに暇な事件?母ちゃん1人になったじゃん…
アレ?検事若くね?タメ?棒読み?眠そうやな?暇そうやな?つかオオチャクそうやな?つか書記菅もタメぐらい?
ん?そういや弁護士も裁判官も若いな?
お?証拠品提出か。少な!!改めて見るとマジで少な!タバコ1本より少ないよ!たったコレっぽちの所持でタイーホ…もっと捕まえないかん奴らいるだろ?つかオマエら緊張感なくねぇ?何で物おとす?何で笑い声でんの?
あ?もしかして出来レース?若手のチミらの研修みたいなもん?
みたいな感じで勘ぐってましたがやっぱ証言台に立った時は緊張したし、大麻は悪いものだと証言したのが悔しかったです。
検事…情状酌量の余地ナシ!求刑6ヵ月!
弁護士…彼はなんちゃらかんちゃら…執行猶予をお願いします!
で今度判決です!
たぶん執行猶予やけど何だかな~て感じです。ごく少量のガンジャでとんでもない事になったな~と。んで、もっととんでも無い事になってたかもなぁと。ガンジャやりたきゃ外国行くしかないすね。
日本は厳しすぎる。
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留置場で聞いた話しでは
Aさん…彼女とチャリで無灯火2ケツで職質にあう→「何してんの?」「クラブ帰りです」財布見られてジョイント見つかる→懲役1年執行猶予3年→仕入れ先の先輩もケータイから足がつき捕まる。
Bさん…自宅で日本記録の量の大麻を栽培→匂いがキツく隣の住民から通報→内偵→捕まる→あまりの量のため個人使用の為なのに「営利、栽培、譲渡、使用、所持」&裁判で「悪い事をしたとは思ってない!オランダに行って大麻の研究機関で働く!」と言ったため、初犯なのに実刑5年。
Cさん…宮崎から来てパチンコしながら吸ってたら隣が私服刑事→執行猶予中で実刑。
Dさん…ネットで買ったら向こうが捕まってリストからアシがついてガサ入れ。
Eさん…仙台から旅行で来てたら職質くらって車内からパイプ&大麻→執行猶予。
他にも鹿児島から来てシートベルトで捕まりティッシュにくるんでごみ箱に入れてたのが見つかったり、売人おったけど彼女をフったら逆上してチクられたり。
さらにクラブや野外は私服警官、麻取や補導員が潜入してることがあり怪しい奴はシール貼って出る時に職質とかね。職質と言えば薬検て言って「Bボーイ、ラスタ、ヤクザ、入れ墨、バンドマン、ヤンキー」はボディチェックしまくる地域もあるらしい…ヒドイ話し。●●じゃありえん捕まり方の人が多かったです。
あと学生や普通の社会人が多かったです。
ま、REGGAEはマークされてるみたいです。自分の用心が足りませんでした。
で、大麻は良い物だと思ってたから誰にも迷惑かけてないのに懲役て聞いてビックリしました。
未成年の飲酒・喫煙レベルで考えてました。親も泣きました。
中じゃ傷害、窃盗、児童福祉法違反、風営法違反、暴走族、飲酒あたりが罰金刑や起訴猶予でポイポイでてくのに、JOINT3本の俺は起訴されて執行猶予。刑的には強制わいせつや恐喝と同じぐらい。
留置場ではクソジャンキーどもからLだSだXだと聞かされヤクザとかからも同類扱いされて「クサ面白いけどキマリ方がたらんけパワーアップさせる」とか言われる始末。しかもシャブの売人の奴ら別件逮捕でシャブのけんには一切捜査はいらんのよ。どうなってんだか。
さらに刑事からは「大麻は多いもんね~、現行犯じゃないとパクれないザル法だもんね。今回は運が悪いよ!覚せい剤じゃなくて良かったね!覚せい剤だったらとんでもなかったぞ。下道で来るか違うインターで降りれば良かったのに。ソレカもっと上手く隠さなきゃ!大麻は悪いとは思わないけど法律だからしょうがない。こんなに馬鹿らしい犯罪はない。二度とするなとは言わないが持ち歩くな!そして捕まるな!今回は捕まった事は親に迷惑かけたけど被害者もいないんだし、一生ひきづる事はない!」と。
検事は「大麻は大して悪くないらしいけどね~合法の国多いみたいだけど、ここは日本だから日本の法律に従わなきゃ!今回は運が悪い。なんで捕まるかな~?あ、REGGAE祭?REGGAEの影響で多いもんね。正月の飲酒検問と一緒だろ?飲む奴がいるから検問するんで、REGGAE祭に持ち込む奴がいるから検問する。普通に考えたら持って来ないだろ?」と。
親や弁護士に「法に触れた事が悪い」と言ったら「認識が甘い!どれだけ身体に害があるか考えろ、何で法律で禁止されてるか?」とダメゼッタイを渡されました。裁判で弁護士が俺に質問するそうです。
保釈されたから学校になんとか間に合ったし、表に出てないから何とか元の生活に戻れそうですが、下手したらとんでもない事になってたんで恐ろしいです。
いちおう理解ある友達には全て話したし、親にも刑は思いけどそんなに悪い事をした訳じゃないことを伝えました。大麻が人生を壊すんじゃ無くてクソ法律が人生を壊す事を。
今回は捕まったタイミングも良くて生活に影響は少なそうだし、親が親戚に頼み込んで保釈してもらったんで親にはホントに感謝しています。保釈が通らなかったらヤバかったんで。
正直いまでも悪い事(法に触れた事、捕まった事、親に迷惑、心配かけたこと)はしたと思うけど、悪い事(大麻を吸った事、持ってた事。)したとは思いません。
今まではREGGAEに乗っかって大麻は悪くない!とか言ってたけど、本気で悪くないと思います!
が、もう親に迷惑かけたくないんで、合法にならない限り二度としません。できる限りの親孝行します。
落ち着いたらそうゆう活動しなさい、て言われたんでガンバロと思います。
今REGGAEシーンが盛り上がって来てガンジャに対する考えが変わってきてる人も多いんで、法律が変わらないと被害者は増える一方だと思います。今年もREGGAE関係者たくさんパクられてます。
こんなに重い犯罪て知らない奴もたくさんいます。
だいたい犯罪て事をハッキリさせてない国もムカツク、ダメゼッタイとかは、タバコの表示とかと同じやん!
受刑者処遇法とかカジノ合法化とか訳わかんないことしてないで大麻取締法を真剣に考えろ!と思いました。
ただタバコを吸わない人にとっては禁煙席とかどうでもいいし、スロットせん奴にとっては規制が厳しくなっても関係ないのと同じで、法律がどうでも大麻と無縁の奴にはどうでもいい事なのかな?とも思いました。
長々とスイマセン。
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去年の夏、交通検問で車内にあったジョイント3本が発覚し、現行犯逮捕された学生の体験談
* * *
パクられるまでの経緯は、
音楽大好き→REGGAEを知る→ガンジャとはなんぞや?
→知識を得る→悪くないやん?→現場に行きまくる
→毎晩ガンジャは悪くねえとか一晩中聞く→やりとりしてるトコみたりする
→そのうち手に入るようになる→初めは自宅でコッソリ
→CLUBや野外で警察がおっても「ガンジャは悪くねぇよなぁ?バビロン恐くねぇだろ?こうゆうとこでガンジャ吸うのが素晴らしいよな?」てな具合いで煽りまくってガンジャチューンをPLAYしまくるBIGSOUNDやアーティスト。
なんだよ?捕まらねえし、いっぱいいるじゃん?てのと、高校の頃から少しいて、大学に行きだしたら先輩とかにもたくさんいて、クラブ行く連中もホトンドだし●●はかなり多いんで、ホスト、クラバー、夜の女に限らず、え?オマエが?て奴もやってて別に悪い事と思ってなかったし、ヘッドショップたくさんあるし、雑貨や服もガンジャマークが街に溢れてるから身近な存在だった事。油断しちまいました。
あと●●●と言う街が無法地帯なもんでケンカがあってもヤクザが取引してても、何があっても警察は役に立たない場所で遊んでたもんで…だいたい交番の隣にヘッドショップあるしギャングたまってるし。
で、僕が野外イベントに遊びに行った●●は、県警が東京で研修してきたらしくバシバシ捕まってるみたいです。…料金所でた所に3台止まってて、前に停められた車がちょうど終わった所で俺が止められて、
「ちょっと取り調べに協力してくれるかな?」
「いいですよ!」
「ドコに行くの?」
「REGGAE祭です!」
「財布と車内見せて、あと車検証!」
でカバンから出て来てチーンです。
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男に騙されて、大麻6キロを、それと知らずに日本に持ち込んでしまった妹の初公判。
姉のさゆりさんによる報告です。
信じ難いことですが、妹が実際に無実だとしても、状況があまりに不利なので、有罪になってしまう可能性がとても高いと、複数の弁護士が言っているそうです。
* * *
妹の初公判が10月初旬にありました。
私たち家族にとって、忘れられない日がまた増えました。
法廷に入ると、妹は両わきに刑吏に挟まれて座っていました。
傍聴席には私たち家族3人を含めて5人いました。
私たちは彼女の後ろ姿しか見えません。
始まる前に彼女が私たちの方を一瞬振り返って、私たち家族の姿を見ると、彼女も今まで我慢していたものがこみ上げてしまったのでしょう。泣いてしまったので、弁護士が「大丈夫?」と声をかけていました。
彼女の涙を見たのは、初めて接見して以来でした。
公判は人定質問から始まり、氏名、本籍、職業等が尋ねられました。
検察官が起訴状を朗読した後、被告人に、黙秘権の告知がされました。
罪状認否、次回の裁判について、弁護士が検察官に「携帯電話のメールのやりとり、彼氏の日本における書類、妹が持ってきてしまった缶の指紋」の提出を求めました。
次回の裁判は、検察官が証拠によってどんな事実を証明しようとしているのかが陳述されます。税関の職員2人が法廷に来ます。
妹が持ってきてしまった6キロもの大麻がダンボールに入れられ、法廷に出てきました。
裁判官が「これは、あなたのものですか」という質問に、「私のものではありません」と妹は答えました。
そのようなやりとりがあった後に、次回の裁判の日程や、弁護士が検察官に、携帯電話のメール等の証拠の提出を求め、初公判は30分程度で終わりました。
初公判の日程が決まった時、裁判所から弁護士に「2時間の時間を設けるから1回で終わらせてほしい」と言われたようなのですが、弁護士は激怒して、「こっちはいろんな証拠を出して、徹底的にやりますから」と言ってくれたのです。
法廷の部屋の前に貼ってある日程表を見ると、妹の予定は一番最後で、時間も2時間とってありました。
たった1回の裁判で終わらせようとするなんて、本当に怒りがこみあげてきます。
裁判所は毎日、多くの裁判が行なわれているわけですが、彼らにとっては、たくさんあるなかの一つにしか過ぎません。
しかし、私達にとっては、人生が決まってしまう、とても重要なことなのです。国選の弁護人を選任していたならば妹の裁判は2時間で終わってしまったでしょう。
妹が法廷を出るまで、私達は彼女を見守っていました。
退廷して行くときに刑吏につけられる手錠と腰縄は、とても痛々しく非情なものを感じました。妹のその姿は耐えがたく身の引き裂かれる思いでした。
裁判中は、感情的になることを避け、冷静にメモをとっていたのですが、妹のそのような姿を目の前にして、涙が止まりませんでした。もう一人の妹は開廷してからずっと泣いていました。
裁判は傍聴席にいる人間も、威厳に満ちた裁判官の前では、とても緊張しました。
面会した際、「上手く答えられていたかな?私の態度どうだった?」と話していたので、本人はそれ以上に緊張したようです。
しかし、法廷での彼女は、とても毅然とした態度で、しっかり受け答えをしていたので、安心しました。
閉廷して、弁護士とロビーで話しました。
妹の彼氏について衝撃的なことを聞かされました。
その事実を今回のことで妹は知ったようです。
彼女は毎日どんな思いで過ごしているのかと考えると、言葉では言い表せません。
彼女に落ち度があっても、騙されていたことは明白です。
検察側は、たくさんの事実、証拠を持っているにもかかわらず、妹が共謀者とされ、起訴されてしまうなんて・・・ 男に騙されて、缶の中身を知らずに日本に持ってきてしまったことは明らかです。
父も裁判所まで5時間かけて来てくれました。
別々の帰路につき、普段あまり長電話をすることのない父とその日はたくさん話しました。
前日はよく眠れなかったこと、裁判のことなど、本当にたくさん話しました。
妹を一刻も早く苦しみから解放してあげることが私達の願いです。
そのためには、裁判というものを通過しなければなりません。
まだ序章です。無実を勝ち取るまで、私たち家族は戦い続けます。
起訴されてから数ヶ月経過しました。
次の裁判は11月下旬になります。
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Sat, 11 Nov 2006 08:26:18 +0900 (JST)
メール拝見しました。
とても辛く、大事な時間をお過ごしのことと思います。
言葉がありませんが、この国の司法や警察がいかに腐っているか、いかに国民の役に立たないか、改めて見せ付けられる思いです。
私は、大麻取締法を心から憎みます。
逮捕された人の話としてレポートしていますが、デンマークならお咎めなし、悪くても罰金5400円です。
日本は、いつまでこんな馬鹿げたことを続けるつもりなのか。平穏に暮らしていた家庭が破壊され、意味もなく不幸の底に叩きつけられる。多くの場合、子どもたちと、女たちが、最大の犠牲者です。
実刑8ヶ月とのこと。実質的にはもう少し短くなるのではありませんか?
●●さんはなんと言っているのでしょう。
(中略)
大山さん、ご主人にも伝えて下さい。
覚せい剤の執行猶予が終わっていたのは不幸中の幸いでした。
大麻取締法違憲論裁判としてレポートしているナタの場合、大麻の執行猶予中に大麻とLSDで捕まってしまい、併せて4年半を喰らって服役中です。
大麻をたった2g持っていただけで実刑になるこのバカな国、国家権力には非常に腹が立ちます。
不当捜査の件も許せない話です。
(中略)
ご主人、元気で戻ってきて下さい。
このような理不尽な辛い思いをする人を1日も早くなくすため、私たちは取り組みを続けます。
ご主人、勝負です。
ご主人が出てくるまでのたった半年ばかりの間に、私たちTHCが、どれだけ状況を改善できるか。
そして、ご主人が、前向きな姿勢を保ち、辛い思いをさせてしまった奥さんやお子さんのために、再び男して立ち上がり、しっかり仕事をし、しっかり家族を養う男として戻ってくることができるかどうか。
お互いに頑張ろう。
敢えて最高裁まで戦い、ご主人より長期の刑を喰らった者たちも、腐らずに、大麻の名誉にかけて、魂を磨いています。
こんなことでへこたれないで下さい。
ご幸運を。
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Sat, 11 Nov 2006 01:58:58 +0900
以前主人の大麻取締法違反事件で相談させていただいた大山恵子です。大変ご無沙汰しております。
昨日、主人の控訴の結果が出ました。
結局控訴棄却という結果になってしまいました。
一審で実刑8ヶ月の判決でしたので、その判決内容で決定ということになるのだろうと思います。
ただ、現在主人は保釈がきいていますので裁判後すぐに拘留ということにはならず、いったん自宅に戻ることは出来ました。判決内容が決定するまで2週間ほどの猶予があるようです。
さらに上告という選択肢も残されているようですが、私自身も公判を傍聴しましたがこれ以上の減罰は難しいという印象でした。
本当に不本意ですがこの判決に従うしかないと主人と話し合い結論を出しました。
あと二週間ほどで主人は服役囚となってしまうことになりました。
裁判では●●先生に警察の不法捜査や家族がいることでの情状酌量を再度訴えていただきましたが、こちらの言い分は全く聞き入れられませんでした。
逮捕の際、主人は所持品検査を拒否したらしいのですが(主人に対する逮捕状ではなく同僚に対する逮捕状で来た警察にたまたま居合わせただけでしたので)警察が勝手にポケットに手を入れたり、最初に見つかった空の袋(大麻はほとんど残っていなかった様です)の予試験でも「検査薬は大麻に反応して二色に分かれる」と説明を受けたのに結果は二色に分かれず、それでも警察は「これは大麻だから他のポケットも調べる」と押し切ったそうです。
さらに、調書では予試験を行なった警官の名前が前後で違う人物のものになっていたりととてもずさんなものだったので、●●先生にも「この調書には信憑性が無い」と主張していただきましたが、裁判官には「不法捜査に関しては調べる考えはありません」の一言で終わらされてしまいました。
主人は調書で「大麻は友人から譲り受けた」といったようですが、この友人が暴力団関係者だったために「暴力団関係者と密接なつながりがある」と決め付けられてしまい(実際は数年ぶりに会っただけなのに)、さらにその友人にも娘がいるために「娘に誕生日プレゼントを買うように」といって渡した3万円が「大麻を購入した」という形にされていて、そのことなどが実刑判決に結びついてしまった要因だったようです。
娘は大変主人を慕っておりますのでこの先主人が1年近くも不在になってしまうことで、娘がどれほど傷つくかを考えると悔しい気持ちで一杯です。
白坂様にも助言をいただきここまで参りましたが、大変残念な結果になってしまいました。
今までどうもありがとうございました。
あとはもうどうすることも出来ないので、主人が出所するまで娘と歯を食いしばって何とかやっていくしかないと思っています。
ご報告までにメールさせていただきました。大変長い文章になってしまい申し訳ありません。
もし他の方のお役に立つようでしたら匿名で主人の裁判内容などはHP上で公開していただいても構いません。
それでは、失礼いたします。ありがとうございました。
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突然、妹が拘留されたと刑事さんから連絡があったのは、7月下旬でした。
その日の午後に妹のマンションの家宅捜索をするとのことで、私は立会い人として初めて刑事さんにお会いしました。
彼女の部屋に入った時は涙が止まらず、泣くことしかできませんでした。
「○時○分ガサ入ります」
と言った刑事さんの言葉で、“これは現実なんだ”ということが理解できました。
この言葉がいかに事務的で無機質な言葉か、言われた人間にしか分からないと思います。立ち会う人間にとって無神経すぎます。
数時間前に初めて妹が拘留されていることを知らされて、まだ物事を呑みこめていないのに・・・知らない人間が妹の部屋へ入って、物を探してるなんて。
証拠となるものはすべて押収され、どうしてこんなことになってしまったのか、という疑問だけが私に残されました。
しばらくは接見禁止だったため、差し入れを持っていくことしかできませんでした。
初めて妹と接見した日のことは私のなかで生涯忘れられない出来事だと思います。
そこはドラマで見るような光景でした。
アクリル板があって、とてもシンプルな部屋でした。
彼女の姿は今でも目に焼きついています。
彼女の姿を見た瞬間、今までこらえていた感情があふれだしてしまい、大泣きしてしまいました。
しばらくして彼女から届いた手紙にもその日のことが書かれていて、接見禁止がとれて私はすぐに会いに行ったので、まさかすぐに会いにきてくれるとは彼女は想像していなかったようでした。
アクリル板越しに話をしましたが、30分はとても短い時間です。
妹は、彼氏のビジネスを手伝うとのことで、海外を往復していたのですが、今回帰国の際、大麻所持の現行犯として逮捕されました。
現地で「これを預かっていてほしい」と言われ、缶を持って帰国したようです。大麻の量は、かなりあったみたいです。(THC注:営利目的の大麻6kg密輸入で起訴)
妹は取り調べが終わり、起訴されました。起訴状には氏名不詳者らと共謀のうえ、営利の目的で・・・と書かれていました。
初めて接見した時も、妹は今回こんなことになってしまって申し訳ないと言って、自分の心配より、家族の心配をしていて、自分の今置かれている状況を受け止めていました。
妹は自分の意見をきちんと言うことができる人間だし、故意に大麻を持ち込んだわけではないのです。弁護士に供述調書も見せてもらいましたが、取り調べでもそのように話しています。だから、逮捕されたとき、一番驚いたのは彼女自身だと思います。
妹は巻き込まれてしまって、被害者は妹です。
どんな思いで留置所にいるのかと思うと、涙ばかりが出てきます。
弁護士も頼み、初公判は10月初旬です。しかし、妹には不利なことばかりです。
彼女が中身を知っていたらそんなの持ってくるわけないじゃん!!!と声を大にして言います!
何も知らないで持ってきてしまったのに、それで実刑になって何年も出てこれないなんておかしい。
彼女のように「運び屋」にされてしまった人間がこの世の中にどれだけいるのでしょう。
彼女たちは何も悪くないのに、自由を奪われて拘束されるなんて・・・
私達家族は本当に無力です。弁護士を雇うことしかできません。
事件のことは刑事と弁護士に聞くしかないわけですが、担当の刑事さんに電話したところ、ものすごい剣幕で怒られたのです。土日が休みということで断わりをいれた上で、「今、お話をしても大丈夫でしょうか」とお伺いしたにもかかわらず、口論になり、
「あんた事件に関係ないでしょ!」
と言われ、私も感情的になってしまい、
「彼女は私の妹です!私が彼女を守らないで、誰が彼女のことを守るのですか!」
と言ってしまいました。最後には、
「今、家族と買い物に来ていて、あなたが少しだけというから話したのに」
という始末です。刑事さんも家族が大事なように、私も妹は大切な妹であり、家族なのです。大切な妹の将来を守ってあげられるのは、私達家族しかいないのです。
妹のケースは妹の彼氏が事件の鍵を握っているわけで、そのことを深く追求し、物事を見極め、本当の犯人を捕まえるのが警察の仕事のはず・・・なのですが、事件のことは何も言えないの一点張りで、(何も話さないのは当たり前ですが)海外にいる彼氏のことを本当に調べているのでしょうか?
「彼氏にかかわらないで下さい。今度はあなたが巻き込まれて事件になると私が上司に怒られますから・・・」
と言われて以来、その人とは話していません。
家宅捜索の時からこの刑事さんはこういう態度でした。私の家庭事情は複雑で、本人も希望していることもあり、今回のことは両親に知らせないで欲しいと言いました。しかし、
「今はこういう時代だから、後でご両親に知れて、怒鳴りこまれても困るし、私も家族がいる身で、子供もあなた達と同じくらいでさぁ」
と言うのです。
結局、刑事という肩書きを持っているだけで、市民のために仕事をしてくれないのです。本当に我が身がかわいく、自分のことしか考えていないのです。
刑事さん達の日常では、大麻取締法で逮捕される人間を扱うことは当たり前のことかもしれません。妹のこともたくさんいる人間の一人にしかすぎず、事務的に事件を処理しているのかもしれませんが、もっと真剣に物事の本質を見極めて下さい。
法に守られているように錯覚しているだけで、何も守られていないと深く思いました。
今の私には、妹が大麻を大量に所持していた、逮捕されて拘留されているという現実があるだけです。
どうしたらいいか本当に分からず、妹を一刻も早く救いたい気持ちしかなく、彼女を助けられるなら、どんなことでもしたい。
もう少しで裁判が始まり、彼女の人生が他人に決められようとしています。
彼女のためにどんなことをしてでも、私は彼女を守りたい。
さゆりさん(仮名)の妹は、営利目的の大麻6kgを密輸入しようとした疑いで成田で逮捕され、起訴された。そして今、初公判を目前に控えている。
さゆりさんによれば、妹は大麻など吸ったこともないし、関わったこともなく、純粋に彼氏の貿易の仕事を手伝っていただけで、もし大麻だと知っていたら持ち帰るはずがない。
妹は、取り調べでも、彼に頼まれたので自分は何も知らなかったと供述しているそうだ。
妹に荷物を預けて自分は帰国しなかった彼氏に騙され、運び屋をやらされてしまった可能性が極めて高い。その後も彼氏は日本に戻っていない。
だが、妹は氏名不詳者と共謀のうえ、大麻6kgを営利の目的で密輸入しようとしたとして起訴された。
起訴されてからさゆりさんが依頼した弁護士は、実刑判決の可能性が高いと言っているそうだ。
こんなことがあっていいのだろうか。
継続してレポートする。
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Mon, 24 Jul 2006 02:06:33 +0900 (JST)
お久し振りです。メール拝見しました。
丁寧な報告、ありがとうございました。
大変にお疲れのことと思います。執行猶予も終えていたのに微量の大麻で実刑とのこと、いったいこの国の司法はどこまで腐っているのでしょうか。裁判官は気が狂っているとしか思えません。
殺人事件を事故として処理してしまうほど日本の警察力は劣化しているのに、誰にも迷惑のかからない大麻の微量所持などを構っている場合ではないのに。
保釈が通ったのは不幸中の幸いですね。控訴審となればまた弁護費用も必要でしょうし、ご主人も仕事に就けないでしょうし、あなたの心労も終わりませんね。
どうぞご家族で力を合わせてこの災難を乗り越えて下さい。
検事が電話で保釈を認めたというのも、検事としても実刑判決が出るとは思っていなかったのかもしれませんね。裁判官が糞野郎だったのでしょう。
控訴審、10月だと少し先ですね。落ち着かない毎日になるかもしれないけど、ご家族で過ごす時間を大切になさって下さい。
また状況を教えて下さいね。
こころの底から大山さんご家族にエールを送ります。
前向きに頑張りましょう。
それではまた。
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Sun, 23 Jul 2006 18:20:44 +0900
大変ご無沙汰をしております。大山恵子です。以前主人の逮捕の件でご相談に乗っていただき、本当にありがとうございました。
その後の経過をご報告させていただければと思い、メールをさせていただきました。
3月末に逮捕、4月末に主人が保釈となり、その後2回の公判を経て先日判決が出ました。
検察の求刑1年に対して判決は実刑8ヶ月でした…。
裁判では私も証言し、1歳半になる娘がいること、家庭ではよき夫・よき父であること、生活費は完全に主人の収入に頼っているので主人が懲役になると私たち家族が路頭に迷う、なんとか家族の下で罪を償って欲しい…という旨の話をし、●●先生も情状酌量でなんとか執行猶予がつくようにとご尽力いただいたのですが、結果は実刑でした。前科があるとはいえ所持していた量が少ないこともあったので(起訴状では1.385グラムでした)●●先生を初め主人も私も「執行猶予がつくだろう」と思っていたので、予想外の判決でした。
判決理由としては前科の執行猶予が切れてから間もないこと(といっても1年3ヶ月前に切れているのですが。主人の勘違いで昨年末まで執行猶予だと聞いていたのですが、実際は1年3ヶ月前でした)がやはり大きかったようです。
私は娘を連れて行っていたので法廷の外で待っていたのですが、判決言い渡しが終わり中に入ったときには主人はすでに警察(?)に連れて行かれるところでした。
娘もいたのでその場で手錠をかけることはありませんでした。まさか…とは思っていたものの、実際主人が懲役になり娘と二人どうやって生活していけばいいのか…と途方にくれましたが、その後●●先生が同日中に保釈申請をしてくださり奇跡的に夕方保釈になりました。
担当の書記官の方が保釈担当の裁判官に無理を言ってくれてすぐ後に弁護士面接をしてくださり、保釈に関する検事の意見書も電話での返答でOKとしてくださったおかげで、主人が連行されてから4時間後に保釈となりました。保釈金は前回の200万を流用+20万円(公判に来てくださった主人の同僚の方々から借りました)判決がでた同日中に保釈が出来たケースは、●●先生の長い弁護生活の中でも2回目だとおっしゃっていました。主人もこのまま小菅に連れて行かれ、そのまま懲役だろう…と覚悟していたようで保釈が通り出てきた時には大変驚いていました。とにもかくにもまた主人が家族と共にいれるようになり良かったと思います。
保釈に関しては●●先生に大変ご尽力をいただいたのはもちろん、担当の書記官の方のおかげだと思っています。書記官の方は女性でしたが、連行される前に主人が娘を抱きしめ、離れがたい…としていたのを見ていたようでしたのでそのせいもあるのかな…?などと思っています。判決後も私と娘から主人をすぐに引き離すことはなく、しばらくは話をさせてくれました。その点はありがたかったと思っています。
ただ、●●先生にも「執行猶予がつくでしょう」と言われていたので万が一とは思っていたものの実刑判決には驚きでした。確かに前科があり2度目の犯罪とはいえ、1.385gの所持で実刑判決です。本人は刑務所で罪を償えばいいのかもしれませんが、残された私と娘はどうやって生きていけばいいのでしょうか?結局主人を選んだ私の責任だから、生活に困窮しようが自己責任だということなのでしょう…?
今後は控訴をし高裁にて争うこととなると思います。手続きなどの関係で裁判は10月くらいになるようです。
ご迷惑でなければまた経過などご報告させていただきます。取り留めのない文章で申し訳ありませんでした。
それでは失礼いたします。
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Sat, 22 Apr 2006 23:20:01 +0900
こんばんは。大山です。
金曜日の保釈請求の結果、何とか保釈許可を取ることができ同日夜に主人は保釈になりました。
3週間ぶりに家族3人揃って過ごすことができ、本当に嬉しく思っています。
裁判官の方にも「保釈は許可するが執行猶予が確実に付く事案ではないから、しっかりするように」と言われたので裁判で判決がでるまで心から安心することはできませんが、とにもかくにも保釈になり夫が戻ってきてくれて、ホッとしています。
ここまで何とか耐えてこれたのは白坂様や●●先生をはじめ、周りのみなさんの励ましやご協力のおかげだと思っています。
本当にありがとうございました。
まだまだこの先大変だとは思いますが、頑張って乗り越えていきたいと思っています。
またご報告させていただきます。
取り急ぎご報告までに。
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