まだ「クサイ」が消えてませんね。遅かれ早かれ、時間の問題でしょうけど。
6月15日.
「ダメ。ゼッタイ。」ホームページの大麻の記述の出典を示すよう秋篠氏に求めたところ、調べて電話をくれると言っておきながら3ヶ月も音沙汰なし。
9月5日.
こちらから電話をしたら、「まだ分らないから電話できなかった」とのこと。3ヶ月かけて調べても出典も分らないのだから全体的に見直すよう求め、また、翻訳箇所を姑息に改竄して大麻を「クサイ」ことにしてある箇所についても修正を求めると、即答はできないので内部で検討するとのこと。
9月15日.
夕刻にこちらから電話する約束が、午前中のうちに秋篠さんのほうから電話あり。「この前のときに調べてこちらから連絡するのが随分遅くなってしまったので申し訳なかったと思って」とのこと。指摘の箇所は内部的な打ち合わせでも不適切だということになり、削除することになったと回答。また、他の箇所についても、内部的な検討の結果、全体的に見直すことになったと秋篠氏は明言した。「クサイ」については1週間程度で修正できるとも明言。
9月28日.
2週間になるのに記述の変化なし。問い合わせると、「これだけをやっているのではない」とのこと。自分から1週間と言っておいて。民間だったら「作業が遅くなりまして誠に申し訳ございません」と言うところだろう。俺なんかしょっちゅう言ってるぜ。で、あと1週間で修正できるとのこと。何度も何度も約束を破り、守らないなら、厚労省の担当者として名指しで非難せざるを得ないと言うと、「脅してるんですか?」と言う。約束通りにちゃんと仕事をしてくれという要求がなぜ脅しになるのだろう。人の家にガサに入っておいて「脅してるんですか」もないもんだ。
「これだけをやっているのではない」と秋篠氏は言う。
誰がこれだけをやっていると思うだろう。いくらなんでも。
3ヶ月かけて、同僚にも調べてもらっても出典が分らないという根拠不明の情報を公的に流布し、姑息な改竄を指摘され、その不適切さを厚労省としても内部検討のうえで認め、担当者自ら1週間で修正できると回答しておきながら、またも2週間放置し、どうなっているのか問い合わせると「これだけをやっているのではない」と開き直る公務員。
何か勘違いしてはいないだろうか?
国民に不適切を指摘されて、それを認め、修正しなければならない立場だということが分っているだろうか。「申し訳ございません」が挨拶だろう。何を開き直っているのか。
聞くと、実は「ダメ。ゼッタイ。」のホームページは情報の管理方法や更新方法も決められていないという。呆れるほかない。
何度も何度も約束を破る厚労省医薬食品局監視指導・麻薬対策課。マトリ本店。
何度も何度も公務員としての約束を破っているのだから、名指しで非難することは不穏当でもなかろうと思ったが、先日の電話では具合悪そうだったし、本当に寝込んでるのかもしれないし、来週までには修正されるのかもしれないし、されないのかもしれないけど、いずれにしても、秋篠氏の本名を名指しして非難するのはヤメた。パクられたときにタバコくれたし。
厚労省で内部的にも不適切だと認め、あとは実作業するだけなのに、担当者が仕事ができないもんだから修正が遅れている。たった1行削除するだけなのに。5分でやれと言っているのではない。自分から1週間と言っておいて、もう3週間になるのだ。これは明らかに担当者の責任だ。私なら4分20秒ジャストでできる。
私は、薬害エイズ事件のときに厚労省がファイルを隠匿していた犯罪的な対応のことを思い出した。
非を認めず、過ちを認めず、都合の悪い情報は隠蔽し、保身する。
これが厚労省の体質なのだろうか。
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県名 | 栽培 | 研究 |
---|---|---|
北海道 | 1 | 14 |
青森 | 0 | 2 |
岩手 | 1 | 4 |
宮城 | 1 | 7 |
秋田 | 0 | 3 |
山形 | 0 | 2 |
福島 | 1 | 6 |
茨城 | 0 | 5 |
栃木 | 29 | 5 |
群馬 | 1 | 6 |
埼玉 | 0 | 4 |
千葉 | 0 | 29 |
東京 | 0 | 41 |
神奈川 | 0 | 20 |
山梨 | 0 | 2 |
長野 | 2 | 5 |
新潟 | 0 | 6 |
静岡 | 0 | 5 |
愛知 | 0 | 20 |
三重 | 0 | 1 |
岐阜 | 17 | 6 |
富山 | 0 | 4 |
石川 | 0 | 5 |
福井 | 0 | 2 |
滋賀 | 4 | 3 |
京都 | 0 | 4 |
大阪 | 0 | 27 |
兵庫 | 0 | 17 |
奈良 | 3 | 5 |
和歌山 | 0 | 1 |
鳥取 | 0 | 4 |
島根 | 0 | 2 |
岡山 | 0 | 3 |
広島 | 0 | 5 |
山口 | 0 | 2 |
徳島 | 0 | 1 |
香川 | 0 | 4 |
愛媛 | 2 | 4 |
高知 | 2 | 4 |
福岡 | 0 | 14 |
佐賀 | 2 | 2 |
長崎 | 1 | 6 |
熊本 | 0 | 0 |
大分 | 1 | 1 |
宮崎 | 0 | 1 |
鹿児島 | 0 | 5 |
沖縄 | 0 | 4 |
合計 | 68 | 322 |
上の表は平成16年12月31日現在での、日本の大麻免許所有者数です。
厚労省に問い合わせてFAXしてもらったのですが、ここ数年分の統計しか手元にないとのことで、平成13年分からの資料を頂きました。いずれまとめようと思いますが、ひとまず平成16年分です。
栽培免許を持っているのは全国で68名。最も多い都道府県は、トチギシロの栃木県で29名。続いて岐阜の17名。あとは軒並み0か少数です。
研究者免許を持っている人数のほうが多くて、0の県は熊本だけです。麻薬取締官にも大麻研究者免許を持っている者がいるそうなので、そのような数も入っているのでしょう。「研究」というのは、具体的にどのような研究なのかまでは把握していないそうです。
麻栽培が奨励されていた戦前からの統計があると良いのですが、そういった統計はないというので残念です。
エタノールやバイオマス・エネルギーといった観点からも大麻の可能性が見直されていますが、エネルギー源として供給するには相当量の生産が必要となるでしょう。
全国の遊休農地を大麻畑として復活し、これから膨大な人が定年を迎えるという団塊の世代のセカンドライフの選択肢のひとつとして、田舎暮らしを満喫しながら大麻栽培生活を送るような、そんな事業を厚労省として企画立案できないのか。
秋篠氏曰く
「それはできないでしょう。私たちは大麻は危険なものだという認識を持っているのだから。経済産業省からでも何か言ってくれば別ですけど。」
「クサイ」の件は作業を進めているとのことで、今週内にはできるそうです。
センターの糸井専務理事も情報が古いと認め、秋篠さん自身も全体的に見直す必要があると言っているのだから、どの程度に大麻は危険なのか、米国一辺倒の情報ではなく、科学的に確認できる公平な資料もちゃんと検討して下さい。
最低でも、検察が証拠として裁判所に提出できる程度のものにはして下さい。
約束通り、こちらからもぜひ参考にして頂きたい情報を後日このサイトでお伝えします。
今日の秋篠さんの話によると、本当は自分も特にセンターのサイトを担当しているわけではなく、この仕事についての担当は明確ではないとのこと。
「いやあ、本当は私も別にこれの担当ってわけではないんですよ。これに関しては特に誰って割り当ても決まってなくて。で、まあ、私がやってるんですけど。こんなこと言っても言い訳になっちゃうから言わないけど。」
「言ってんじゃん」
秋篠さん、余計な仕事を増やされるハメになって大変だろうけど、これはとても大切な仕事です。
それに、センターのサイトには「このホームページは厚生労働省の委託を受けて運営しております」って書いてあるんだからさ、ちゃんと更新管理、情報管理の方法を決めておかないと「委託」のフリガナに「ムセキニン」って書かなきゃいけなくなるでしょ?
実はちゃんとした管理方法も決まってないなんて、本当はそれこそ問題じゃない?
それとも、「このホームページは厚生労働省のムセキニンで運営しております」って修正する?要望しようか?
秋篠さんも、統計をFAXしてくれた名前も名乗れない権兵衛さんも、「これだけをやっているわけではない」と、奇妙な言い訳をしていたけど、これも仕事でしょ?
これだけしかやってなかったら「税金泥棒」って書いて「カンシシドウマヤクタイサクカ」って読まなきゃいけないでしょ?
3ヶ月かけて調べても出典も分らない情報を国民に垂れ流しておいて開き直らないでもらいたい。
秋篠さん、国民に向けて正しい大麻情報を発信することは、とても大切な仕事であることを、今一度認識して下さい。
体調が悪そうだったけど、しっかり養生して、しっかり仕事をして下さい。寝込むなら「クサイ」のを片付けてからのほうがいいと思うよ。
よろしくお願いします。 お大事に。
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◆お役所仕事確認.
大麻は、「蓬を燃やした時のような一種刺激的な強い臭いで、「クサイ」と感じる)」という、出所不明の英文を翻訳している、大麻を経験したことのある個人の主観的な感想でしかないことを、あたかも何か正しいことかのように偽装する「ダメ。ゼッタイ。」ホームページの記述について、厚生労働省監視指導麻薬対策課の秋篠氏は、当方の申し入れに対し、「確かに適切な表現ではない」と認め、内部での検討の結果としても不適切とされ、1週間程度で修正できると答えてから早2週間。
一向に表現が改まらないので、どうなっているのか電話で秋篠氏に確認した。
「いやあ、まだ手続きが終わってないです。」
「手続き?秋篠さん、たった1行を削除するのにどれだけの手続きがあるの?1週間程度でできるようなことを言ってたでしょう?」
「いえ、だから言ったじゃないですか、ある程度時間はかかるって。私もこればかりやってるわけじゃないし、他のことも抱えてるんで。」
「秋篠さんはこの差別的な不適切な表現を修正することは大切じゃないって言うの?」
「差別的だとは認めてないじゃないですか、事実と反するところがあるって言っただけで」
「事実と反することなのに、それを修正するのが大切ではないって言うの?」
「いや、だから変えるとは言ってるじゃないですか。内部的な手続きが終わってないんですよ。」
「たった1行削除するのに大変なことだな。で、その内部的な手続きってのはいつ終わって、具体的に表現が修正されるのはいつなのさ?具体的に日にちを言ってくれよ。」
「んーと、そうですね、・・・・・(考えること20秒、「センターに出して」とか独り言)・・・・そうだな、来週中、来週中にはやりますよ、来週中だと思ってて下さいよ。」
「本当だろうな?この前みたいに、調べて連絡くれるはずが、しらばくれて、3ヶ月もしてからこっちから電話したんだからな、同じことになるんじゃないだろうな?」
「やりますよ。やらないとは言ってないでしょ。」
「ホントだな?来週中。頼むぜ、ホントに。」
いったい、あんな1行削るのに、どれだけのハンコが押されて紙切れが回るのやら。
秋篠さんよ、来週中。約束だからな。
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厚労省とセンターに出そうと思っていた要望案原稿です。
段階的な見直しを前提にしていたので、(その1)のつもりでした。状況が変化しているので実際に検討をお願いする内容はかなり下記と異なったものになると思います。
ぜひ、ご意見などお願いします。
大麻についての記述を適切にするための要望案(その1)
はじめに
「ダメ。ゼッタイ。」ホームページに掲載されている大麻に関する記述は、厚労省の担当者が3ヶ月探しても出典が確認できない、10年以上も前に製造された米国製薬物標本の説明書を訳出したものであり、現在の科学的知見から見ると著しく不適切な箇所ばかりで、どこから手を付けたものやらの感があります。
糸井専務理事がお認めになった通り、情報が古すぎるのです。
米国の過去の情報には、「大麻精神病」だとか、大麻が意識の「幻視・幻覚・幻聴・錯乱等の急性中毒症状」を引き起こすというものがありますが、現在ではそのような説は科学的な検証の結果、とっくに見直され、末尾に参照先を示す通り、米国国立麻薬管理局(ONDCP)のサイトにすらそのような記述はありません。
また、厚生労働省や麻薬・覚せい剤乱用防止センターが、大麻の説明を記述する際、大いに参考にしたと言われる米国ですが、州や市レベルでの規制緩和が進んでいるだけでなく、連邦政府レベルでの罰則規定も日本よりも軽いのです。
重ねて申し上げますが、個人的に使う微量大麻の所持で逮捕する先進国など、米国(連邦レベルの規制)と我が国だけです。
幸い、国民からの修正要望があれば内容を検討して頂けるとのことなので、下記、ご検討頂きたく、お願い致します。
本来、すでに10年以上も前の情報であることが明白なので、大麻に関する現在の科学的知見を集約し、全体的な改編が行われるべきですが、諸都合により段階的に見直すとのことなので、大麻について誤解と偏見を招く事項に関して優先的に修正するよう、以下、2ページ分につき、具体的な検討を要望します。
■「大麻について」のページ
http://www.dapc.or.jp/data/taima/1.htm
1.大麻の科目についての記述
大麻は「クワ科」と書かれているが、平成3年の警察白書では「アサ科」として記述されています。
http://www.npa.go.jp/hakusyo/h03/h030102.html
最新の植物分類法では「アサ科」とされているので、センターの記述も「アサ科」で統一して下さい。
2.「所持しているだけでも死刑や無期懲役となる場合」について
先にセンターにお尋ねした際、「シンガポールでは500g以上の所持は死刑、マレーシアでは200g以上の所持は死刑、ベトナムでは大量に貯蔵していた場合に死刑か無期懲役」とご教示頂きました。このような現実的な情報は海外に出る日本人が多いなか有益だと思います。
また、死刑や無期懲役となるのは上述のような営利目的の疑いが極めて強い大量所持の場合であり、健康被害の甚大さによるものではないことを明確にする意味でも、上記ご教示頂いた具体的な表記をお願い致します。
3.「大麻精神病」の再検証
「大麻精神病」という言葉が度々出てきますが、このような病名は御用で研究した一部の学者が主張しているに過ぎず、その内容も科学とはいえないお粗末なものでしかありません。
「大麻精神病」なるものを再検証して頂きたい。
その根拠となる出典をお示し頂きたい。
出典を示せないのであれば削除して頂きたい。
4.「幻覚作用」の削除
「酩酊感、陶酔感、幻覚作用などがもたらされます」とあるが、「幻覚作用」については認められていません。
根拠(研究結果としての出典)を示して頂きたい。
根拠がないのであれば削除して頂きたい。
---------------
★参考「マリファナの科学」
「大麻の長期的使用は肉体的・精神的・道徳的な退行につながらず、継続的に使用した場合でも何ら永続的な有害効果は認められない。」
---------------
5.「犯罪の原因」と「社会問題の元凶」の削除
大麻の使用そのものが「犯罪の原因」となった例を示して頂きたい。
そのような例がないのであれば削除して頂きたい。
---------------
★参考「マリファナの科学
「最初の大麻禁止法はその使用が犯罪行為につながるという考え方に基づくものだったが、その後、この考え方は誤っていることがわかり、もはや理屈としても通用しない。大麻に絡んでわれわれが現在かかえる問題の多くはは1920代~30年代にかけて大麻を等級Ⅰの麻薬に規定した性急な政策と、この規定がその後、チャンスがあったにもかかわらず変えられなかったことに起因している。」
---------------
■「大麻の精神的影響」のページ
http://www.dapc.or.jp/data/taima/3-2.htm
6.「幻覚や妄想の引きがね」「錯乱を引き起こし」の削除
大麻で幻覚や妄想は起きません。起きるとするのであればその根拠、研究結果としての出典を示して下さい。
根拠を示せないのであれば削除して下さい。
7.「大麻精神病」の再検証(2と同じ)
8.「4 幻覚妄想」の項目削除
本文中に次のような記述があります。
> 「神様が見える」「誰かが体を触る」など、幻視や幻触の体験も報告されている。
神様が見えた人の事例が大麻の使用だけによるものであったか、詳細について確認して下さい。「幻覚妄想」といった表現は事実でないばかりか、覚せい剤を連想させ、国民の正しい理解を阻害しています。
「4.幻想妄想」の項は症例や出典が示せないのであれば削除して下さい。
9.「5 意識の変容」の全面的修正か項目全体の削除
「5 意識の変容」に「錯乱」という言葉が使われているが、夢見心地という意味での「夢幻状態」はあっても、覚せい剤のような「錯乱」はありません。「混乱」の誤訳であると思われます。
大麻の使用による意識の変容はありますが、それは「錯乱」といった観点からのみ断定できるものではありません。そこには肯定的価値もありますが、サイトの趣旨ではなく記述できないのであれば、この項は全体を削除して頂きたい。
10.「思考の錯乱」を「思考の混乱」に修正
「6 観念の抽出、思考の錯乱」に「錯乱」とありますが、「思考がばらけていくような感覚」や、「ふっと考えが頭に浮かび、それにどう対応していいか自分でもわからなくなる」「考えがバラけてしまってまとまらず自分でも困る」「質問されると、その言葉の意味が同時にいろいろと浮かんできて、どう答えていいかわからなくなる」などは、「錯乱」ではなく「混乱」です。用語として「錯乱」が適切でないことは前述の通りです。「錯乱」という記述を「混乱」に修正して下さい。
以上の10箇所につき、修正削除、及び再検証を要望します。
【参考】
■ご担当者必読文献
マリファナの科学 レスリー・L. アイヴァーセン(築地書館)
桂川裁判上告趣意書及び最高裁決定への異議申立書
医療マリファナの奇跡 矢部武(亜紀書房)
地球維新vol.2 丸井英弘 中山康直(明窓出版)
大麻問題についての提言(カンナビスト)
マリファナ・ブック―環境・経済・医薬まで、地球で最もすばらしい植物=大麻の完全ガイド ローワン ロビンソン(オークラ出版)
ルポ「カナ トレード スイス2002」SPECTATOR 2002 SPRING ISSUE 桂川直文 (幻冬舎)
トワイライト・フリークス―黄昏の対抗文化人たち 山田塊也(ビレッジプレス)
マリファナ青春旅行 麻枝光一(幻冬舎アウトロー文庫)
ヘンプ読本 赤星栄志(築地書館)
■ご担当者必読サイト
・全米科学アカデミー医学研究所(IOM)報告(カナビス・スタディハウス)
・英科学技術委員会ドラッグ新分類提言(カナビス・スタディハウス)
以上
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午前10時25分、厚労省の秋篠氏から携帯に電話を頂いた。
先日お願いした件の回答だった。
予定では、今日の夕方にこちらから電話するはずだったのだが。
「この前のときに調べてこちらから連絡するのが随分遅くなってしまったので申し訳なかったと思って。」
と、耳を疑うような、何かの罠じゃねーだろうなと疑うような、俺ンちにガサに来た人の言葉とは思えないような、とても丁寧なことを言ってくれる。
私は仕事中だったので、秋篠氏と話すために用意してあったメモも手元になく、録音もできなかった。
以下、速記。
秋篠氏「このあいだの蓬を燃やしたような、という箇所の件ですけど、検討しましたが、やはり、元が訳注でもあるし、適切ではないだろうということで、修正することになりました。」
私「それは良かった。具体的にはいつ頃ホームページの記述を変えて頂けるのですか?」
秋篠氏「早ければ一週間以内にできると思います。」
私「一週間?カッコの部分を削除するだけならすぐできるでしょ?俺、やっといてあげようか?そのくらいならできるし。」
秋篠氏「いや、いいですよ、どこにリンク張られるか分らない。他にも見直しが必要な箇所があるかもしれないので、検討することになってます。検討して、見直す必要があるかもしれないし、ないかもしれないし。やるなら一気にやることになると思います。」
私「秋篠さんはこの前の電話で現在出している情報を信じてるって言ってたけど、出典不明の10年以上前の情報だからねえ。今更出典を調べたりするよりも、全体的に見直して頂けるならそのほうがいいですよ。糸井さんは情報が古いってお認めになってましたよ。」
秋篠氏「ああ、そうですか。」
私「大麻についての記述を全面的に見直すとして、秋篠さんはマリファナの科学は読みました?」
秋篠氏「え?いやあ、ちょっと、どうだったか。」
私「IOM報告くらいは読んでるんでしょ?」
秋篠氏「え、そういろいろ並べられても、チェックはしてますけど、どれがどうだったかすぐには。」
私「いまどき、アメリカの国立麻薬管理局のサイトにだって幻覚だとか幻聴だとか大麻精神病なんて書いてありませんよ。もともとアメリカの情報を参考にして作ったのだから、せめて現在のアメリカの情報程度には修正して下さいよ。アメリカの国立麻薬管理局のサイト、読んだことあります?」
秋篠氏「いやあ、どうだったかな、すぐには思い出せないけど。」
私「見直して欲しい箇所、こちらでもリスト化してるところなんですよ。全体は一度には見直せないという糸井専務理事のお話だったので、優先的に修正して欲しい箇所とか、参考文献とか。メールで送りますから捨てアドでもいいので教えてくれませんか?」
秋篠氏「いや、そういうことは禁止されてるんですよ。」
私「ウイルス送ったりしないからさ。」
秋篠氏「いや、できないんですよ、できないようになってるんです。省全体の受付アドレスだったらあるかな。そちらに送ってくれれば、大麻の関係なら自動的にこちらに回ってきますから。」
私「秋篠さん、うちのサイト見てくれてるでしょ?」
秋篠氏「・・・・・・・・・・・・・」
私「修正して欲しい箇所とか、参考文献とか、うちのサイトにアップしますから、それを見て下さいよ。紙で送るとリンク先を入力するのも面倒だろうし。」
秋篠氏「そうですね、そのほうが早いのかな。」
私「じゃ、ちゃんと見て頂ける内容になったらまた連絡します。蓬を燃やしたようなクサイの件は、他の全体の修正とは関係ないのだから、早急に削除して下さいよ。作業は誰がするんですか?」
秋篠氏「どのように修正するかまだこれから文章を考えなきゃいけないので、できるだけ早くはしますけど。作業はセンターのパソコンをオペレーションしている人がやります。」
秋篠さん、真摯に対応して下さってありがとうございます。感謝します。
私たちの国では大麻について次のような見解を示しています、と、胸を張って外国の人たちに伝えられるような、適切な内容に改編して頂きたく、お願い致します。
お役所や関連機関の担当の方には、米国ばかり見ず、日本人としての誇りを持って公務に励んで頂きたいと熱望します。
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「ダメ。ゼッタイ。」ホームページの記述について、出典を調べて連絡をくれることになっている厚生労働省医薬食品局監視指導麻薬対策課の秋篠氏に電話をし、どうなっているのか訊いた。
具体的な出典については、調べてもらっているが、まだ分らないという。
ホントに調べてる?
まだ分らないので連絡しなかったそうだ。忘れていたわけではないらしい。
出典も分らないような情報の掲載を止め、新しい知見に基づく情報に更新したほうが良いと思うが、厚生労働省としては現在の情報を「信じている」そうだ。
だから、そう信じている根拠となる出典を示してくれよとお願いしているのだが、それはまだ分らないというのだから、わけがわからない。
麻薬・覚せい剤乱用防止センターの「大麻について/大麻の症状」というページに、次のように書かれている。
大麻には独特の甘いような臭いが、相当長時間衣類などに付着して臭います。(甘い香りと言われますが、むしろ蓬を燃やした時のような一種刺激的な強い臭いで、「クサイ」と感じる)従って、乱用者達は、この特徴的な臭いを消すために、ファンを回したり、お香を焚いたりします。
この箇所は、ネタ本の「薬物乱用防止教育指導者読本」(32ページ)では次のようになっている。
大麻には独特の甘いような臭いが、相当長時間衣類などに付着して臭います。(訳注:「甘い香り」とありますが、訳者の経験では、むしろ蓬を燃やした時のような一種刺激的な強い臭いで、「クサイ」と感じました)。従って、乱用者達は、この特徴的な臭いを消すために、ファンを回したり、お香を焚いたりします。
この話、知人の盲の鍼灸師に話したところ、激怒した。
ご存知の方も多いだろうが、蓬は鍼灸治療に使う艾(もぐさ)の原料だ。ツボに刺さった針に艾を乗せて燻すと、体の奥までジ~ンとほぐれるように熱が伝わる。その香りを好もしく感じる人も多いだろう。
それをこともあろうに厚生労働省が、クサイとはなんだ、クサイとは。
これは重大な差別表現ではないだろうか。
私は秋篠さんにこの話を伝え、訳注の( )内の記述を削除するよう求めた。
秋篠氏もこの表現には違和感を感じるという。但しそれは差別表現という意味での違和感ではなく、「読本」では明らかに訳者の感想でしかないものが、ホームページでは公式見解のような記述になってしまっていることへの違和感だそうだ。
この差別的な表現をどうするのか。
15日に回答を頂くことになった。
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「ダメ。ゼッタイ。」の(財)麻薬・覚せい剤乱用防止センターを管掌する厚労省医薬食品局監視指導麻薬対策課の秋篠氏から、過日問い合わせた件で連絡があった。
秋篠氏も同センターに連絡し、もう一度よく原本を探して欲しいと要請したところ、出てきたそうだ。しかし、コピーしかないという。で、この原本のコピーが根拠ですと秋篠氏は言い張る。
秋篠氏は、どのような論文を根拠に使うかはセンター及び当局の判断だという。それはそうだろう。しかし、この冊子は論文ではない。現在、大麻に関するさまざまな研究結果はネット上にも公開されているし、邦訳されたものもある。それらには誰によるどんな研究かが示されている。なぜそのような根拠の明白なデータを使わないのか。
「ダメ。ゼッタイ。」サイトには大麻の具体的な害として「心拍数が50%も増加し、これが原因となって脳細胞の細胞膜を傷つけるため、さまざまな脳障害、意識障害、幻覚・妄想、記憶力の低下などをを引き起こします。また、顕著な知的障害がみられます。 」と書いてある。このような数値、及び記述の元となる研究の出典、根拠を示して欲しいというと、根拠はその英文だと言う。私が聞いているのは、その英文の記述にあるデータの根拠、いつどこで誰が行った研究の結果なのか、である。が、それは分らないという。それが分らないのでは根拠が明らかになったことにはならないではないか。納得しかねるので研究自体の出典を再度調べてもらうことになった。
「薬物乱用防止教育指導者読本」には翻訳文だけでなく、「薬物乱用による健康障害」という章があり、筆者は「医療法人せのがわ Konuma記念広島薬物依存研究所所長 小沼杏坪」とある。そこに「大麻が心身に及ぼす影響」について書かれている。
その冒頭。
大麻はその幻覚剤としての作用を肯定的にとらえる人達により多くの書物が出され、その<無害論>や<法による規制の違法性>が主張されているが、専門家の目からみれば決して無害ではなく、特に大麻精神病を呈した患者では、その影響は甚大なのである。
大麻の「有害性」は、逮捕勾留や実刑までがあり得るほどの厳罰で規制すべきなのかどうか。問われているのはそのことである。小沼氏は次のようにも書いている。
精神に及ぼす作用は大麻を使用する時点での、<セット(set)>と<セッティング(setting)>によって異なる。セットとは吸引の際の使用者の内的環境条件、すなわち身体的条件や心構えをいい、セッティングとは吸引の際、どういう場所で、どんな仲間と一緒かなどの外的環境条件をいう。同一個人でも、使用時の環境によっては陶酔的な快感を伴う体験(good trip)を得ることもあれば、不安感、恐怖感、抑うつなど不快な体験(bad trip)を持つこともある。従って、自己使用のための所持を大目に見る米国で使用するのと、厳しく規制している日本で使用するのでは、他の条件がすべて同じでも、大麻の作用は当然異なると思われる。
(中略)
グッド・トリップでは、ゆったりした気分となり、多幸感・陶酔感を感じ、時にはごくありふれた物事が無性にこっけいで、笑い出すと止まらないこともある。このように大麻では陽気になることが多いが、状況によっては、バッド・トリップとなり、錯覚・幻覚、不安感・恐怖感を伴う妄想が発現し、異常な興奮・錯乱状態を呈する強い反応が見られることもある。
セットとセッティングが大切であることに言及しているのは現実的であり適切だと思うし、小沼氏指摘の通り、厳しい規制こそがバッド・トリップを招いている側面がある。また、大麻では陽気になることが多い。しかし、この件は「ダメ。ゼッタイ。」ホームページに記載が見当たらない。私が見落としているのだろうか。それとも、都合の悪い情報はセンターが意図的に割愛しているのだろうか。
小沼氏のいう「錯覚・幻覚」は何を根拠に言っているのだろう。違うクスリと間違えていないだろうか。「錯乱状態」という表現は大袈裟だと思うが、特に大麻初心者の場合、バッドになって不安感や恐怖感に襲われるケースはあると思う。それはある種の通過儀礼のようなものだと私は思うが、セットとセッティングが大切であることや、バッドのことについて、注意を喚起することには賛成である。しかし、これも「ダメ。ゼッタイ。」ホームページには見当たらない。
「ダメ。ゼッタイ。」ホームページの「大麻について」に、「現在では世界のほとんどで麻薬として規制され、所持しているだけでも死刑や無期懲役となる場合もあるほどです」と書かれているが、「自己使用のための所持を大目に見る米国」については触れられていない。
大麻の個人使用を大目に見るアメリカの薬物標本の説明書を訳して載せるだけでなく、日本国民に向けた情報としては、小沼氏が指摘するような日本独自の弊害についても公平に掲載すべきではないだろうか。
小沼氏指摘のように、大麻が全くの「無害」ではないことに私は同意する。しかしそのうえで、せめて米国程度(デンバー?)の規制で良いではないか、何も個人的に大麻を持っていたくらいで逮捕投獄し、解雇や家庭崩壊や実刑や時には自殺者まで出してしまうような厳罰で臨む必要はないじゃないか、という点について、小沼氏にぜひご意見を聞いてみたいものである。アルコールと比べてどうなのだろう。
「ダメ。ゼッタイ。」ホームページにある「所持しているだけでも死刑や無期懲役」の国とは、具体的にどこなのか。海外旅行に出る邦人のためにも確かな情報は有用だろう。具体的にどこの国が死刑で、どこの国が無期懲役なのか、去る15日に同センターに問い合わせ、糸井専務理事から回答を頂くことになっている。
ネットでさらっと見たところ、シンガポールは500g以上の所持は死刑だそうだ。オーストラリア人が実際に死刑を執行された事件もあった。しかし、シンガポールはオーラルセックスさえ犯罪としている国である。秋篠氏や糸井専務理事はそれでもいいのだろうか。私は断固反対である。
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「ダメ。ゼッタイ。」センターの大麻の記述について、及び厚労省が所有している大麻関係のデータについて聞くため同省に電話したところ、監視指導麻薬対策課という部署に転送され、秋篠氏と話した。
秋篠氏は、私が逮捕されたときガサに来た元キンマ(近畿麻薬取締事務所)の捜査官(いわゆる麻薬Gメン)で、現在は異動になって同部署にいるとのことだった。
秋篠さんとは、逮捕された時にいろいろと議論を交わした。それを覚えてくれていたうえ、当方のサイトにも目を通して下さっている様子。誠にありがたいことである。
「大麻精神病」とか「大麻痴呆症」の症例や統計データが欲しかったのだが、そのような統計はないとのこと。大麻に関する研究報告としては、平成10年に「依存性薬物情報研究班」が「大麻乱用」というタイトルの冊子を出しているそうだ。この冊子はシリーズで、「大麻乱用」はNo.9とのこと。研究は、同省の予算で専門の学者が行ったものだそうだ。
「ダメ。ゼッタイ。」センターのサイトにある大麻の記述は今や原本もない薬物標本の説明書がネタ元で、同センターの責任者ですら出典を明らかにできない、記述の確認もできないようなものであり、内容を修正する必要があると思うので検討して頂きたいと申し入れたところ、今は担当者が不在だが、修正する必要があるかどうかを確認したうえ、回答を頂けることになった。調査に2・3週間ほしいとのこと。
大麻規制のあり方についても話したが、やはりというか、立場の違いを確認したに留まった。
大麻に関するデータを厚労省がどの程度持っているのかを知りたくて電話をしたのだが、たいしたものはないことだけが分かった。
「ダメ。ゼッタイ。」の記述について確認してもらい、回答を頂けることになったのは収穫だった。
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昨夜日本テレビ系列で放送された「アンテナ22」という番組「潜入!覚せい剤捜査麻薬GメンVS密売人」に、近畿厚生局麻薬取締部(通称キンマ)課長井口氏が顔を晒して出ていた。
番組が扱ったのは覚せい剤で大麻の話ではなかったが、この麻薬Gメンの親方が大麻取締法の在り方をどう考えているのか聞きたくて、キンマに電話した。だが、井口氏は4月に九州厚生局に異動になったとのことで、対応してくれたのは後任の瀬戸課長という方だった。
私は大麻取締法被害者センターという活動を行っており、この電話インタビューはネット上での公開を前提としていることも伝えた。次の3点について聞いた。
1.海外での大麻の取締状況をご存知か。
2.現在の日本における大麻の規制をどう考えているか。
3.医療的に大麻を必要としている者を逮捕することが正当だと思うか。
話を聞いて驚いたのは、麻薬Gメンの課長ともあろう者が、海外での扱いについて、あまりにも不勉強であることだった。デンバーでの合法化も、欧州での軽度の罰金制のこともご存知ないという。「不勉強で申し訳ありません、詳しいですね」と言われてしまった。
他の先進国に比べても日本の大麻規制は異様に厳しいと私は思うが、その点については、「覚せい剤の罰則に比べたら厳しくないし、特に厳しいとは考えていない、法律は守るべき」とのこと。私は遵法精神を否定するつもりはないが、では仮に、現在国会で問題になっている共謀罪や、あるいはそれよりもひどい人権侵害法が成立したとしても、瀬戸課長自身は仕事だということでその法に従うのかと聞いたところ、そうだという。どんなひどい法律でも、仕事だったら従うということは、つまり、人権よりも悪法を優先するということに他ならないが、それが捜査当局者としての心構えなのだろう。彼らが守っているのは国民ではなく、体制である。
医療的な観点からは、各国での研究が進み、すでにカナダなどでは認可された大麻薬を制度的に利用できるが、瀬戸課長はサティベックスの存在もご存知なかった。本当に不勉強なことである。
本当に大麻を必要としている病人がいて、大麻を使用していた場合、現行法では逮捕の対象である点について考えを聞くと、「使っていたからって必ずしもすぐ逮捕とは限らないでしょ」という微妙な回答だった。
大麻には使用罪がないからかと重ねて問うと、「いろいろな状況にもよるし」と、明確な表現を避けるような言い回しだった。いくらなんでも、自分の病を癒すために大麻を使っている病人までも問答無用に逮捕することは人道的にまずいと考えているように察せられた。捜査当局としては、本当の病人だったら逮捕しないとまでは言えないのだろう。
しかし、瀬戸課長、本当に不勉強なことである。
「私ももう少し勉強します」とのことだったので、資料をお送りしますと申し出たが、ご自身で収集するから送らなくていいとのことだった。
本当にちゃんと勉強してほしいものだ。
ご多忙のなか、井口さんの身代わりに、丁寧に対応して頂いたことについては感謝します。
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厚生労働省との対話コーナー。下記の記事リストからどうぞ。
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