厚労省監視指導麻薬対策課への申し入れ(2)
「ダメ。ゼッタイ。」ホームページの記述について、出典を調べて連絡をくれることになっている厚生労働省医薬食品局監視指導麻薬対策課の秋篠氏に電話をし、どうなっているのか訊いた。
具体的な出典については、調べてもらっているが、まだ分らないという。
ホントに調べてる?
まだ分らないので連絡しなかったそうだ。忘れていたわけではないらしい。
出典も分らないような情報の掲載を止め、新しい知見に基づく情報に更新したほうが良いと思うが、厚生労働省としては現在の情報を「信じている」そうだ。
だから、そう信じている根拠となる出典を示してくれよとお願いしているのだが、それはまだ分らないというのだから、わけがわからない。
麻薬・覚せい剤乱用防止センターの「大麻について/大麻の症状」というページに、次のように書かれている。
大麻には独特の甘いような臭いが、相当長時間衣類などに付着して臭います。(甘い香りと言われますが、むしろ蓬を燃やした時のような一種刺激的な強い臭いで、「クサイ」と感じる)従って、乱用者達は、この特徴的な臭いを消すために、ファンを回したり、お香を焚いたりします。
この箇所は、ネタ本の「薬物乱用防止教育指導者読本」(32ページ)では次のようになっている。
大麻には独特の甘いような臭いが、相当長時間衣類などに付着して臭います。(訳注:「甘い香り」とありますが、訳者の経験では、むしろ蓬を燃やした時のような一種刺激的な強い臭いで、「クサイ」と感じました)。従って、乱用者達は、この特徴的な臭いを消すために、ファンを回したり、お香を焚いたりします。
この話、知人の盲の鍼灸師に話したところ、激怒した。
ご存知の方も多いだろうが、蓬は鍼灸治療に使う艾(もぐさ)の原料だ。ツボに刺さった針に艾を乗せて燻すと、体の奥までジ~ンとほぐれるように熱が伝わる。その香りを好もしく感じる人も多いだろう。
それをこともあろうに厚生労働省が、クサイとはなんだ、クサイとは。
これは重大な差別表現ではないだろうか。
私は秋篠さんにこの話を伝え、訳注の( )内の記述を削除するよう求めた。
秋篠氏もこの表現には違和感を感じるという。但しそれは差別表現という意味での違和感ではなく、「読本」では明らかに訳者の感想でしかないものが、ホームページでは公式見解のような記述になってしまっていることへの違和感だそうだ。
この差別的な表現をどうするのか。
15日に回答を頂くことになった。
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