国民無視の厚労省デタラメ無回答
厚労省の役人の天下り先である(財)麻薬・覚せい剤乱用防止センター(以下「麻薬防止センター」と略)が、同省の委託によって運営管理しているダメゼッタイホームページの大麻情報について、私はその情報の根拠文書を開示するよう求めた。同省からの回答には、ダメゼッタイ大麻情報の根拠文書として、WHOが1997年に出した「Cannabis : a health perspective and research agenda」が含まれていた。
だが、ダメホームページはWHOレポートと矛盾する内容だらけであり、麻薬防止センター糸井専務理事の話によると、同ホームページは1997年以前に作られたものであり、その後は内容の見直しを行っていないので、反映されていないとのことだった。
そこで、厚労省の矛盾に満ちた回答について、私は3月23日付けで質問書を出し、ダメゼッタイ大麻情報のどこがWHOレポートからの引用なのか4月6日までに回答するよう尋ねた。
6日を過ぎても一向に返事がないので、12日に厚労省大臣官房情報公開文書室に電話をし、回答がどうなっているのか尋ねた。
情報公開文書室の担当者の話では、その日のうちに担当部署から連絡をくれるとのことだったが、連絡はなかった。そこで翌13日に再度私は電話をし、麻薬対策課啓発推進係長の松田氏と話した。
松田係長はこれまでの経緯をまともに把握していなかった。着任したばかりだとのこと。少しお気の毒である。
松田係長が、ダメゼッタイ大麻情報のどこがWHOレポートの引用なのかセンターに確認したうえで連絡をくれるとのことになり、昨日の夕方に電話があったが、私の都合で話している時間がなく、今日改めてこちらから電話した。
結論から言うと、厚労省は自ら情報開示した内容について回答しないとのことだ。麻薬防止センターに確認して連絡をくれると松田係長自身が言ったのに、この件については回答しないと態度が変わっている。
麻薬防止センターに確認して返事をくれると言ったではないかと問うと、ダメゼッタイ大麻情報にWHOレポートが引用されているかどうか、私が麻薬防止センターに問い合わせたことについて確認したのだと言う。・・・?。
松田係長によると、厚労省としては、ダメゼッタイ大麻情報の根拠文書になり得るものとしてWHOレポートを開示したとのこと。それが実際にダメゼッタイ大麻情報に使われているかどうかは全く別の話だという。・・・?
話をすり替えるお役所言葉的な言い逃れでしかない。
私が開示請求したのはダメゼッタイ大麻情報の根拠文書であり、根拠になりうる文書などではない。厚労省は、自ら後だしジャンケンであることを白状しているに等しい。
松田係長はどのような文書を引用しているかはセンターが判断することで、厚労省が指導監督する話ではないと言う。
だとすれば、そもそも、根拠文書を開示すること自体が矛盾ではないか。それに、麻薬防止センターの専務理事は、厚労省の指導と監督を受けていると説明しているのだ。
私の質問に対し、松田係長は厚労省お得意ののらりくらり戦法で話をはぐらかし、結局、私の質問書には回答しないと言い切った。私の質問は、厚労省が情報公開法によって回答した内容についてのものだが、情報公開請求についての回答は法に則って出したが、質問書には回答する法的義務はないから回答しないのだそうだ。こうして、厚生労働省の現場で、情報公開法は骨抜きにされているのである。
厚労省麻薬対策課啓発推進係長松田氏へのインタビュー録音を公開する。
厚生労働省医薬食品局麻薬対策課啓発推進係長松田氏への電話(wmaファイル 3.32MB 14分11秒)
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