第51会期国連麻薬員会など【課長補佐電話取材】
厚生労働省医薬食品局監視指導・麻薬対策課に電話で取材しました。確認したかったのは以下の3点です。
1.今年1月の情報開示請求の回答以来、大麻についての新たな研究データを収集したかどうか。
2.第51会期国連麻薬委員会の内容について。
3.薬物乱用防止対策推進本部が報道発表した内容について。
それぞれ、ご担当が違うとのことで、3月の国連麻薬委員会について、課長補佐氏からお話を聞くことができました。
今年の国連麻薬員会は、過去10年の取り組みの総括的な意味を持つものでしたが、10年とは言っても、今年3月の時点では丸10年を満たしていないなどの理由で、総括は来年の3月、第52会期で行うことになったそうです。
せっかく課長補佐とお話できる機会だったので、改めて要望を伝えました。
今年1月に開示された情報によると、厚労省が所有している最新の医学的大麻情報は国連が97年に発行した文書です。最近では、海外では大麻の医学的な研究が活発になり、医療大麻を合法化したアメリカの12州や、事実上大麻が非犯罪化されている欧州のほとんどの国で、患者は薬として大麻を選択することができます。ところが日本は第4条で薬としての利用を禁じています。癌に効くと分かっていても使えない。
現在の世界的な現実に照らして、医学的な研究や医療大麻については、大麻の規制を緩和する、という施策が検討できないでしょうか?
「私も大麻の話が国際的にどう流れていくか分からないんですが、国連麻薬委員会のなかで、医療的な扱いをどうやっていくかとか、依存性や人への影響というのは麻薬委員会というより、WHOで議論された結果が付託されるかたちで議論されるんですね。私の知っている限りでは特に今回の公式の議論のなかでは大麻をどうするといった話は、今のところ聞いてはいないです。」
国内的にはどうなんでしょう?国内では議論されていないのでしょうか?
「していませんねえ。というのは、こういう話っていうのは要望がなければ・・」
要望してるんですけど。提言も出したし。
「あ、そうですか、いや、私の知っている限りではそのような検討はしていませんね。」
今のこの時点で1997年の国連の大麻レポートしか把握していないというのは、いくらなんでもマズイんじゃないでしょうか?
「なるほどねえ。」
以前は秋篠さんという方が担当していたようですけど、ちゃんと海外の研究データを収集してですね、現在の規制が果たしてどうなのかという検討をして頂きたい、というお願いなんです。
「なるほどねえ、確かに、その点については勉強させて頂きたいと思いますので。」
ぜひ、お願い致します。
ご多忙のところ、丁寧で明快なご説明、ありがとうございました。
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