●アルコールが比較基準
大麻に肯定的なグループが大麻の害について語る場合、「無害」ではなく、たいていはアルコールを基準にしている。以前は、大麻は「比較的無害」 というわかりにくいフレーズが使われることが多かったが、最近では、アルコールとの比較で、大麻の害のほうが少ないこと明確に訴えるようになってきている。
その例としては、アメリカ・コロラド州デンバー市で市条例の変更を訴えて大麻の合法化に成功したSAFERがよく知られている。現在、SAFERは、合法化をさらにコロラド州全域に広げるために活動を続けている。
2006年秋の中間選挙では、住民投票条例案は否決されたものの41%の賛成票を獲得している。選挙期間中にとくに印象的だったのは、大麻とアルコールを対比して論理を展開するSAFERに、反対派はまともに反論できず、故意にアルコールを切り離して大麻の悪害を言いたてることしかできなかったことだった。
SAFERのアルコールと大麻を対比させる戦略は、予想以上に反対派の論拠の弱さを浮き彫りにした。SAFERは、いずれ再度住民投票に挑戦することにしている。
Source: カナビス・スタディハウス カナビス無害論の罠
Pub date: Sep 3, 2006
Author: Dau, Cannabis Study House
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