カリフォルニア州オークランド在住の麻生しげるさんからProp19投票日未明にメールを頂いたのでご了解を得て現地の様子を紹介します。
さっそくですが、住民投票の件、私は前科もちなので投票権を剥奪されておりますが、ヴォランティアでカルフォルニア住民に選挙登録(アメリカは選挙に関する限り登録制となっています)を呼びかける運動を展開していますが、マリファナの今回の住民投票に向けて、とりわけ若い層や学生、いかにも吸ってそうな主婦とかカップルを狙いました。
しかしながら11月2日未明現在、やはり反対派優勢の雲行きとなっております。ウチの家族は吸わないバアさんも含めて、既に全員PROP19に賛成票を郵送にて投じましたが。
しかし、一方で、こんなデータもあります。なんと、有権者への問い合わせをコンピュータによる音声のものと、普通の人間による電話アンケートを実施した所、PROP19に関しては大きな+-15%以上の誤差が生じました。どういうことかと申しますと、やはり声を大にして、「マリファナ賛成!!」とはいいづらい雰囲気が依然としてあるのですね。しかしながら、選挙ブースにて一人になった際、この人たちの票がどう流れるかが選挙の決め手となるでしょう。
もうひとつの問題点は先ほども申したとおり、選挙登録している若い層が異常に少ないことです。もし、アメリカで住民全員に投票義務が生じたら、PROP19は絶対に通過するでしょう。同じように、今回の選挙に皆が関心をもつようになれば・・・。マリファナがカウンターカルチャーからメインストリームへと流れを変えたように、選挙民も流れを変えていかねばなりません、これがアメリカというものです。
ところで、暗いニュースばかりでもありません。昨日もニュースでコメディアンがライトアップしていました。堂々とネットワーク系列の番組内でです。サンフランシスコ近郊のPROP19支持率をみると55%となっておりますが、これは間違いなく嘘です。私の感触ではサンフランシスコ、オークランド、ハンボルト・カウンティー等の支持率は75%を超えます。納得がいきません。
又、今回の選挙は共和党の圧勝に終わりそうです、これも問題です。ご存知のように、オバマ大統領もメディカル・マリファナにはノータッチとの公約を守っていますが、議会が共和党だらけになると、日本のダメセンよろしく、合法マリファナを問題化するでしょう。でもガバネーターのシュワちゃんみたいに共和党員でもマリファナの1オンス以下の所持を非犯罪化させた功績は認めねばなりません。と同時に新右翼の台頭(ティーパーティー)もアメリカ社会の大きな問題です。
僕は今日、オークステルダムのPROP19のカウントダウンに参加します。ニュースが入り次第、連絡いたします。こればかりは蓋を開けて見るまではなにもわかりません。
取り急ぎ返事まで
麻生しげる
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