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海外情報 > プロジェクトCBD
CBD患者対象調査を紐解く
プロジェクトCBD : 投稿者 : hairen 投稿日時: 2015-10-28

CBD患者対象調査

2015年9月15日Care By Design社

免責条項:弊社の製品は、連邦食品医薬品局による評価は受けていません。ここに掲載される情報は、いかなる病状の診療、治癒、治療なども意図するものではありません。また、同情報は、医師の忠告や内科療法として解してはいけません。

 

調査方法

弊社(Care By Design)は、30日以上医療大麻を使用している2,495名の患者を対象に調査を行なった。調査の回答は、2015年3月から同年8月の6ヶ月以上に渡って収集された。

調査の中で、患者の方々に質問した内容は以下のとおりである。

・どういう病状で、高CBDの大麻を使用しているか

・使用しているCBDとTHCの割合はいくらか

・疼痛、不快感、活力、気分、健康全般に対する高CBD大麻の医療効果はどの程度か

回答は、対象者の28%を超える703名から得られた。このことは、医療大麻患者の間に、自身の経験や得られたことを他の患者と共有したいという鬱積した欲求があることを示唆している。

最終集計では、不完全な回答(55)および大麻の使用が30日に満たなかった患者の回答(27)を除外し、621の完全な回答を調査の評価対象とした。



主な結果

1. 医療大麻患者は、重病、不治の病気の他、FDA承認の医薬品では十分に対応できない病状など、さまざまな、広範囲の病状に高CBDの薬用大麻を使用している。

2. 患者の病状と、その疾患に対して患者が選択するCBD対THC比に、重大な相関関係はない。精神障害または気分障害、また、中枢神経系の疾患や障害を持つ患者らは、CBDの比率が高い大麻の使用を好む。疼痛や炎症を持つ患者らは、よりTHCの比率が高く、対CBD比が均等に近い、高CBDの大麻の使用を好む。

3. THCは重要な役割をする。 THCに対するCBDの割合が高ければ、それだけ治療結果が良くなるものではない。CBD:THCが4:1の大麻を使用する患者においては、疼痛や不快感に減少があったことを報告する割合が最も多く、同比2:1の大麻を使用した患者らは、健康全般に最高の改善があったと報告している。この結果は、CBDとTHCが相乗的に作用しそれぞれの治療効果を増強することを示す科学的な研究に一致するものである。

4. 高CBD大麻は、とりわけ線維筋痛症、頭痛・偏頭痛の患者について、疼痛の緩和に非常に有効である。

5. 高CBD大麻は、とりわけPTSD患者にとって、健康感の改善に非常に有効である。

6. 高CBD大麻は、(疼痛、不快感、気分に比べ、)活力の程度に与える効果はそれほどなさそうである。

高CBD大麻を「健康全般」のために使用する人々が、健康感の減少または気分の悪化を報告した唯一のグループであることを考えると、CBD製品は、健康ではない人々にとってのサプリメントとして、適していると考えられる。

 

高CBD大麻使用の対象となる病状は?

医療大麻患者は以下のように、高CBD大麻をさまざまな病状の治療に使用していると回答した。

・高CBD大麻を使用する患者の21.4%が、気分障害または精神障害の治療に使用(不安症(6.5%)、うつ病(4.0%)、PTSD(3.6%)、ADD/ADHD(1.6%)、双極性障害(1.6%)、ストレス(1.6%)、統合失調症(1.2%)、自閉症(0.8%)、中毒症(0.4%)など)

・高CBD大麻を使用する患者の19.4%が、炎症性疾患に使用(関節炎(9.7%)、炎症全般(6.5%)、リウマチ(2.4%)、クローン病(0.8%)など)

・高CBD大麻を使用する患者の13.7%が、疼痛を特徴とする病状の治療に使用(神経疼痛(7.3%)、頭痛・偏頭痛(3.6%)、線維筋痛症(2.8%)など)

・高CBD大麻を使用する患者の12.4%が、中枢神経系の疾病および損傷の治療に使用(多発性硬化症(3.2%)、てんかん(2.4%)、脊髄損傷(2.4%)、パーキンソン病(1.6%)、外傷性脳損傷(1.6%)、その他の神経変性障害(1.2%)など)

・がん関連の症状を治療するのに使用していると報告した患者が、単一の病状では最も多かった。

健康全般に対する高CBD大麻の効果

患者らには、30日以上に渡って高CBDの医療大麻を使用した前後に、健康全般についての自己評価を依頼した。

・大多数の患者(88.2%)が、高CBDの大麻治療によって、健康全般の安寧感が向上したと回答した。

・線維筋痛症、頭痛・偏頭痛、PTSD、不安症の患者らは(他の患者群に比べて)、健康全般の安寧感が最も向上したと回答した。

・健康全般の安寧感が減退したと回答したのは、特定の病状というより「健康全般の安寧感」のために高CBDの大麻を使用した被験者群だけだった。

疼痛や不快感に対する高CBD大麻の効果

患者らには、30日以上に渡って高CBDの医療大麻を使用した後に、自身の疼痛や不快感の変化について質問した。

・患者全体のうち大多数(72.6%)が、疼痛または不快感が軽減したと回答した。

・頭痛および偏頭痛、線維筋痛症、過敏性腸症候群、脊髄損傷の患者の全員(100%)が、痛みや不快感が軽減したと回答した。

・高CBD大麻の治療後に痛みや不快感が増加したと回答した患者は、全体の1%未満にとどまった。(そのように回答したのはすべて、筋萎縮性側索硬化症の治療に同大麻を使用した患者だった)

心的状態に対する高CBD大麻の効果

患者らには、30日以上に渡って高CBDの医療大麻を使用した後に、自身の心的状態の変化について質問した。

・患者全体のうち大多数(64.2%)が、心的状態に改善があったと回答した。

・PTSDと脊髄損傷の患者ら全員(100%)が、心的状態に改善があったと回答した。

・睡眠障害の患者とがん患者の中には、心的状態が悪化したと回答した患者がいた(8%と3%)

・特定の病状というより「健康全般の安寧感」のために高CBDの大麻を使用した被験者群の大多数が心的状態に改善があったと回答した(66.7%)が、この群では、心的状態が悪化したと回答した人の割合も最も多かった(16.7%)

活力レベルに対する高CBD大麻の効果

患者らには、30日以上に渡って高CBDの医療大麻を使用した後に、自身の活力レベルの変化について質問した。

・患者全体のうち半数(50.4%)が、活力レベルに変化はなかったと回答した。

・患者らのうち、活力レベルが向上したと回答した割合が最も多かったのは、炎症、線維筋痛症、およびPTSDの患者(64.0%、57.1%および55.6%)だった。

・頭痛または偏頭痛の患者らは、活力レベルが低下したと回答した人の割合が最も多かった(37.5%)

CBD対THC比率

患者らには、使用している大麻のCBD対THCの比率を質問した。

・驚くほど多くの患者ら(42.3%)が、使用している大麻のCBD対THC比を知らないと回答した。

・患者の病気と、選ぶCBD対THC比との間の相関関係はそれほど重大ではなかった。しかし、精神障害または気分障害、また、中枢神経系の疾患や障害を持つ患者らは、CBDの比率が高い大麻の使用を好んだ(CBD:THCは8:1、18:1)。さらに、疼痛や炎症を持つ患者らは、THCの比率がより高く、対CBD比が均等に近い、高CBDの大麻の使用を好んだ(CBD:THCは4:1、2:1、1:1)

・CBD:THCが2:1の大麻を使用した患者は、健康全般が最高に向上したと回答した。

・CBD:THCが4:1の大麻を使用した患者は最も多くの割合で、疼痛や不快感が軽減したと回答した。

・CBD:THCが4:1の大麻を使用した患者は最も多くの割合で、気分が改善したと回答した(84.2%)。しかし、同患者の中には、気分が悪化したと回答した人もいた(4.76%)。一方、高CBDを使用した患者で、気分が悪化したと回答した人はいなかった。

・CBD:THCが4:1の大麻を使用した患者は最も多くの割合で、活力が向上したと回答した(55.6%)。しかし、その患者群は、活力レベルが減退したと回答した人の割合も最も多かった(16.7%)

・CBD:THCが18:1の大麻を使用した患者は2番目に高い割合で、活力レベルが向上したと回答した(44.0%)。また、活力レベルが減退したと回答した人の割合は、4:1の大麻を使用した患者よりも少なかった(12.0%)

結論

この報告は、1,000名未満の患者を基にした予備データ。摂取量や治療法などについての助言ではなく、今後さらなる研究が可能な分野を示唆している。

Care By Designは、調査への回答の収集を継続させており、半年後には再度、CBD治療の趨勢を報告する。

患者による調査回答についてのデータベースが蓄積されれば、特定の病状に対する異なるCBD対THC比の相対的な効能をさらに考察したい。それが進展すれば、効能の測定値リストもより充実したものになるであろう。

Source: Project CBD
CBD Patient Survey

翻訳:なみ

データベースが蓄積されればされるほど、CBD対THCの比率次第で適する病気が細かくわかるようになる。。。興味深いことです。無論これは、西洋人にのみ通用するなんてことはない、人種に関係ない効果ですよ。

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