1月3日 松本駅前で署名活動を行いました。
< 大麻取締法の見直しと桂川さんの減刑を求める有志の会 >
あけましておめでとうございます。
正月早々、遠方からの参加を含む8名の有志が集い、松本駅前で署名活動を行いました。快晴にも恵まれました。
突然の「大麻取締法違憲論」と「桂川さんの減刑」の署名呼びかけに応じて下さった20名のみなさん、そして、今回は署名は見合わせつつも呼びかけに耳を貸して下さったみなさん、ご近所のみなさん、ありがとうございました。
2年前、「大麻取締法違憲論」のパンフレット配布を同じ松本駅前で行ったことがあります。今回参加したメンバーや、桂川さんも一緒でした。
一人を除きみんな街頭での署名活動は初めてのことで、最初はとまどいもありましたが、要領が分かってくると自然に役割分担ができ、署名活動のスタイルが作れたように思えました。首から下げる署名用の板も、それぞれが自作持参したり、仲間どうし初めての対面も複数通りあり、得るものの大きかった始動となりました。
思ったほど人通りがなく、駅前ではなく若い世代が多く行き交う通りでやれば良かったとの反省点が出ました。次回に活かしたいと思います。
「ホームページ読んでますよ」とか「知ってます、頑張って下さい!」と激励してくれる署名者もいて、とてもいい新年のスタートを切ることができました。
今回の署名集約日は今月10日です。ひとりひとりの力をどれだけ結集していけるか。ひとりひとりの小さな力こそが大切なのだと感じています。ぜひ、引き続き、ご協力をお願いいたします。
大麻取締法で逮捕されない社会に向けて、今年も一歩、平和的に、踏み出しましょう。
今年もよろしくお願いいたします。
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1月3日午後1時-3時 松本駅前で署名活動を行います。
< 大麻取締法の見直しと桂川さんの減刑を求める有志の会 >
正月三日、松本駅前で桂川さんの減刑嘆願署名活動を行います。
近くに来る予定などある方、ぜひ署名にご協力をお願いします。
午後1時から3時まで、有志5名前後がお願いに立っている予定です。
この署名活動に関しては、FAQや署名用紙を添付の上、松本警察暑で「道路使用許可」の手続を行い、注意事項など確認しました。周辺の住民から苦情のないように、との注意でした。お巡りさんも署名してよと念のため頼んでみましたが、苦笑いでやんわり断られました。
トラブルのないように、ご近所の迷惑にならないように取り組みたいと思います。
署名へのご協力、よろしくお願いします。
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嘆いてなんかいられない。俺たちを苦しめているのは誰なのだ。
攻めてこいよ、テメエらこそが、やられるぜ。
生まれてから死ぬまで、ずっと押しつぶそうというのなら、俺は闘う。
やるならやってみろ、俺はもっと激しくやり返してやる
-映画 THE HARDER THEY COMEより-
12月7日判決。懲役6月執行猶予2年。裁判官は小さな声で早口で読み上げた。最後に「被告人は判決が不服そうだが、現在の日本では無罪はありえない。大麻が合法な国に行って使用すれば問題はないが…」あまりにも小さい声で早口で言っているので、何を言ってるのかはハッキリとはわからなかったが、ふざけた話だった。
8月28日に逮捕され、取調べの刑事に医療用目的での使用だと説明した。取調べは今年還暦になるKという老刑事と、被疑者の取調べは俺が始めてだという若いI刑事。俺のケースというのは、極めて稀らしかった。というのも、大麻樹脂を所持していて、捕まったのは8月の13日の深夜。しかし、大麻試薬の反応が出ず、任意で証拠提出をして一旦は釈放された。後日、正式な鑑定の結果、大麻である事が確認されたため出頭した。渋谷で薬物を25年担当してきたという老刑事にとって俺は、彼の刑事人生の中で指定された日時に出頭してきた初めての被疑者だと言っていた。その為、若い刑事の最初の取調べの被疑者にされたのだろう。
若い刑事は誠意を持って対応してくれたと思う。大麻の知識がまるで無い彼に、一から俺が教えるはめになって面倒だったが、初めから頭ごなしに決め付けられるよりは、よっぽどマシだった。留置場にいる俺を気遣い、保釈が決定するまで、ほぼ毎日取り調べという名目で留置場から出してもらい、色々な話をした。最初は大麻なんて薬物だと言っていた老刑事も、途中で大麻だけの個人的使用は問題無いと思うと言った。それは俺に言わないで俺の親に電話してやってくれと頼むとその通りにしてくれた。現場ではわかっているのだ。大麻に犯罪性なんて無い事を。ただ、法律があるから法治国家である以上、警察としての仕事をする。と言っていた。
起訴になるか決まる3日前、老刑事は俺に聞いた「もし、処分保留で釈放になったら、俺に大麻樹脂を売った売人を探しに渋谷のセンター街に行ってくれるか?」と聞かれた。もちろん即答した。「警察として、俺を捕まえるよりも、俺の上で売っている奴等を捕まえないのはおかしい」と言っていた。
そして、検事が起訴かどうか判断する前日に、いつものように留置場から出されて言われた。「検事の判断だから、こっちじゃどうしようもないが、渋谷の売人を捕まえたいから不起訴にしてくれって言ってあるから、頑張れ」と言われた。最初は大麻を否定していた刑事が、大麻の犯罪性の無さを認め、問題なのは大麻だけでは無くその他のドラッグを扱って生計を立て、その上には暴力団や蛇頭などの関係がある事だと言ってくれた。
じゃぁ捕まえるなって言ったが、そこにも俺の場合はややこしかった。俺が捕まったのは警視庁の人間で、所轄警察署に渡されている関係上、勝手に釈放出来ないらしかった。というより、その判断にはウエの判断が必要だったらしく、老刑事にそこまでの権限は無かったのだ。その事は若い刑事から聞かされた。老刑事が俺の事でウエにかけあい、たしなめられた事も聞かされた。警察が俺に恨まれないための手口なのかもしれないが、事実毎日のように取り調べ室に連れていかれる俺に刑事課の他のヤツラの目線は冷やかだったし、留置場の警察官はもっと露骨に俺だけ毎日外に出される事を、他の留置人との兼ね合いも上手くないと思い、俺は留置場内は邪険に扱われた。
俺の幸運もここまでだった。事件担当の副検事が最悪の人間だった。頭から、犯罪として扱われ、検事とのやり取り中には、彼は目を合わせなかった。途中裁判所から電話がなった。「裁判所から保釈の件で電話です」「彼は若いけど相当大麻に傾向しているようだから、まぁ、今回は保釈金は高めで」冷たく言い放った。保釈金とは相手の経済事情とかでは無く、多分、保釈申請をしている彼は検事の前で大麻取締法の不合理を説いたのだろう。その仕返しとして、保釈申請を蹴られ保釈金を吊り上げられているのだ。何という事だろう。何という国だろう。この国において言論の自由なんて無い。出る杭は徹底的に叩かれるのだ。三権分立などとはただの言葉だ。実際は検事、弁護士、裁判官が日本古来の風習である談合で全て決まるのだ。検察官の意見はあくまで「意見」にすぎないので、裁判所がこれに拘束される必要もなければ、検察官の顔を立てる義務もないはずだが。目の前にいるそいつは、全部俺が決めるんだぞという倣岸不遜な無機質な目をした男だった。
俺は、そいつの言うままに調書を取られ、俺が言った言葉を選び、横の男にタイプさせた。多分検察官の能力とはこの部分を指すのだろう。一字一句裁判で不利になる事は書かず、起訴が決定する前の俺に無言の圧力をかけ、拇印を押させた。言った内容とはだいぶ変わっていたが、この時点でまだ不起訴を望んでいた俺は、黙って拇印を押した。その直後、目の前の権力の化け物は言い放った。「君はいい弁護士つけたね。こんなに不起訴にしてくれって資料送ってきたよ」と目の前の資料を見せられた。「だけど、今回は起訴するから。大麻樹脂は起訴する方針でね。」
目の前が真っ暗になった。検察官は続けて言い放った。「大麻樹脂は成分を凝縮してるから普通より重い。それに君が買ったように不良外国人の犯罪の温床だ。その上には暴力団などの資金源になっているから、見逃すわけにはいかない」・・・で俺を捕まえれば、不良外国人はいなくなるのか?納得なんて出来なかったが、起訴されてしまったらしょうがない。後は保釈と裁判だった。
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大麻樹脂0.4グラムの所持で8月28日に逮捕されたNさんの判決公判がありました。
Nさんは、 ヘルニアの鎮痛効果を得るために大麻を所持していたと、調べでも公判でも供述・証言し、前回の初公判でも本人は無罪を主張しました。
ご本人から聞いたところによると、求刑6月に対し、懲役6月執行猶予2年の判決だったそうです。
ご本人は、判決に納得できないから控訴するとのこと。引き続き注視したいと思います。
後日、ご本人が事件と裁判のレポートを書いて下さることになりました。
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傍聴した人からの伝聞です。
桂川さん本人が大麻についての考えを証言したとのこと。公判は結審せず、次回、年明けに第4回公判が開かれるそうです。詳細については確認次第、お伝えします。
引き続き、署名活動を続けますので、ご協力をよろしくお願いします。
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11月24日(水) 午後3時30分より午後4時. 大阪高等裁判所
公判後、(16:00~18:00)報告会が行われます。
場所 大阪労働者弁護団事務所
〒530-0047大阪市北区西天満4-5-8
八方商事第2ビル(旧ジャイロビル)5階
電話 06-6364-8620 FAX 06-6364-8621
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第1次集約(11月15日締め切り分) 127名の方から署名を頂きました。
署名用紙公開から10日間しかありませんでしたが、多くの方のご協力を頂きました。
ありがとうございました。
引き続き署名活動を行いますので、1人でも多くの方のご協力をお願いいたします。
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大麻取締法の見直しと桂川さんの減刑を求める署名にご協力を!
11月15日集約分、127名の方から署名を頂き、弁護士事務所に送付しました。
PDFファイルを公開してから10日間しかないなか、印刷・署名・郵送という手間にも関わらず、多数の方にご協力を頂き、誠にありがとうございました。励ましの手紙が添えられていたり、カンパを送って下さった方もいらっしゃいました。こころから御礼申し上げます。
今回の集約に間に合わなかった分については、次回提出分として扱わせて頂きます。
この署名活動は引き続き継続しますので、今後ともご協力のほど、何卒よろしくお願いいたします。
★取り組みの目的
現在のあまりにも厳しい大麻規制は憲法に違反するものです。
桂川さんの控訴審では、この20年「公知の事実」とされてきた大麻規制の根拠が俎上にあります。
1994年、ドイツ連邦憲法裁判所は個人使用目的の大麻について、少量栽培・所持は訴追を免除すべきとの判断を示しています。
桂川さんは最高裁まで戦うことを明言しています。
「大麻取締法違反に関しては桂川さんは無罪」を主張する減刑嘆願を通して、大麻取締法は憲法違反であるという私たちの声を司法に届け、現状改善への一歩としましょう。
* 「大麻取締法については無罪」を主張する桂川さんの減刑嘆願署名に取り組んでいます。 * 主旨にご賛同頂ける方のご協力をお願いします。 * 呼びかけ人も継続的に募集します。 * 最高裁(来年?月)まで継続的に署名活動を行います。
*お寄せ頂く署名は、事務局で集約したあと、全て弁護士経由で裁判所に提出するもので、それ以外には使用しないことをお約束します。
◇ 呼びかけ人
白坂和彦 <事務局/thc@asayake.jp>
竹内文康
広井力也
前田耕一 <医療大麻裁判被告人>
<桂川さん減刑嘆願署名呼びかけFAQ>
Q.桂川さんって?
A.長野在住の大麻解放論者として知られた方です。
52歳。この10年以上、大麻解放のために活動してきました。昨年7月14日、故中島らも氏への大麻譲渡容疑で逮捕されましたが、大麻取締法は違憲であると主張して、最高裁まで戦う決意を表明しています。これまで雑誌に寄稿したり、講演するなどしてきました。
Q.大麻取扱者免許を持っていたと聞いたけど?
A.1998(平成10)年、大麻取扱者免許を取得し、桂川さんは合法的に栽培が許可されることになりました。桂川さんは大麻には刑罰を科するほどの有害性はないとして嗜好用としての非犯罪化も主張していましたが、2001年の免許申請にあたり、持病の神経痛治療を目的とすると明記したところ、却下されてしまいました。
桂川さんは行政手続に則って不服申立を田中長野県知事宛に行いましたが、県側はこれに正式な回答をしませんでした。回答の催促までしましたが、それでも回答はなく、桂川さんは黙認されたものと解釈してしまったのです。栽培場所脇の公道はパトカーもしばしば通る道です。周辺で見ていた者たちも、桂川さんは黙認されたのだと思っていました。
Q.なんで逮捕されたの?
A.故中島らも氏に譲渡の容疑で逮捕されました(昨年7月14日)。らも氏が病気治療に必要ということでしたが、桂川さんとしては、大麻解放論者であるらも氏といろいろ話がしたいという気持ちもあったようです。
大阪地裁の判決では、らも氏への譲渡が医療目的であったという点が認められ、情状酌量で減刑されました。桂川さんはらも氏に譲渡する以前から、病気や難病で苦しむ人たちに無償で大麻を譲渡していました。
Q.営利目的だったのでは?
A.私腹を肥やす「金儲け」ではありませんでした。裁判では営利性があったと判断されましたが、実際は、譲渡された者が感謝の意味からカンパした程度にすぎません。捜査当局は大麻の売上金が発見できず訝っていたほどです。
Q.他の薬物でも起訴されてるのは?
A.訪問者が「土産」に持参したものです。桂川さんを慕って多くの人たちが訪ねてきましたが、中には他のドラッグを「土産」として持参する者もいました。それを無造作に部屋に置いておいたところ、当局に発見されたというのが真相です。桂川さんは大麻以外の薬物に、毅然とした距離をおかなかったことを深く反省しています。
Q.裁判はどうなってんの?
A.第一審は懲役5年の実刑判決でした。検察側の7年という重い求刑に対して、4月17日、実刑5年の判決が言い渡されました。大麻取締法が違憲だという桂川さんの主張に対して、裁判所は20年も前の判例を持ち出し、「大麻が有害なのは公知の事実である」と断定しました。弁護側が「有害の証拠はあるのか」と裁判官に詰めよると、裁判官は「証拠がなくてもかまわない」と言い切りました。桂川さんは即時控訴しました。控訴審では、大麻規制の根拠が法廷で問われることになり、検察側が提出した証拠が議論されているところです。
Q.大麻は海外ではどうなってんの?
A.少量の自己使用目的は自己責任の流れに欧州などは政策をシフトさせつつあります。大麻には、アルコールやタバコにはある依存性(禁断症状)と、耐性上昇がほとんどなく、肉体的精神的害もほとんどありません。毒性も低いことが、最近の国連(WHO)や米国立医薬研究所の調査でも明らかになっています。ほかの薬物に進むことがないことはアメリカ政府も認めていますし、これまで言われてきた免疫機能低下や生殖能力低下にも科学的根拠がないことが明らかになっています。アルコールのような喧嘩、交通事故、暴力、家庭破壊などの二次犯罪もありません。
アメリカ、イギリス、カナダ、ドイツ、オーストラリア、オランダ、ベルギーなど多くの国々で医療大麻の研究と臨床試験がおこなわれ、末期ガン、多発性硬化症、偏頭痛、エイズの食欲障害などを治療する医薬品として合法化する国が年々増えています。
1994年3月9日ドイツ連邦憲法裁判所では、少量の大麻製品の非常習的な自己使用目的の行為は訴追を免除すべきであると結論。イギリスでも今年2月から個人使用の少量所持については逮捕しない施策が実施されています。
Q.裁判で減刑を求める理由は?
A.大麻取締法が憲法違反だからです。嗜好目的や医療目的で少量の大麻を栽培・所持することを厳罰で禁止するのは、幸福に生きる権利を保障した憲法に違反するのは明らかです。
今回の裁判は、桂川さんの個人的な問題ではなく、根拠のないことで規制・逮捕されない社会を求める多くの人たちに共通する問題なのです。
桂川さんが大麻を譲渡することによって、第三者にどのような害を与えたでしょう? 害どころか、人生を楽しむための嗜好品として、ストレス解消や難病の治療薬として、有効に利用されただけなのです。
減刑嘆願書
大阪高等裁判所第6刑事部 裁判官殿
私たちは、インターネットの情報やマスコミ報道等を通じて本件被告人・桂川直文さんの事件と裁判を見守ってきました。先に大阪地裁で下された桂川さんに対する実刑判決に対し、私たちは減刑を求めます。
大麻が他者の身体や財産といった保護法益を侵害する危険性を持たないことや、現代科学が大麻を医薬品として認めていることは、弁護人が提出した多種多様な証拠資料でも明らかな通りです。
大麻取締法には立法根拠がありません。そのような憲法違反の法で裁かれた桂川さんは、大麻取締法違反に関しては無罪です。
裁判官殿におかれましては、大麻取締法の矛盾を憂慮する多くの国民が、司法の権威を感得し得るような、科学的な事実に基づいたご判断をお願いしたく、以下一同、心よりお願い申し上げる次第です。
何卒、桂川さんの刑を減じて下さい。
よろしくお願い申し上げます。
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本人と弁護人が無罪を主張しました。求刑6ヶ月。次回、判決公判です。近いうちに傍聴記を掲載します。
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〔桂川さん裁判〕
検察の大麻有害論書証に対し、弁護側は下記の求釈明を裁判所に提出しました。
* * *
平成16年(う)第835号大麻取締法違反等被告事件
被告人 桂川 直文
求釈明
平成16年10月20日
弁護人 丸井 英弘
大阪高等裁判所第6刑事部 御中
記
1。検察官は、原審の論告要旨で、「被告人は、――害悪を拡散されていたというのであるから、その刑責は一層重大である。」として、懲役7年および罰金150万円を求刑しているが、その「害悪」の具体的内容を明らかにされたい。
2。検察官は、大麻の「害悪」を立証するために、前回の控訴審第2回公判で捜査報告書として資料1として厚生労働省外郭団体「麻薬・覚せい剤濫用防止センター」のホームページの抜粋を提出したが、その内容について以下のとおり、釈明を求める。
資料1は、単なる主張であるから、それを裏付ける具体的根拠を明らかにしていただきたい。控訴審第2回公判で証拠として採用された添付資料の情報公開の結果からすれば、資料1を裏付ける資料は存在しないのではないのか?
添付資料
大麻に刑事罰を科する程の有害性があるのかどうかに関して、労働厚生省に対してなした情報公開請求の結果
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ヘルニアの痛みを抑える目的で大麻を所持していたNさん(26歳・男性)は、今年8月28日に大麻取締法違反容疑(所持0.4グラム)で逮捕され、9月8日に起訴された。Nさんの事件を継続的にレポートします。
Nさん裁判
第1回公判 2004年10月26日(火) 東京地方裁判所八王子支部
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米国での四年半の留学生活を終え、Nさん(26歳・男性)は、今年7月16日に帰国した。
8月13日、就職活動の用もあって大阪に出かけていたNさんは、東京での用事を片付けてから新宿発の高速バスで■■県の実家に帰る予定だった。
東京に着いた時は、移動の疲れもあってか、腰に辛い痛みを感じていた。持病のヘルニアだった。高速バスに乗るのも腰に負担となりそうだった。近くに整形外科があれば診てもらおうと思い、いくつかの病院に電話をしたが、お盆休みで緊急医しかいなかった。持病のヘルニア痛に大麻が効くことを知っていたNさんは、渋谷に向かい、イラン人と思われる男から0.5グラム4,000円で大麻樹脂を買った。
高速バスは、お盆の帰省混雑で空席はなかった。都内の友人宅に泊めてもらうことにし、所用を済ませたNさんは、吉祥寺駅に降り立った。徒歩で友人宅に向かう途中、井の頭公園を抜ける際、腰の痛みが激しくなっていたNさんは、大麻樹脂を一服した。パイプは米国滞在中に彼女から貰ったものだった。
Nさんが大麻を知ったのは米国に渡ってしばらくしてからのことだ。喘息に悩んでいたNさんに、大学の友人が勧めてくれたのだ。確かに、大麻を吸って、喘息がよくなった。だが、Nさんは大麻はあまり自分には合わないと思い、常用することはなかった。アルコールの方がいいと思っていた。パーティーなどでジョイントが回ってくることはあったが、吸わずに隣に回した。
喘息が治まると、Nさんは特に大麻と触れることもなく留学生活を過ごしたが、今年の1月末、腰痛に耐えかねて日本人医師のいる病院へ行った。ヘルニアと診断され、以降、4月まで毎週3回の通院を続けた。薬を処方されたが、便秘になったり、眠気が取れなかったりと、明らかに副作用があった。
当時、Nさんはジャパニーズ・レストランでバイトをしていた。50歳くらいの日本人オーナーは癌で、医師からマリノールを処方されていた。だが、オーナーはマリノールよりも大麻そのものの方が効果が高いと言って、マリノールではなく大麻を服用していた。その大麻は医療用に開発されたものだとオーナーは言っていたが、それが合法的に処方されたものかどうかNさんは知らない。
ヘルニアに悩んでいるNさんに、オーナーは、処方薬なんか服用しないで大麻を試してみたほうがいいと勧めた。Nさんは、喘息が治まったことを思い出し、大麻に切り替えてみた。日中も眠気が晴れないとか、便秘の症状は消え、大麻を吸って一定時間は痛みも治まり、快眠できるようになった。
それでもやはりNさんは大麻を嗜好目的で使うようにはならなかったが、ヘルニアの痛みを抑える目的で、時々大麻を服用するようになった。その事情を知った彼女が、自分の誕生日にプレゼントとして友人からもらったタバコ型のパイプを、自分は使わないからとNさんにプレゼントした。
帰国前には既にしばらく大麻から離れていたが、彼女からもらったパイプはお守りのように持ち歩いていた。
渋谷で買った大麻樹脂を一服してみたものの、パイプはしばらく使っていなかったせいもあり、埃でも詰まったのか、空気の通りが悪かった。午後11時半頃。Nさんは歩きながらパイプを口にし、空気の通りを良くするために、数度吹いたりした。
いきなり後ろから手を捕まれた。
「何か吸ってたろ?」
制服の警察官が二人立っていた。その場で所持品検査をされ、パイプと大麻樹脂が出た。パトカーが5台来た。警察官は10名ほどいた。パトカーの中で簡易試薬で検査したところ、反応が出たとのことで、三鷹署に連行され、取り調べを受けた。だが、その取り調べ中、パトカーの中では反応が出たように見えたが、明るい場所で見ると判別できないので、詳しい鑑定結果が出たら連絡するから出頭に応じるようにとのことで、パイプと大麻樹脂を任意提出し、採尿され、その日は帰宅を許された。
実家に戻り、ネットで調べてTHCを知り、メールした。任意出頭に応じる必要があるのかどうか、問題が微妙で素人判断は危ないので、この問題に詳しい弁護士に相談することをTHCは勧めた。
東京に事務所を持つ弁護士◆◆先生に連絡し、Nさんは相談に訪ねた。弁護士は、悪いことをしたわけではないのだから罪の意識なんか持たずに元気を出すようNさんを励まし、事情を聞くとその場で担当の刑事に電話を入れ、状況を確認した。刑事の話では、お盆を挟んで鑑定が遅れているが、陽性反応が確認でき次第、逮捕状を取るとのことだった。
弁護士の相談料は10,000円だった。一時間の料金だが、相談は一時間半に及び、状況が明確になり、大麻問題について書かれた弁護士の著書ももらい、Nさんは相談して良かったと思った。
8月25日、夜。担当の刑事から電話。鑑定の結果、大麻の陽性反応が出たので、逮捕状を取るから28日土曜日に出頭するように。Nさんはそう告げられた。
8月28日、三鷹署に出頭。逮捕。
取り調べでは、ヘルニアの痛みを和らげる目的で大麻を買い、持っていたことを話した。米国内での経験も通院歴も話した。取り調べは実質3日で終わった。刑事に厳しく責められるようなことはなかった。調べは二人の刑事が行った。直接担当したのは新米の刑事だったが、補佐指導する立場らしい年配の刑事は渋谷で薬物事犯に20年関わっていると言っていた。
Nさんについては自分の腰痛治療目的の微量所持であり、不起訴にすべきであると、◆◆弁護士は参考資料を添付して検察に正式な文書を出した。
9月8日、起訴。大麻樹脂0.4グラムの所持。
年配の刑事は、起訴後になって、自分としては不起訴でいいケースだと思うが検察が認めないのだとNさんに話した。
9月14日、保釈。保釈金250万円。Nさんには人生で最も長い17日間だった。
法を犯したことについては反省しているが、痛みが激しく、病院も休みで治療も受けられず、緊急手段として手に入れた大麻だ。犯罪者として扱われ、罪に問われるのはおかしいのではないかとNさんは考えている。
被告人にされてしまったNさんは、ヘルニアでの通院歴を証明するため、米国の病院から記録を取り寄せる手続をし、書類を待っているところだ。
◆◆弁護士とも相談のうえ、Nさんは、裁判で無罪を主張するつもりだ
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下記にNさんから頂いたメールを本人の了解を得て抜粋します。上から時系列に並んでいるので、このまま下に続いています。Nさんの取り調べでの様子や裁判の方針などは追ってレポートします。
▼ Nさんからのメール
<04.08.16.>
初めまして。Nと申します。インターネットのHPを見てメールさせて頂きました。■■県出身で、先月の15日まで4年半アメリカ(LA)生活を終え、現在、東京で就職活動中でしたが、先週の金曜日の夜、職務質問に遭い、パイプと大麻樹脂0,4グラムの所持により、警察で取調べを受けました。その場で大麻試薬の検査をし、一旦は、大麻成分が確認されたとのことで、三鷹署に連行されましたが、取調べ中に、「さっきのパトカーの中はライトの関係で大麻反応がでたように見えたが、明るい場所では、証拠としては使えない」との事で、何がなんだか分かりませんでしたが、パイプと大麻樹脂を証拠提出し、帰りに尿も提出し、父親が金曜日に入院したため連絡があり次第、出頭するとの条件で釈放され、今は実家のある■■市に帰っています。
ただ、刑事さんの話があまりにも人により違い、逮捕後の流れが一切分からなくて困っています。国選弁護士は、保釈請求してくれないのでしょうか?できれば、裁判が終わるまで、ずっと留置場も耐えれそうに無いですし、かといって仮に保釈金200万と言われても、現実問題払えません。いっその事、刑事さんから電話が掛かってくる前に、海外に飛んだ方がいいのか?も考えましたが、それでは、親にきちんと挨拶して来い。と言って、釈放?してくれた刑事さんを裏切ることになるし、一生日本に帰って来れなくなるのも考えものです。
僕自身、医療用大麻の合法化大賛成です。今年1月に、ヘルニアになり、痛くて寝れないのを、助けてくれたのも大麻です。医者に処方される薬は、過度の眠気、便秘等、副作用がきつくて、最悪でした。
自分勝手に色々好き放題、一方的にメールして申し訳ありません。ただ、今は、日本の法律の大麻に対する過剰反応にやられています。0,4グラム所持してるだけで、パトカー5台、大の大人が10人も来て、笑いました。パトカーの中では、家庭内暴力の通報や、中国人窃盗団の通報があるにも関わらず、現場で10人が0,4グラムの事で一時間以上、あーだこーだやってるのを見てると、映画でも作って友達のアメリカ人に見せたかったです。ただのコメディとしか見てもらえないでしょうけど。何かアドバイスもらえれば嬉しいです。
<04.08.17.>
アドバイスありがとうございます。◆◆先生の事は友達からも聞いています。白髪で長髪の先生ですよね?裁判という事になれば依頼したいと思いますが、今のうちから相談した方が良いのでしょうか?
僕の場合は、現行犯で捕まり、パイプ、樹脂の鑑定結果を待ってから、携帯電話に刑事さんの方から電話が入るので、僕の方で出頭?する日を指定してから三鷹署に来てくれ、との事でした。という事はやはり強制では無く任意ですよね。不起訴になれば良いのですが。友達にも相談したところ、今外に出れたというのは奇蹟という事でした。
何にしろ、日本国内ではもう吸わないですよ。合法にならない限りは。
今回の事を、アメリカ人の友達にメールしたら、信じられないと言ってました。向こうは多分0,4gなら、チケットも切られず警官に取られて終りです。友達は前に、40g持って捕まりましたが、裁判所に罰金$500で終りでした。
本当の意味で日本はいつまで戦後アメリカから貰った法律を大事に犬みたいに何も考えずに、守っているんでしょうね?0,4gに大の大人が10人がかりで一時間も騒ぐ事が、とても正常に税金貰って働いてる人の神経じゃ無いと思いますし、その一時間で10人に払ってる給料のほうが無駄だと思います。犯罪が年々増えてる日本で一体何を考えてるんでしょうね?サラリーマンみたいな奴が多すぎて、誰も自分の頭でなんか考えないんだと思います。
精神的に結構参っていたので、メール貰えてとても嬉しかったです。今後どうなるか分かりませんが、結果は逐一報告しようと思います。では。
<04.08.25.15:45>
先日、◆◆先生のところに相談に行って来ました。担当刑事に◆◆先生の方から電話して確認して頂いたところ、正式鑑定がお盆を挟んだ為に遅れていて、その結果待ちで、大麻反応が出次第、逮捕状を執って逮捕の方針との事でした。現在東京地検では、大麻事件は全て起訴する方針で、どうやら逮捕されることになりそうです。
◆◆先生の話では、不起訴の可能性も無くはないが、パイプを所持していた事が常習性と見なされるので多分起訴されるだろうとの事です。その事を友達に話したところ、今の法律では一つのミスも許されないし捕まった俺が間抜け。僕は裁判が終わるまで拘置所に入ろうと思ってたのですが、中での生活は結構キツイし、弁護士代は高いけど早めに保釈して貰って次に進んだ方が良いんじゃないか。と言われ、ちょっと迷っています。
◆◆先生には悪い事はして無いんだから、罪の意識なんて持たないで、ただ事故に遭ったみたいなもんだから、と言って頂き、だいぶ気持ちがすっきりしました。
留置所、拘置所での事も◆◆先生にはアドバイスを頂き相談して良かったです。出所後は、父の事も心配ですので実家の■■市で生活するつもりですので、その時は美味い蕎麦と日本酒でも飲んで一緒にお話できればいいなと思っています。一人で色々悩んでいる時に白坂さんからのメール本当にありがたかったです。
日本に帰って来て、色んな事があって少しヘコんでますが、また前に向かって進んで行こうと思います。
<04.08.25.23:24>
今日の夜、担当刑事から電話があり、大麻反応が陽性のため逮捕状を取っているので土曜日に出頭してくれとの事で、行ってきます。何とか親から、弁護士代を借りれそうなので◆◆先生に頼んでみるつもりです。その友達も白坂さんと全く同じ事を言っていました。中で過ごしてる人間からの悪影響を考えたら、今死ぬ気で回りに頭下げてでも、弁護士雇って、早く出たほうがよっぽどいいとの事です。頑張って1ヶ月ぐらい我慢してこれを機に頑張ります。
親に理解を得ようとは思っていませんでしたが、親には覚醒剤も大麻も同じだ!と言われて、悪法のせいで、親から見た俺はシャブ中と変わらないそうで悲しいです。何とかこの機会に大麻とは何か?を教えたいのですが、◆◆先生の本すら読んでもらえない状態でまだまだ時間がかかりそうです。最終手段はオランダ連れていって吸わせますけどね。親父も元ジャズのピアニストで回りは多分大麻だらけだったと思うんですが。相談料は1時間1万円とのことでしたが、一時間半ほど相談してもらい一万円でした。◆◆先生の書いた本まで頂いて、◆◆先生には頭が上がりません。
あまり、日本酒で辛口とか甘口とかは分からないんですが、アメリカで働いていたレストランでは、ハリウッドという場所柄、純米大吟醸でワインサイズ(720ml)で$100以上の日本酒ばかり飲んでました。万寿久保田や八海山、越の寒梅よりも僕は長野の「黒澤」が一番好きでした。
打ち上げ心から楽しみにしています。
<04.08.27.>
白坂さん、色々ありがとうございます。◆◆先生と相談したところ、起訴前から判決まで、無理を言ってだいぶ安い値段でやっていただく事になりました。まだ正式では無くて、親の承諾もこれからですが、僕の借金なので弁護士は◆◆先生に一任するつもりです。
僕の場合は、まだ不起訴の可能性もゼロでは無いので、今朝わざわざお金が無いと言ってる僕に、◆◆先生から電話があり昨日の時点では起訴後からの弁護代+報酬で100万以内で。という話だったのですが、起訴前から検事に掛け合って貰い、不起訴になれば報酬50万。起訴になっても、起訴後の報酬、頭金(取り掛かり金?)を全てひっくるめて、こちらの払える金額でいいから。という事でした。
◆◆先生は有名な先生ですし(僕はアメリカの授業で、まるっきり◆◆先生のHPを英訳したくらいです)その先生が、一般の弁護士と変わらない取り掛かり金(30万から50万の間で払える金額とおっしゃられてました)で引き受けてくれると言って下さった事に感謝しています。本当に良い出会いだと思います。
やっぱり、アメリカ留学中は潜りでジャパニーズレストランが王道ですよね。僕は未だに戻りたいですもん。仕事帰りにTIPで酒持ってクラブ行って、人種関係なく騒いで、帰りの車でCYPRESS HILLのI wanna get high~ so high~を大合唱の生活でした。白坂さんと話できる事を楽しみにして、ちょっとGhettoな社会見学に行ってきます。
明日は◆◆先生のところに行ってから、三鷹署に出頭する予定です。
起訴不起訴、どっちにしても秋に会いましょう!
<04.09.15.>
昨日付けで保釈請求が通り保釈されました。人生で一番長い17日間だったと思います。
色々な問題もありましたが紆余曲折何とか出れました。
裁判は来月の26日だったと思います(まだ召喚状が来てないので)理不尽な事に、海外から帰ってきたばかりだという事で2泊以上の外泊は許されず、裁判が終るまでは■■にずっといる事になってます。地元の友達と飲むしか無いですね。でも、まずは白坂さんと話したいです。あんまりこの話題で盛り上がる友達は■■にいないので。今週末あたりに、どうでしょうか?積もる話もあるので(僕の話長いですよ)葛温泉行きたいですね。5日に1回の風呂はきつかったです。僕は金曜まで、通院しなきゃいけないので金曜の夜以降は、大丈夫なので都合の良い日時を知らせて下さい。連絡お待ちしています。
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