2012年7月12日追記
大麻を自己治療目的で使うことについての知識は、日本の社会にも、散発的なテレビ番組や週刊誌などのメディア報道や、当サイトを含むネット上の情報などを媒介として、少しずつ知られてきたように見える。難病の人を含む多数の方から大麻の医療的な使用についての問い合わせも受けている。
そのような問い合わせのなかに、「パスボートがあれば日本人でもアメリカで医療用大麻を合法的に使えるというのは本当か?」という内容がこれまで何度かあった。ネットでそのように謳って客引きをしている現地在住の日本人がいて、トラブルになっているという情報も伝聞で聞いた。
「彼のやっていることをどう思うか?」という質問を過日のスカイプカフェでももらった。
成田賢一君のことである。私は彼が捕まって保釈で出て裁判が始まる前、弁護士を誰にして弁護方針や支援体制をどうするかという最初の最初から彼の要望で手伝ってきた。本当は彼の裁判はこのサイトの「大麻取締法違憲論裁判録」のカテゴリーに入れるべきはずだったが、支援してくれた人たちに暴言を吐きまくり、挙句、裁判経過も判決すらも公開しないという彼自身の振る舞いによって、「逮捕された人たちの話」に鞍替えとなった。
彼の一審判決を受けて、私は次の記事を書いたのだが、気が変わってお蔵入りにしてあった。
「彼のやっていることをどう思うか?」という問いへの返事として、ここに再掲します。
「成田賢壱さんの医療大麻裁判を支援する会」というサイトがある。まだ裁判が始まる前、私が提案して立ち上げた動きだ。サイトを作ったのは私ではないが、成田君の裁判を支援する組織として位置づけ、事件の経緯や公判のお知らせ・推移を広く社会に伝えるものとして機能させることができればと考えた。
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クローン病の治療目的で大麻を所持していたのだから、大麻については無罪だと主張していた成田さんの裁判で、昨日、東京地裁が判決を言い渡した。LSDと大麻の所持に対する求刑は1年6月で、判決は懲役1年執行猶予2年だったとのこと。大麻所持についての無罪主張を裁判所は認めなかったようだ。「予想通りの不当判決」といったところだ。
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LSDと大麻の所持で逮捕された成田君の裁判が結審した。ブログによると、判決は11月2日とのこと。これまでの大麻裁判を越える、少しでも意味のある判決が出ることを期待したい。
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クローン病という難病指定の疾患を抱え、大麻所持は自らの病状を緩和する目的だったと、無罪を主張する成田君の裁判に支援を表明し、弁護士の紹介や、裁判の傍聴や報告、ビラ撒き、定例会での報告機会の提供など、可能な範囲での取り組みを行っているカンナビスト会員の姿勢に、改めて敬意と連帯の言葉を送りたいと思います。
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カリフォルニアで合法的に医療大麻を使っていた米国人男性に対し、前橋地裁は大麻所持の罪で実刑判決を言い渡した。国選の若い女性弁護士の力量不足が致命的だったと思う。クローン病の成田君も大麻所持の無罪を主張しているが、カンナビストの報告を見る限り、前橋地裁の例と同じ弱点を内包している。その危惧については、成田君本人に、既に何度も伝えてある。
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成田賢一さん(医療目的主張)裁判記事リスト
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