シトラール種のクローゼット栽培

スカンク・ファンクラブのハンスからシトラール種の4本のクローンを譲り受けた。きちんと面倒をみるために前のオフィスの部屋に栽培用のキャビネットを作った。キャビネットを組み立てるのに3時間位かかった。新しい家の中でシトラール乙女たちは気取っていた。


木製のキャビネットは空気が入るようにただ底に穴を開けたもので、400ワットのグローランプとカーボン・フィルター付きの強制排気装置を取り付けた。栽培には土を使った。


10リットルのバケツを用意し、ドリルで底に穴を開けて余分な水分が排水するようにした。これで土に菌類やカビが発生することを防げる。


作業はウイリー・ウォーテル・シンセミラのマネージャーのマーセルにやってもらった。バケツには「バトミクス」という特別の混合土と普通のポット用の土を使った。黒袋入りのバトミクスは土と虫の糞とコウモリの糞(65%が燐光体)の混合物で必要なミネラルは全部入っている。問題はバトミクスの燐光体含有量が高く、成長の遅い小さな植物の根焼けをおこす恐れがあることだった。幼少の植物はまず新しい根が生えやすいように調整しなければならない。そのために土を2層にすることにした。


最初にバトミクスを入れる。


写真のように、バトミクスにはパーラートの粒も混ぜた

バケツに60〜70%程になるようにバトミクスを押し固め、栄養剤も加えた。


バトミクスをよく固めたあとに、幼少の根に非常に優しいポット用の土をバケツ一杯まで加えた。この上の層は、根が十分にバトミクスに適用できるようになったらあとで下の層と混ぜる。


シトラール乙女を一本ずつバケツに移植した。よく根が発達しているのが見える。


植物の茎の回りをしっかりと固める


準備完了


キャビネットを暖めるためにも最初は1日18時間ぐらい照射を続けると少し成長が早まる。その後は12時間に減らす。


小さい植物が熱でやられないように初めはランプの位置は高くしておく。数日もすればランプを下げて近づけることができる。


休みで不在にしたらこの通り。残念ながらこの間の写真は撮りそこねた。


バッズの状態も良好。水をやり、養分が行き渡るように土を混ぜる。


何と、キャビネットから外に出たがっている。


オフィスを開けるとシトラースのいいかおりがする。フィルターが効いていて外からは分からない。


ナイスなバッズ


室外の日光のもとで写真を撮るために晴れた日に表に出した


いよいよ刈り入れの時期が近づいてきた。その前に貴婦人たちに一息いれてもらった。


4本の植物は刈り入れてから、吊り下げて良く乾燥させた。240グラムになった。


できあがった上等のシトラース・バッズ。独特の形状と香りがして濃い樹脂を含んでいる。

1本はこのシトラース種を開発したワーナードに献上した。種は今でもワーナードの庭で育っている。


素晴らしい種をありがとう、ワーナード。そしてオランダにシンセミラの栽培を教えてくれたことにも。

ノル・ファン・シャイク


http://www.hempcity.net/press/dutchgrowrooms/thegrowcloset/index.html