Re: ロサンゼルスのディスペンサリー、コカイン売買で逮捕

少なくともカリフォルニア州ではディスペンサリーの営業許可取得は結構難しくなってきています。まずは市議会の承認と、最寄の保安官、それから所轄の警察署から許可が要ります。ある程度のバックグラウンド・チェックはされるでしょう。恐らく薬物関係の前科があってはダメでしょう。自治体によっては、営業許可を全く出さない(モラトリウムという奴ですね）方針の所もあり、又、学校から５００メートルなり１０００メートルなり離れていなければならないとか、住宅街で営業してはいけないとか、薬局何軒につきディスペンサリー何店舗までＯＫとか、色々決まりごとがあります。

と同時に、お金さえあれば、いくらでも代理人を立てることが出来、実質のオーナーとマネージメントを切り離すことも可能です。だから、怪しげなディスペンサリーも出てくることも当然予想できた筈ですね。でもディスペンサリーの選択肢の広いカリフォルニア州民は恵まれているほうです。他の州では営業許可をまるで出さない方針の所もあり、出しても６軒までとかで、まるで許可証を競りにかけるような感じです。

本事件の起きたロサンゼルス地区というのは、ディスペンサリーが１０００軒以上シノギを削っています。スターバックスよりもディスペンサリーの方が多い程です。だから、規制もある程度ゆるいと考えなければなりません。実際にディスペンサリーを狙った強盗事件などが相次ぎ、問題化しています。

本事件は連邦政府によるでっち上げではないと思います。なぜなら
連邦政府は既にでっち上げみたいなディスペンサリー急襲を行い始め、コカインを持ち出すまでもなく、ここと決めた店を廃業に追い込むことが出来るからです。

でもオダさんの言うとおり、問題の本質はディスペンサリーがキチンと会計報告をしていなかったり、税金を誤魔化していたり、品質の悪いものを売っていたりと、ルールに基づいて営業していない店が多いのというのも事実です。そもそもルールがイマイチハッキリしないのですから。

これからは、ルールを明確にし、遵守しない店は営業できないようにすれば、これらの諸問題も解決することでしょう。

ご指摘ありがとうございます。