Chapter 7: Cannabis control in Europe
Danilo Ballotta, Henri Bergeron and Brendan Hughes (2008), A cannabis reader: global issues and local experiences, Monograph series 8, Volume 1, European Monitoring Centre for Drugs and Drug Addiction, Lisbon.
‘First published in English as Cannabis control in Europe by the European Monitoring Centre for Drugs and Drug Addiction, Lisbon, June 2008’
http://www.emcdda.europa.eu/attachements.cfm/att_53377_EN_emcdda-cannabis-mon-vol1-ch7-web.pdf
第7章
ヨーロッパにおける大麻規制
キーワード:大麻 - 非犯罪化 - 薬物政策 - 法律制定 - 国際法 - 国連条約
背景の設定
大麻の歴史は、近年、非常に多くの書籍の題材となっている(このモノグラフのFankhauserを参照)。調査されている多くの歴史的な観点のうちの一つは、大麻の社会的、政治的、法的歴史である。この章では、特にヨーロッパにおける大麻の規制の簡潔な歴史を提供し、法改正によって告げられる最近の政府の探究を分析する。
この領域では意見が分かれている。自由主義者や大麻擁護派-この問題に関する情報の主要なインターネットパブリッシャー -は、大麻は最近規制された物質であり、'天産物'であると主張し続け、その禁止法を説明するいくつかの説を支持する(1)。しかし、歴史的な実像はより複雑である。精神賦活薬としての大麻の使用は何世紀もの間、論争を掻き回した。そして最適な規制制度の発見は、当初から、専門家、政治家、政府にとっての関心事であった。
今日、国際的な薬物協定は、加盟国に対し、国家の法律の下に、大麻に対して最も厳しい規制を指定することを推奨する。しかし、いくつかの国々は、そのような推奨事項から離れるために付与された自由裁量権を用いた。
(1) 数あるうち、説は以下のものを含む:1925年の万国阿片条約の改正の際の(トルコとエジプトに関わる)外交的な取引;材木商がアメリカにおけるヘンプ産業の成長の抑制に関与した(特にWilliam Randolph Hurstによって指揮されたメディアによるマリファナ恐怖キャンペーンと関係する);合成繊維業者がヘンプ産業の成長の抑制に関与した(特にDu Pont);FBIとFBNの間の米国政府省庁間の対立(Harry J. Anslingerを禁止論の首謀者に配して);大麻の規制は制度化された人種差別の結果(特にアメリカにおいて、大麻に特定の人種グループの好む薬物という汚名を着せる);そして、国連による厳格さに対する強力な国際的関心(INCBとUNODC)
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政府の探求の概観は、大麻が潜在的な危険性を有する物質であると考えられており、その危険性は他の規制物質と比較すると誇張されている可能性がある一方で、刑事罰の代わりに、民事制裁、違反金、強制的な健康評価などのような制裁の代替手段が推奨されていることを示している。
ヨーロッパ諸国の法制及び起訴方針は、概してこれらの政府の探求と一致するようである。それでも尚、よりリベラルな態度は、大麻に対する寛容さが薬物に対する全般的な国際的努力を危うくするという理由で、特に国連レベルで表されるいくつかの懸念を招いた。
Further reading
BBC Timeline (2005), ‘The use of cannabis’
http://news.bbc.co.uk/2/hi/programmes/panorama/4079668.stm
Bollinger, L., Stover, H., Fietzek, L. (eds) (2002), Drogenpraxis, Drogenrecht, Drogenpolitik: Ein Leitfaden fur Drogenbenutzer, Eltern, Drogenberater, Arzte und Juristen, FHS Frankfurt.
EMCDDA (2001, updated 2006), ELDD: possession of cannabis for personal use, available at http://eldd.emcdda.europa.eu/index.cfm?nNodeID=5769
EMCDDA (2005), Thematic papers . illicit drug use in the EU: legislative approaches
www.emcdda.europa.eu/index.cfm?nnodeid=7082
Hall, W., Pacula, R. (2003), Cannabis use and dependence: public health and public policy,Cambridge University Press, Cambridge.
Inglis, B. (1975), The forbidden game: a social history of drugs, Hodder and Stoughton, London.
Mills, J. (2003), Cannabis Britannica: empire, trade and prohibition 1800.1928, Oxford University Press, Oxford.
Palazzolo, J. (2006), Le cannabis en question, Hachette, Paris.
この章の政府のレヴュー(Table 1)及びこのモノグラフ (p. 300)のAppendix to Volume 1の灰色文献(grey literature)リストもご覧ください。
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[ 翻訳:野中 ]
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