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大麻取締法違憲論裁判 > Nさん裁判
Nさんの手記
Nさん裁判 : 投稿者 : 白坂@THC主宰 投稿日時: 2004-12-15

 嘆いてなんかいられない。俺たちを苦しめているのは誰なのだ。
  攻めてこいよ、テメエらこそが、やられるぜ。
 生まれてから死ぬまで、ずっと押しつぶそうというのなら、俺は闘う。
  やるならやってみろ、俺はもっと激しくやり返してやる
            -映画 THE HARDER THEY COMEより-
 
 12月7日判決。懲役6月執行猶予2年。裁判官は小さな声で早口で読み上げた。最後に「被告人は判決が不服そうだが、現在の日本では無罪はありえない。大麻が合法な国に行って使用すれば問題はないが…」あまりにも小さい声で早口で言っているので、何を言ってるのかはハッキリとはわからなかったが、ふざけた話だった。
 
 8月28日に逮捕され、取調べの刑事に医療用目的での使用だと説明した。取調べは今年還暦になるKという老刑事と、被疑者の取調べは俺が始めてだという若いI刑事。俺のケースというのは、極めて稀らしかった。というのも、大麻樹脂を所持していて、捕まったのは8月の13日の深夜。しかし、大麻試薬の反応が出ず、任意で証拠提出をして一旦は釈放された。後日、正式な鑑定の結果、大麻である事が確認されたため出頭した。渋谷で薬物を25年担当してきたという老刑事にとって俺は、彼の刑事人生の中で指定された日時に出頭してきた初めての被疑者だと言っていた。その為、若い刑事の最初の取調べの被疑者にされたのだろう。
 
 若い刑事は誠意を持って対応してくれたと思う。大麻の知識がまるで無い彼に、一から俺が教えるはめになって面倒だったが、初めから頭ごなしに決め付けられるよりは、よっぽどマシだった。留置場にいる俺を気遣い、保釈が決定するまで、ほぼ毎日取り調べという名目で留置場から出してもらい、色々な話をした。最初は大麻なんて薬物だと言っていた老刑事も、途中で大麻だけの個人的使用は問題無いと思うと言った。それは俺に言わないで俺の親に電話してやってくれと頼むとその通りにしてくれた。現場ではわかっているのだ。大麻に犯罪性なんて無い事を。ただ、法律があるから法治国家である以上、警察としての仕事をする。と言っていた。
 
 起訴になるか決まる3日前、老刑事は俺に聞いた「もし、処分保留で釈放になったら、俺に大麻樹脂を売った売人を探しに渋谷のセンター街に行ってくれるか?」と聞かれた。もちろん即答した。「警察として、俺を捕まえるよりも、俺の上で売っている奴等を捕まえないのはおかしい」と言っていた。
 
 そして、検事が起訴かどうか判断する前日に、いつものように留置場から出されて言われた。「検事の判断だから、こっちじゃどうしようもないが、渋谷の売人を捕まえたいから不起訴にしてくれって言ってあるから、頑張れ」と言われた。最初は大麻を否定していた刑事が、大麻の犯罪性の無さを認め、問題なのは大麻だけでは無くその他のドラッグを扱って生計を立て、その上には暴力団や蛇頭などの関係がある事だと言ってくれた。
 
 じゃぁ捕まえるなって言ったが、そこにも俺の場合はややこしかった。俺が捕まったのは警視庁の人間で、所轄警察署に渡されている関係上、勝手に釈放出来ないらしかった。というより、その判断にはウエの判断が必要だったらしく、老刑事にそこまでの権限は無かったのだ。その事は若い刑事から聞かされた。老刑事が俺の事でウエにかけあい、たしなめられた事も聞かされた。警察が俺に恨まれないための手口なのかもしれないが、事実毎日のように取り調べ室に連れていかれる俺に刑事課の他のヤツラの目線は冷やかだったし、留置場の警察官はもっと露骨に俺だけ毎日外に出される事を、他の留置人との兼ね合いも上手くないと思い、俺は留置場内は邪険に扱われた。
 
 俺の幸運もここまでだった。事件担当の副検事が最悪の人間だった。頭から、犯罪として扱われ、検事とのやり取り中には、彼は目を合わせなかった。途中裁判所から電話がなった。「裁判所から保釈の件で電話です」「彼は若いけど相当大麻に傾向しているようだから、まぁ、今回は保釈金は高めで」冷たく言い放った。保釈金とは相手の経済事情とかでは無く、多分、保釈申請をしている彼は検事の前で大麻取締法の不合理を説いたのだろう。その仕返しとして、保釈申請を蹴られ保釈金を吊り上げられているのだ。何という事だろう。何という国だろう。この国において言論の自由なんて無い。出る杭は徹底的に叩かれるのだ。三権分立などとはただの言葉だ。実際は検事、弁護士、裁判官が日本古来の風習である談合で全て決まるのだ。検察官の意見はあくまで「意見」にすぎないので、裁判所がこれに拘束される必要もなければ、検察官の顔を立てる義務もないはずだが。目の前にいるそいつは、全部俺が決めるんだぞという倣岸不遜な無機質な目をした男だった。
 
 俺は、そいつの言うままに調書を取られ、俺が言った言葉を選び、横の男にタイプさせた。多分検察官の能力とはこの部分を指すのだろう。一字一句裁判で不利になる事は書かず、起訴が決定する前の俺に無言の圧力をかけ、拇印を押させた。言った内容とはだいぶ変わっていたが、この時点でまだ不起訴を望んでいた俺は、黙って拇印を押した。その直後、目の前の権力の化け物は言い放った。「君はいい弁護士つけたね。こんなに不起訴にしてくれって資料送ってきたよ」と目の前の資料を見せられた。「だけど、今回は起訴するから。大麻樹脂は起訴する方針でね。」
 
 目の前が真っ暗になった。検察官は続けて言い放った。「大麻樹脂は成分を凝縮してるから普通より重い。それに君が買ったように不良外国人の犯罪の温床だ。その上には暴力団などの資金源になっているから、見逃すわけにはいかない」・・・で俺を捕まえれば、不良外国人はいなくなるのか?納得なんて出来なかったが、起訴されてしまったらしょうがない。後は保釈と裁判だった。

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