相撲協会が行った全力士に対する抜き打ちの薬物検査で、ロシア出身の2名から大麻の陽性反応が出たとニュースが伝えている。そのせいか、当サイトへのアクセスが急増している。この事件の関係でアクセスして頂いた方には、若ノ鵬が逮捕された際に掲載した記事をお読み頂きたい。
ロシアでは個人使用目的の少量の大麻所持など刑事罰の対象ではない。国際条約との関係で大麻を規制薬物として指定している国は多いが、大麻にはアルコールやタバコほどの害はないことが海外の多数の研究機関で医学的に明らかにされており、G8に名を連ねる先進国で、たかが大麻でバカ騒ぎするのは日本だけである。大麻の事実をご存知ない方は意外な印象を持つかもしれないが、日本の薬物政策、特に大麻に関しては、医学的事実に基づかない魔女狩りであり、禁酒法のようなものなのである。若ノ鵬も、今回の検査で大麻の陽性反応が出た2名のロシア人力士も、たかが大麻でこれほどの騒ぎになるとは思ってもいなかった可能性があり、日本の大麻弾圧がこれほど厳しいとは知らなかった可能性もある。この事件を報じるマスコミは冷静さも理性も失っている。そのことのほうが問題だと私は思う。
参照
・大麻事件報道でアクセスされたみなさんへ
・ロシアでの大麻所持の罰則について
・フランスの通信社AFPが配信した若ノ鵬の大麻所持事件
・AFPからの取材メール
・たかが大麻で目くじら立てて/毎日新聞1977年9月14日「記者の目」
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