ロシア出身の力士2名の尿から大麻の陽性反応が出た件で、関連キーワードによる当サイトへのアクセスが多い状況が続いている。
外国人力士の増加に伴う相撲協会の在り方の問題、あるいは弟子に対する暴力事件などと、大麻に関わる問題については、冷静に区別して考えて頂きたいと思う。
ロシアでは個人使用の大麻は非犯罪化されており、尿検査で陽性反応が出た2名のロシア人力士が、どのような経緯で大麻を摂取するに至ったのかは不明だが、このような大騒ぎになるとは想像もできなかった可能性が高い。そもそも、力士に対する薬物検査の結果として、大麻の陽性反応がでた場合、どのような措置を講じるのか予め検討をしていなかったらしい相撲協会の対応は批判を免れないと思う。相撲協会の方針が明確でなかったことが、使用罪のない大麻の陽性反応を理由に、警察の家宅捜索という権力乱用を助長してしまった側面もある。また、大麻がなぜ取り締まりの対象になっているのか、大麻の薬学的事実には全く触れず、ただ魔女狩りのように相撲協会とロシア人力士を袋叩きにするマスゴミのいかれた報道にも暗澹たる思いがする。しばらく前に、国土交通省の職員が官舎で大麻を栽培して逮捕された事件があったが、ロシア人力士の親方の責任を問うなら、国土交通省の職員の上司の責任も問われるべきである。
今回のロシア人力士の大麻陽性反応の件で相撲協会に申し入れを行おうと考えたが、文章化が間に合わなかった。大麻の薬学的な事実、ロシアを含む海外での大麻の非犯罪化や医療利用の現実、日本で周知されている「ダメゼッタイ」大麻情報のデタラメさを伝え、それらを踏まえたうえでロシア人力士2名に対する処分を検討してほしいと思ったのだが。せめて口頭で伝えようかと考えて電話をしたが、相撲協会は呼び出し音は鳴るものの出なかった。北の湖部屋は何度かかけたがいずれも話中音でつながらなかった。露鵬の所属する大嶽部屋はおかみさんが出てくれたので、AFPが配信した記事の件などについても伝えた。
親方までが一緒になって弟子に暴行を加え、死なせてしまう事件まで起きているのだから、相撲協会が課題を抱えていることは明らかだろうと思う。外国人力士の教育の問題もあるだろう。だが、冷静さを失った報道リンチのようなマスゴミもまた、世論を恐ろしく偏った方向へ誘導しているという意味で、あいかわらず救い難い過ちを犯し続けていると私は思う。
参照記事
マスゴミのみなさんへ
ロシア人力士2名の大麻陽性反応とマスコミの魔女狩り反応
AFPが配信した若ノ鵬の大麻事件
ロシア人力士大麻問題に寄せて[Dr.フロッガーのブログ]
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