3名のロシア人力士が大麻で解雇された件、露鵬と白露山については、故意に大麻を摂取した証拠は何もないので、裁判での争点も有利に設定しやすいと思う。暴行事件を起こした力士や親方すら解雇になっていないのであれば、尚更だ。
若ノ鵬の場合は、ものすごく微量で起訴もされなかったとはいえ、大麻の現物が出ている。国籍に拘らず、これまでも多くの人が微量の大麻所持で逮捕され、起訴もされ、有罪判決を受け、仕事や家庭を失ったりしている。
露鵬の塩谷弁護士は、現物が出て逮捕された若ノ鵬とは、一線を画している。弁護士としては当然なのだろうと思う。
若ノ鵬の裁判のほうが難しそうだ。
ある友人から、若ノ鵬の件で署名活動をやろうと提案があったので、過日、担当の宮田弁護士に電話をしてみた。俺たちのような立場の者が署名なんかすると、却って裁判官の心象を悪くしてしまうかもしれない。とりあえず、担当の弁護士の考えを聞いてみようと思った。弁護士とは話せなかった。やりとりを取り継いだ事務の女性によると、大雑把に言えば、署名をやるとしても弁護士としては関知しない、という話だった。
私たちTHCには、大麻で逮捕された人たちから今も相談が寄せられていて、対応しているかやさんが、ひとつひとつの相談に、真摯に、親身に対応している。それらの相談に関して、減刑の署名活動などは行っていない。それなのに、若ノ鵬については、署名を行うのだとすれば、その理由は何だろう、とも思う。
ロシアでは、微量の大麻で逮捕されたりしないので、若ノ鵬は、まさかこんな展開になるとは夢にも思っていなかったのだろう。大麻入りの財布が警察に届けられたことについて、彼は、謝れば赦してもらえると思っていた、と、テレビで言っていた。その認識のギャップに、申し訳ないけど、思わず笑ってしまった。
日本人の若者から、大麻が入っているカバンをどこかに落としてしまったと、慌てふためいた相談を受けたことがある。謝れば済むなどと思っていなかったのだろう。
起訴されなかったんだし、誰かに暴行を加えたりしたわけじゃないんだし、二度としないと謝ってんだから、赦してやれよ。
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