Thu, 20 Apr 2006 02:36:59 +0900 (JST)
大山さん
メール拝見しました。
ご主人の保釈、無事に通ることをお祈りします。
> ところで、主人が勤めていた会社と今トラブルになっています。
支払われるべき給与が支払われないのはおかしいですね。とんでもないことだと思います。
> 「犯罪を犯すような人間は仕事に関しても信用ができないので売り上げに詐称がないか調べてから払う」と言う理由で
詐称があったかどうか、調べればすぐに分ることだろうと思います。大山さんの言う通り、会社としては払いたくない、払わずに済めばいい、とでも考えているのでしょう。
この件、●●弁護士に相談してみてはどうですか?
会社に電話を入れてもらい、詐称があったかどうか調べる件、その後どうなったのか、いつ支払われるのか、弁護士から確認してもらえば会社も少しはピリッとした対応をするのではないかと思います。●●さんに電話してもらうのがひとまず順当ではないかと思います。
> 主人の保釈申請の結果などまたご報告します。
了解です。とても大変な状況だけど、自分のこともいたわりながらこなして下さいね。
お返事まで。
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Wed, 19 Apr 2006 18:28:46 +0900
こんにちは。大山です。
主人の保釈申請の結果が分かるまで後2日となりました。前科があるため先生にも五分五分と言われているので、待ち遠しい反面怖い気持ちのほうが大きいです。
ところで、主人が勤めていた会社と今トラブルになっています。
先月の30日に逮捕され、その後社長と専務が接見に行き話し合いの結果30日付けで解雇になっているのですが、それ以前の給料(3月1日~29日分)を払い渋っていてまだ振り込まれていません。主人は不動産業なので給料が「基本給」と「歩合給」の二つに分かれて振り込まれていたのですが、基本給は20日締め25日払いなので(逮捕前だったので)ちゃんと受け取っているのですが、歩合給は1日~末日締め翌月10日払いのはずだったのに「犯罪を犯すような人間は仕事に関しても信用ができないの
で売り上げに詐称がないか調べてから払う」と言う理由で5日・10日と先伸ばしになり、昨日までに振り込む約束だったのですがそれもありませんでした。「払いたくない」というのが本音なのだと思います。
現在は直属の上司の方が本社・経理部と交渉してくれていますが、私も同僚の奥様もその給料がないと家賃・光熱費が払えないどころか食費すらままならない…という状況でとても不安に思っています。
労働基準法違反ではないのかな、と思うのですが、犯罪者(未決であれ)には労働基準法は適応されないのでしょうか…?日割りで細かく請求しているわけではないし、すでに売り上げはきちんと会社に納めているのに(歩合給はすでに仕事を完了し会社に納めている売り上げを歩合率で計算して払われます)払われないなんて理不尽なことがまかり通ってしまうのでしょうか?正確な歩合給の金額は分かりませんが、主人の話からすると恐らく30万円程度だと思います。私たち家族にとっては大きい金額です…。
あまりにも支払われないようだったら●●先生に相談してみようかな…と思っています。
このような事は白坂さんがいままで相談を受けた方にもありましたか?
もしご存知だったらアドバイスいただけると嬉しいです。
主人の保釈申請の結果などまたご報告します。失礼いたしました。
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Sat, 15 Apr 2006 15:21:26 +0900 (JST)
大山さん
メール拝見しました。
保釈支援協会、手数料が75,000円もするのですね。知らなかったので勉強になりました。
保釈金、なんとか親族の方などから借りられるといいですね。
> 周囲の人からは「夫婦間に問題があったから大麻に走ったのではないか?」
そんなの全く関係ないよ。夫婦間に問題などなくても大麻を愛好している人はいるし、大麻で逮捕された人の奥さんなどからの相談は、多くの場合、家庭ではとても良い父であり夫である例のほうが圧倒的に多いのが現実です。
そもそも、自分で使う大麻を栽培したり所持したところで、誰にも危害どころか迷惑すらかけていないのです。これは覚せい剤も同じですが、覚せい剤の場合は中毒症状が起きた場合の周囲に対する危険性が大きいので同列には扱えない点があるだろうと私は思っています。
いずれにしても、これは日本の薬物政策の根幹に関わる問題で、日本の人権感覚の低さが現れているのでもあると思います。
周囲の無理解や誤解で辛い気持になることがあるだろうけど、あなたのご主人は誰かを騙したわけでも、傷つけたわけでもありません。このような時こそ、絆をいっそう深めるきっかけにできると良いですね。
改めて書きますが、あなたには何の落ち度もありません。
こんなことで逮捕するアホな日本の行政が悪なのです。先進国で大麻でこれほど厳しく罰せられるのは日本だけです。
判決が出るまでは不安で落ち着かない気持が消えないでしょうけど、前向きな気持を失わずに、できることをこなして過ごしましょう。
心と体の健康に気を付けて下さいね。また不明なことや不安なことがあったら何でも連絡して下さい。
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Fri, 14 Apr 2006 23:19:02 +0900
早速のメール、ありがとうございました!
教えていただいた「日本保釈支援協会」に本日問い合わせをしてみました。主人の場合保釈金が恐らく200万円程度だと思うのですが、手数料75000円で二ヶ月間立替可能という回答を頂きました。(一応FAXで罪状など分かる範囲の事情を送り、審査のようなものがありました。電話で対応してくださった方はとても親切でした)ただ事前に申し込み手続きを済ませ準備を整えたあと、実際保釈の許可が裁判官より下りてから保釈協会に最終連絡、その後私から手数料の振込み→協会から弁護士口座へ
の振込み→その後弁護士が裁判所へ支払いと何段階か手続きを踏まなければならないようです。
●●先生の計らいで金曜日の弁護士と裁判官の面接に私も同行させていただくことになっているので(私は裁判官には会えませんが)、その時点までに保釈金を個人で用意できれば保釈の許可が下りたすぐ後出納係に支払い、当日中に主人の保釈ができるようなのですが、協会に立替をお願いするとなると早くても土日をはさんで月曜の保釈になってしまいそうです。また、●●先生にも色々協会に書類を提出していただかなければならないようでお手数をかけそうなので、ギリギリまで親族などから借りる ことができないか動いてみようと思っています。
なんとか今の時点で140万は用意できているので、もうひと頑張り…と思っています。
色々アドバイスしていただき、本当にありがとうございました!同僚の奥様も保釈金の用意に苦労しているようなので、この協会のことを参考までに話してみようと思っています。
200万用意できたとしても主人に保釈の許可が下りなければどうしようもないのですが、●●先生を信じて悪い方向には考えず後1週間がんばろうと思っています。
周囲の人からは「夫婦間に問題があったから大麻に走ったのではないか?」「覚せい剤の前科があるのに更正させられなかった・見抜けなかった妻に責任があるのではないか?妻として役不足だったのではないか?」等々言われ、「私が悪かったのだろうか…?」と責任を感じ落ち込んだりしています。
でもそれは、言っている本人に悪気はなかったり主人を心配するゆえの言葉だったり、そういった意図ではない言葉も私には自分を責められているように感じてしまっているのかもしれません…。先の見えない苦しみが一日も早く終わることを祈るばかりです。
こういった話は周囲の人にはできないので、聞いてくださる白坂様がいてくださって本当に救われています。ありがとうございます。
保釈申請の結果など、またご報告させていただきます。ありがとうございました
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Fri, 14 Apr 2006 00:15:38 +0900 (JST)
大山さん
メール拝見しました。心労が激しいことと思います。どうぞご自愛下さい。
保釈金の件ですが、これは裁判が終われば全額戻ってきます。
一般的には弁護士への報酬は裁判で執行猶予が付けば着手金と同額を払うことになると思います。
保釈が許可されたことによる報酬が発生するかどうかは事案にもよるかもしれません。
保釈が通るとその分の報酬が発生するのかどうか、弁護士に確認したほうが良いと思います。
お金の工面に困っていることなど、相談してみてはどうでしょう。
保釈金の件ですが、サラ金から借りる前に「保釈支援協会」に相談してみてはどうでしょう?
THCのサイトにも保釈請求に関する情報を掲載しています。
http://www.asayake.jp/thc/archives/0400/index.php
保釈支援協会
http://www.hosyaku.gr.jp/index.html
保釈支援協会で実際にお金を借りた例は知らないのですが、変な団体などではないと思います。弁護士や元法曹関係者によって運営されているようです。
きっととても辛い気持で毎日を過ごしていると思いますが、前向きに頑張りましょうね。この苦しみも必ずいつか終わります。
またいつでも質問でも、愚痴でも、泣き言でも、ご連絡下さい。一人で抱え込むと精神的に参ってしまいます。
あともう少し。体に気を付けて下さいね。
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Thu, 13 Apr 2006 21:47:10 +0900
白坂様
こんばんは。ご無沙汰しております。以前メールで相談させていただいた大山です。
主人の逮捕からはや2週間が経ちました。逮捕の翌週から接見も可能で新しい拘置所なので主人は比較的快適(というのもおかしいのですが…)に過ごしているようです。
一方同僚の方は捜査課と同じ拘置所で接見は可能だけれども厳しい管理下の元に置かれているようです。
私と娘は自宅と拘置所の往復(自宅から車で片道2時間のところです)と仕事の毎日で正直疲れも溜まり、加えて精神的ストレスから限界に近い状態です。一日も早く主人が帰ってきてくれることを祈るばかりです。
●●先生にご尽力いただいて、拘置期間が3日短縮され17日に起訴される予定です(同僚も同じ日です)。主人の場合前科があるので保釈は難しいかもしれませんが、18日に保釈請求を先生に出していただく予定です。保釈金は恐らく200万程度ではないかとのことなので、貯金もないので現在消費者金融等からの借り入れが可能ではないか走り回っているところです。同僚は所持・栽培の二件の逮捕があるので、すぐには保釈請求せず栽培の方の捜査が終わったころあいを見て請求するとの先生の判断
でした。
自宅への家宅捜索は逮捕より12日もたった4月11日にありました。自宅からは何もでなかったので再逮捕などの心配はとりあえずなくなりました。本日私自身も事情聴取を受けました。刑事の方はとても優しかったのですが(1歳の子供を連れて行ったからというのもあるのかもしれませんが…。同僚の奥様は自宅での栽培だったので逮捕の後すぐかなり厳しい取調べを受けたようです)色々とゆすぶりを掛けられました。
「保釈は無理、2~3ヶ月はこのままです」
「会社の人(先生を紹介してくださった方)が頭で組織的に大麻が蔓延している。弁護士はその人の紹介だからグルかもしれないので弁護士を変えたほうがいいのではないか?」
「保釈金は200万程度だと思うが、ほとんどが弁護士に報酬として取られてしまいますよ」
「ご主人の場合国選弁護人でも刑期はあまり変わりません」
「奥さんからもご主人に全部話すように言ってください。その方が反省しているということで刑期が短くなります」
等々言われ、もう何を信じたらいいのか分からなくなってしまい最後には少し泣いてしまいました。
その後先生とお会いし「警察は証拠がないからゆすぶりをかけてきているだけ、実際組織的な蔓延がある証拠をつかんでいたらとっくに他の人も逮捕している」とお聞きし少し安心したのですが、保釈金のことなどは刑事がいったようなことが実際あるのでしょうか?ほぼ全額を借り入れて用意するしかないので、不安に思っています…。ご尽力いただいている先生に金銭的な話をお聞きするのも失礼かな…と思いその話はしませんでした。
保釈に関しては検事・裁判官の判断なので●●先生は五分五分だとおっしゃっていました。来週もしくは再来週に保釈請求の可不可は分かると思いますので、また経緯などメールさせていただきます。
今はとにかく保釈の許可が下りて一日も早く主人が戻ってきてくれることを願っています。
長くなってしまいすみませんでした。
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大山さん
メール拝見しました。
●●弁護士にお願いできるとのこと、良かったですね。
大麻問題については日本で最も詳しい弁護士だと思います。
執行猶予が付くといいですね。
お子さんのためにも、前向きに乗り越えましょう。
また経過など教えて下さい。
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早速のご返信、本当にありがとうございました!
THC様のメールを頂く前に、●●先生のことを会社の方の伝でご紹介いただき、昨日、同じく逮捕された主人の同僚(分かりづらいのでAさんと書かせていただきます)の奥様と二人でお会いすることが出来ました。先生はお忙しいスケジュールの中、時間を作ってくださって、夫とAさんを接見してくださいました。急にお願いしてきっととてもご迷惑だったと思うのですがすごく優しく接してくださって、不安な気持ちでいっぱいだった私たちもやっと少し気持ちが楽になりました。●●先生、そして今回助けてくださった皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。子供のためにも気持ちを強く持ち、がんばろうと思っています。
●●先生にご確認いただいて主人は執行猶予が昨年末に切れていることが分かりました。でも切れてからすぐの逮捕なので執行猶予が確実に付くとはいえないと思うのですが、先生にお任せしてなんとか執行猶予ででられるようになるといいな…と思っています。
まだ警察から自宅への連絡はありません。(逮捕以来自宅を空けがちなのでもしかしたら留守中に電話があったのかもしれませんが)逮捕は主人の会社の方(現場に居合わせた方)から聞きました。自宅への家宅捜索もまだありません。(自宅は私が管理していますので家宅捜索されても大丈夫だと思います)
あと、今日私自身も主人と接見できました。接見禁止が付いていないようです。
新しい留置所でまだルールがゆるいらしく、逮捕から4日しか経ってないのに1日何人でも接見できるという甘い感じでした。Aさんも今日奥様が接見できたようです。彼女は自宅での栽培とのことだったので接見後事情聴取されるとのことでした。
皆様に助けていただきながら何とかこの窮地を乗り切るため、がんばろうと思っています!
THC様のメールを拝見させていただき、本当に励まされました!本当にありがとうございます。
助けてくださる皆様にはただただ感謝の言葉しかありません。
子供がいながら現行法では禁止されている大麻を所持していた主人の無責任さを許すことは出来ないと思いますが、子供のためにも一日でも早く出てきて欲しいと思っています。
そして、早く大麻取締法が改正されることを願っています。
ご迷惑でなければまた経過をご報告させていただきます。
本当にありがとうございました。
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Sun, 2 Apr 2006 11:25:38 +0900 (JST)
大山さん
メール拝見しました。ご主人が大麻で逮捕されたとのこと、お見舞い申し上げます。
警察からの連絡もないとのことですが、その後連絡はありましたか?
逮捕されると、当番弁護士制という制度によって一度だけ無料で弁護士が面会しますが、その弁護士からは連絡があったのでしょうか?ご主人の逮捕についてはどこから連絡があったのでしょう?
前回の執行猶予が終わっているかどうかの確認ができていないとのこと。まずはその確認が大切ですね。大麻2グラムであれば、初犯であれば間違いなく執行猶予付きの判決ですが、前回の覚せい剤の件で執行猶予中であると実刑になりかねないと思います。
とても不安が大きいと思いますが、まずは事実確認と、大麻問題に詳しい弁護士に相談されるとことが今後のために大切だろうと思います。お住いはどちらですか?大麻問題の第一人者といえば東京の●●弁護士ですが、1時間1万円程度の有料法律相談もされているので可能であれば一度相談だけでもしてみると良いと思います。●●弁護士は人間的にも信頼できる方です。●●弁護士の連絡先は下記です。
中略
弁護士費用ですが、もし●●弁護士に依頼するのであれば、経済的にとても苦しい点などを率直に伝えてみると良いと思います。弁護費用は一般的に30万から40万程度の着手金をまず支払い、裁判で執行猶予が付けば成功報酬として同額を払うことになります。地方によっても差があるようなので、●●弁護士に限らず、予め確認しておいたほうが良いですね。
ご主人の同僚の件、大麻栽培3本程度の初犯なら間違いなく執行猶予です。私は一昨年の夏に大麻栽培339本と所持109グラムで逮捕されましたが、懲役3年執行猶予5年でした。ですから同僚の方の場合は私よりもずっと軽い判決になるでしょう。
ご主人の件は、勾留されている警察署が分るのであれば、担当の刑事に状況を聞いてみるのが良いです。これまでの見聞ではあまり嫌な刑事というのはおらず、思っている以上に人の良い刑事が多いのかな、という印象を私は持っています。私を逮捕した近畿の麻薬Gメンたちも紳士的でした。できれば直接警察に出向いて担当の刑事に話を聞けるといいですね。今後の見通しとか、前回の執行猶予がどうなっているのかなど、取調べ中の事件については話せないと建前では言いながら、ある程度のことを教えてくれることも多いようです。
不安がとても大きいと思いますが、まずは事実を確認することと、良い弁護士に相談してみることが望ましいだろうと思います。
もちろん私たちにできることがあれば手伝いますし、応援しています。
一人で抱え込まずにいつでも、どんな小さなことでも構いませんから気軽にメール下さい。ダメージをできるだけ小さく抑えて乗り越えましょう。
THCの相談は無料です。私たちへの相談に関してはお金の心配など全く必要ありません。気楽に、気軽に、なんでも聞いて下さい。
取り急ぎお返事まで。
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大麻所持2gで実刑になってしまった相談メール事例を仮名でお伝えします。
* * *
Subject: はじめまして。ホームページを見てメールさせていただきました。
Date: Sat, 1 Apr 2006 14:09:53 +0900
突然のメールで申し訳ありません。
大山恵子と申します。
おととい、主人が大麻所持(2g)で逮捕されました。今弁護士の先生を探しているところです。
夫は黙秘しているようで警察から自宅への連絡もまだなく、家宅捜索もありません。接見禁止がついているので会うことも出来ていません。
夫には結婚前に前科があり(覚せい剤です)執行猶予が主人の話では昨年10月に切れたということだったのですが、義母の話を聞くと今年10月までではないのか・・・。と明確に分からない現状です。
まだ1歳の娘がいて貯金も無く、目の前が真っ暗…というのが正直な気持ちです。
いきなりの質問で申し訳ないのですが、執行猶予中の逮捕ではどんなに良い先生にお願いしても実刑になってしまうのでしょうか?
今知人から薬物取締法に長けている先生を紹介してもらったのですが、弁護費用が最低100万円とのことでした。子供を育てながら巨額の借金をし、さらに主人が実刑になってしまったら…どうせ実刑になってしまうのなら国選弁護人に頼んでも同じことなのではないか?とも思っています。女ひとりが借金の返済をしながら一人で子供を育てるのは正直厳しく、どうしていいのか分からないでいます。もし執行猶予が切れていたとしても薬物常習者とみなされ実刑になってしまうのでしょうか…。
こういったことは何も分からずすがる思いでメールさせていただきました。
また、こちらのサイトにアドバイスをお願いする際に料金は発生するのでしょうか?教えていただければ嬉しいです。
そして、同日に主人の同僚も逮捕されています(大麻栽培、3株と聞きました。主人はこの同僚の逮捕礼状をもった警察に会社で居合わせ、持ち物検査の結果捕まりました)同僚は結婚したばかりで奥さんは妊娠中です。彼女もまたどうしたらいいのか分からず悩んでいます。どうやらこの同僚は前科がないようなのですが、栽培とのことなので刑は所持より重いのではないか…と悪い想像ばかり膨らみます。
料金のことなど返信いただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。
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Sさんの夫Qさん(フランス人)は、2005年春、大麻取締法と関税法違反で逮捕された。
フランスから送られてきた小包の中に、大麻樹脂が入っており、それが税関で発見され逮捕となった。入っていた量は1.26グラムと少量だった。
その大麻樹脂は夫がフランスの友人に頼んで送ってもらったものだった。
逮捕後、接見禁止となり、Sさんは夫と面会することもできなかった。
20日間の勾留後、弁護士の力を借りず、Sさんは自分で保釈請求の手続きを取り、夫を檻の中から取り戻した。
国選の弁護士は、頼りなく、不安になったそうだ。メールによると、「終始へらへらした印象で、私も彼も不安になりました。」とのこと。
判決は懲役10月執行猶予3年だった。
以下、夫人のメールを抜粋して引用。
初めてのことで何をしたら良いのかわからず、不安で仕方がなかった時にネットでTHCを見つけました。
拘留中は厳しい接見禁止がついてしまい、彼に会うことができず、私撰弁護人をつけるお金もなく、一つでも情報がほしかったのでTHC のHP は大変参考になりました。
そしてHPの中にあった、保釈請求を弁護人を通さずに行うことが可能、というのがわかり、私も実行し、請求が通って拘置所から出ることができました。
フランスで大麻は違法ですが、かなり緩く見られています。
売人には厳しいですが、個人で所有するのは暗黙の了解、のようなところがある印象を受けました。
日本はフランスと違ってかなり厳しいから気をつけてと以前から言ってはいましたが、彼もそこまで実感していなかったのと、私も別に悪いものと思っていませんのでしつこく注意するようなことはしていませんでした。
フランスの場合、もし今回のような少量の所持でしたら逮捕にはならないようです。
罰金があるかもしれないとのこと。
ただ、もし外国から送られてきた、となるともう少し厳しいようです。フランスの税関は取り締まりが厳しいので。
参考までに、フランスでの大麻にまつわる話です。
フランスの知り合いが勤めていた雑貨屋さんでのこと。店のボスが、店舗のある建物の住人が使うエントランスで大麻を吸っていました。
住人と思える男性が階段から降りて来て、「僕にも吸わせてくれ」と言ってきました。彼はジャンキーのようでした。
ボスが拒否すると言い争いになり、さらに取っ組み合いになってしまい、ジャンキーが少し負傷したので怒って警察を連れてきました。
こんなことになった理由を説明すると、警官はやれやれと言った感じで、
「次からは公共の場ではなく、吸うなら店の中でやってくれよ」
とボスに言って帰りました。もちろん取り調べや所持品チェックなど何もありませんでした。
私も実際現場にいましたが、今思うと日本じゃありえない話。
警官にとって大麻を吸っていた、所持していたということについては全く大事ではなく、ただ子供のけんかを止めに入った、といった印象をうけました。
また、10年くらい前に若者のたまり場にいた彼が、警察に大麻をもっているかと質問を受け、正直に持っていると答えると
「12グラム以上持っているか?」
と聞かれ
「3グラムくらいだ」
と言うと、
「12グラム以下だったら興味ない。もう行っていいよ。」
と言われたそうです。売人を探していたのでしょうか。
フランスはこんな感じです。日本と大違いですね。
大麻は違法は違法ですが、学生の時に誰もが一度は通る道なのです。「売人」となると話は別ですが。
彼は「お酒やたばこなんかよりずっと身体にいいもの」といつも主張しています。ただ、フランスでは規則が緩いから自由に大麻を吸える、という誤解を招かないようご注意ください。
私が見たり聞いたりしてきたのは一例で、一応大麻所持は違法です。
なので、もしフランスで大麻を手にすることがあってもやはり充分なご注意を!長くなってしまいましたが、少しでもフランスの様子がわかっていただけたでしょうか。
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7.一難去ってまた一難
判決も出て、後は執行猶予期間の3年間を何の問題も起こさずに過ごせば、また元の生活に戻れると、思っていた矢先、強制送還の危機が発覚した。
入国管理法に違反しているとの事。外国人が、日本で一定の罪を犯した場合、入国管理局は、強制退去の手続きをとるというのだ。
しかしながら、在留特別許可申請という道があり、日本人の配偶者だと、許可され易いとの事。
一方では、薬物事犯にはかなり厳しいと言う声も聞かれ、一体どうなることやら。
この件がはっきりしない限り、夫はデンマークには帰る事が出来ない。正確に言うと、帰国は出来るが、日本に入国できない事になる。
夫曰く
「留置場は出られたけど、今はもっと大きな刑務所に居るのと変わりない。」
留置場よりは、自由が利くが、自分がしたい事(デンマークへの帰省)が出来なければ、刑務所に居るのと同じ事だという。
この先どうなるかは分からないが、唯一分かっている事は、入国管理局が決定を下すまでにはかなりの時間がかかるという事。それまでは、辛抱強く待つしかない。
以上
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6.93日間を振り返って
夫は、ここ日本で法律を犯した。
同じ事を母国でしたならば、罰金刑若しくはそれ以下で済んでいた事なのに。
私にとっての93日間は、色々な思いが交錯した期間であった。
夫は、私が日本で大麻を吸って欲しくない事を知っていた。にもかかわらず、やっていた。挙句の果てが、この結果だ。まったく頭にくる!
私をはじめ、日本を尊重していなかった事になる。しかし、この事にこだわっていては、前に進めない。私は何を望んでいるのか? この結婚を終わりにするのか?続けるのか? 答えは後者だ。その為には、この事を受け入れなければならない。
結婚当時、夫が大麻を吸う事は正直嫌だった。しかし、それを受け入れなければ、一緒には居られない。夫は、10代の頃から大麻を吸っていたそうだ。
デンマークでは、大麻に対して、法律も厳しくない。ある意味、文化なのだ。そう考えたら、受け入れる事は難しくなかった。
今回の場合、夫が私に隠れて大麻を日本で吸っていたこと、それに伴って逮捕された事が、結婚を終わらせるに足る理由になるか?と考えた所、それには及ばないというのが結論だ。
少し、負け惜しみに聞こえるかもしれないが、日本の司法制度には、「私達夫婦の愛を試す事が出来ました。大麻取締法ごときで壊れませんでした。有難う。」と言いたい。(かなり負け惜しみ)
この93日間で、私達は何を失ったのだろう? 夫は、自由を。私は、夫を。そして、経済的にもかなりのダメージはあった。しかし、他のケースと比べたら、運が良かったのかもしれない。
人によっては、仕事を失ったり、親子の縁を切られたり、報道されたり…
いずれも、私達には起こらなかった。
また、刑事さんや、留置場の警察官達も、親切に接してくれた。留置場の婦警さんはいつも、笑顔で接してくれたし、若い警官は、面会の時、内緒だと言って、3分面会時間を延長してくれた。
このような事を考えると、法を執行する側の人間も、大麻事犯なんてたいしたことではないと考えているのでは?と思えてくる。そこに、法律があるから、夫を逮捕し、93日間もの間自由を奪ったのだと。
いつか、日本の司法も私がしたように、大麻を受け入れる事が出来るのだろうか?
仮に出来たとしても、恐らく時間がかかるのだろうな。
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5.自由の身
10月29日午後 遂に夫は保釈された。
本当は昨日の時点で保釈は許可されていたのだが、私が弁護士と連絡を取らず、29日の朝に結果を知ったので、夫には悪い事をした。
保釈金2百万円(父から借りた)を裁判所で支払い、夫の居る留置場へ「これから迎えに行きます。」と電話をして、東へ車を走らせた。
この日は夫にとっては、「いつもと変わらない日」だったようだ。午後になって、留置場の事務所に居る警察官が、自分の名前を言っているのが聞こえ、見覚えのあるバッグが棚から取り出されるのが見え、徐々に状況が分かってきた。そして、警察官が荷物をまとめるようにと言ってきたので、その時、はっきりと自由になれると悟ったそうだ。
留置場の事務所の前で待っていると、夫が荷物を抱えて出てきた。感動の対面である。
2人とも興奮気味に、これまでの事を語り合った。
翌週には仕事にも復帰し、以前の生活を取り戻そうと努めていたが、夫はまだ実刑になるのでは?と心配で、夜も良く眠れないでいた。実刑になるのなら、保釈はされないはずだから。と慰めた。
11月5日 判決公判。弁護士さんは、いつもの鞄ではなく雑誌のみを持っていた。それを見たとき、絶対に実刑にはならないと確信した。
懲役:1年6ヶ月 執行猶予:3年
この時やっと夫は、恐怖から解放され自由を感じる事が出来た。
この日も税関の人達が傍聴に来ていた。
税関の事務所から、裁判所までは約100kmもあるのに、「他にする事無いのだろうか?」と思った。
裁判が終わり、税関の人達と挨拶を交わした。
「わざわざ、来られたのですね?」
と聞くと、「やっぱり、気になって、最後まで見届けたかった。」との事。
保釈金の2百万円を返してもらい、それを持って2人で街をぶらぶらした。
このお金を使う事も出来るという誘惑に負けそうだったので、急いで父へ送金して、「全て終わった!」と実感した。
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4. 裁判
9月22日 夫の初公判が行われた。
この日は、夫と私の間にアクリル強化ガラスは無かったが、まだまだ距離は遠い。
弁護士が、本人質問をさせて欲しいと裁判官にお願いしたところ、OKとのこと。
密輸の件を認め、反省している事もアピールできた。保釈に期待。
この日は、大使館職員の方も来て下さった。公判が終わり、私と大使館職員の方が、裁判所の外で話していたとき、夫を乗せた車が私達の前を通った。夫が車の中から手を振っているのが見え、警察官が車の窓を開けてくれた。意外と元気そうで安心した。
弁護士さんが保釈請求をして下さったが、却下された。
理由は、「常習として長期3年以上の懲役又は禁固に当たる罪を犯したものである。」と「罪証を隠滅すると疑うに足りる相当な理由がある。」であった。
1つ目の理由はともかくとして、2つ目は「相当な理由」って何?と聞きたかった。
パソコンはまだ警察に押収されているし、パソコンは返して欲しいけど、夫が帰ってこられるならパソコンなんて要らない。
10月4日 大麻取締法、関税法違反(大麻約6.07gの密輸)で追起訴された。翌日早速面会に行った。
今回こそ保釈されるだろうと思い、お祝い用にヘンプビールを注文した。
弁護士さんも「保釈の可能性は大いにある。」と言っていたので。しかし、今回も却下された。理由は前回と同じ。夫に期待させてしまった事を後悔した。
10月15日 警察がやっとパソコンを返してくれた。ハードディスクは取り外されたままだったが。
10月19日付の夫からの手紙に、9月22日から希望を持つふりをしてきたが、本当に疲れた。同じ房の人もうるさくてプライバシーが欲しいと書かれていた。かなり参っているようだ。
この時、夫は拘置所に移りたいと願っていたようだ。拘置所に行けば、独房に入る事が出来て、プライバシーが持てると思っていたらしい。私は、本やインターネットで拘置所の事を調べて、留置場よりも厳しい事を知っていたので、弁護士さんに、全てが終わるまで留置場に居られる様にして欲しいと、お願いしていたほどだ。勿論、弁護士さんには「そんな事、こちらが選べるわけが無い。」と笑われたが…
10月27日 第2回目の公判が行われた。今回は、夫の雇用主と私も証言する事になっている。傍聴席には、課外授業の中学生が5,6人、夫の密輸入の件を担当した税関の方々4人。その他、2,3人が居た。
公判は、密輸入の件に関しての審理、それから、私、夫の雇用主の順で証人質問があった。
弁護士からの質問で、「夫が再び過ちを犯さない為に、あなたは今後どのように指導していくつもりですか?具体的に?」との問いには、困った。弁護士は何を言わせたかったのか? 私は、「具体的では無いかも知れませんが、私を愛しているのなら、もう2度と同じ過ちを犯さないでと、お願いします。」と答えた。
検察官からの質問で、「今後、夫が大麻を吸っている所を見つけたら、どうしますか?」との問いに、「警察に通報します。」と答えた。実際はそうしないと思うが。
夫の雇用主(T社長)は、夫に有利な証言(勤務態度は、至ってまじめ。 職場の人間関係良好。 再雇用する。)をして下さった。
検察官から夫への質問で、「日本では、大麻はいけない事だと分かっていても、体が欲したのではないのですか?」との問いに、夫は、「体が欲したとは思わないし、大麻中毒でもない。法を犯したのは、自分の弱さからです。」と答えた。
検察官の求刑は、1年6ヶ月。弁護士は、執行猶予を求めた。
判事から、「被告人は、何か言いたいことはありますか?」との問いに、夫は、結構長いスピーチをした。
その中で、特に印象に残った言葉は、
「以前、大麻は自由の象徴でした。しかし、日本では大麻は自由を奪うものだと知りました。」
というもの。
夫は、本当に心から反省していると感じた。
今日、結審されるものと期待していたが、判決公判は、11月5日(金)午前9時40分。
今日、弁護士は保釈申請を行ったそう。
明日か明後日には、結果が分かるのではないかとの事。
その日の午後、面会に行ってきた。
私が面会の部屋に入ると、夫は、立会いの警察官と一緒になって、
腰を落とし、拳銃を構えている格好をしていた。立会いの警察官まで一緒になってやっていたので、少しビックリしたが、元気だったので安心した。
11月5日という、具体的な「終わり」が見えてきた。
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