オランダの司法関係者調査

半数以上がカナビスを合法化すべき


Source: Drug War Chronicle
Pub date: October 10, 2008
Dutch Judges Say Legalize It
http://stopthedrugwar.org/chronicle/555/dutch_judges_say_legalize_marijuana_in_poll


オランダ情報サービス(NIS)によると、ニュース週刊誌フリー・ネザーランドの実施した調査で、法曹関係者の半数以上がカナビスを完全に合法化すべきだと考えていることが分かった。インタビュー調査は、裁判官489人、研修中の裁判官22人、検察官140人を対象に対して行われた。

集計結果では、全体の52%の人が、カナビスやハシシなどのソフトドラッグ(おそらくキノコなどの幻覚剤も含む)は合法化すべきで、12%の人が、たとえコカインやヘロイン、アンフェタミンなどのハードドラッグの使用・所持・取引であっても、刑事犯罪としては扱うべきではないと回答している。

現在のオランダでは、カナビスの販売は現実的な政策の下で、厳格な規制管理を受けて公認されたコーヒーショップで認められているが、オランダの法律では現在でも公式には、カナビスの販売と製造は依然として犯罪となっている。

現在政権を持っている保守系のオランダ政府は、コーヒーショップを閉鎖しようといろいろ試みているが、コーヒーショップに対する規制を強化してその数を減らすためにはそれを支持する動きが広まる必要がある。しかし、今回の調査でも、オランダの裁判官たちは、禁止論者のドラッグ政策に反対し、明らかにリベラルな考え方をしていることが示されており、簡単にはそうならない。

また、ほぼ半数の48%の人が反テロ法の施行は行き過ぎで、41%が市民のプライバシーが脅かされているという懸念を示し、10%の人が、現在のオランダが警察国家への道を進んでいると考えている。