「朝日新聞10月22日 ザ・コラム
矯正施設より長期の治療を
薬物依存
松本俊彦
国立精神・神経センター精神保健研究所室長
タレントの酒井法子被告と夫の覚せい剤事件など、薬物をめぐる問題が目立っている。薬物依存症と聞くと、よだれを垂らしたり、ろれつが回らなかったりする愚者をイメージしがちだ。でも実際は違う。一見、普通の人と変わりない人が苦しんでいる。
刑務所や留置場で一定期間、規則正しい生治をして、体内から薬物を抜けば、みんな顔色がよくなる。家族も「もう治った」と安心する。ところが、依存者は再び目の前に薬物を置かれると、全身から汗が出て、落ち着かなくなる。悲惨だった過去の記憶は忘れても、体が快感を覚えている。これが依存症だ。再び薬物に手を染めると、意志が弱い、反省が足りないなどと周囲から糾弾されるが、薬物依存が愛情や罰、暴力で治ると思うのは誤りだ。★ ランキングとツイートにご協力ください ★
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覚せい剤:男性被告に無罪判決 職質時に弁護人選任権侵害
覚せい剤取締法違反(使用・所持)に問われた無職の男性被告(48)に対し、東京地裁は29日、無罪(求刑・懲役3年)の判決を言い渡した。水野智幸裁判官は「職務質問の際、男性が弁護士に連絡しようとしたのを警察官が妨害したことは弁護人選任権の侵害。その後に得られた証拠は排除せざるを得ない」と指摘した。★ ランキングとツイートにご協力ください ★
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医療大麻に関する最近の研究報告
近年明らかになった大麻草およびカンナビノイドの医療適応について
2000年-2009年までの学術論文のレビュー
医療大麻を合法と見なすかについての政治的な議論は今まさに繰り広げられているところであるが、カンナビノイドの治療目的での臨床研究は歴史上例のないぐらい広く一般に行われている。米国医学図書館のPubMedウェブサイトで検索してみるとその量がよくわかる。"cannabis, 1996"というキーワードで検索してみると(1996年はカリフォルニア州が、現在医療大麻が認められている13州のうち、初めて医療大麻を許可した年)、大麻について研究し、同年発表された科学雑誌の掲載論文として258本がヒットしてくる。これを2008年について同様に検索してみると、実に2100以上の学術論文が発表されている事実がわかる。
カンナビノイドによる治療に対して寄せられる新たな関心のうち、多くはエンドカンナビノイドの調節システムの発見の結果であるが、中には医療大麻を利用している患者や彼らの主治医からの声の増加によるものもいくつかある。これだけの逸した研究結果があふれているにもかかわらず、それでもなお現在の研究では、実験動物を用い、個々のカンナビノイド(例えばTHCやcannabidiol)あるいは合成されたカンナビノイド受容体作動薬(dronabinolやWIN 55,212-2)を対象にしているもの がほとんどで、大麻草そのままを用いた臨床での治験についての研究は多いとはいえない。どんな目的の使用であろうと許さないという連邦政府の強権な大麻取締り政策のせいで、案の定、そういう研究の大半はアメリカ国外で行われている。
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速報: カリフォルニア州議会議員らは明日、大麻の合法化についての議論を行う
2009年10月27日. NORML 副事務局長ポール・アルメンターノ
カリフォルニア州議会議員らは明日、大麻の商業生産および 21 歳以上の成人への販売についての課税と規制を支持しての証言を聞く事になっている。
[ポール・アルメンターノによる 10/29 日の追記: 公聴会全体の記録映像はここからオンラインで見られます。公聴会は三時間行われており、三つに分割して記録してあります。]
[ポール・アルメンターノによる追記: ちょっとした更新。今日の公聴会はメディアによって広く報道されています。Google Newsへ行って "Ammiano marijuana" と入力しましょう。100 件を遥かに越えるニュース項目があり、ニューヨーク・タイムズ、合同国際通信、ブルームバーグ、AP 通信など多岐に渡っています。公聴会はカリフォルニア・チャンネルで生放送されましたが、そのビデオはまだ公開されていません。(カリフォルニア・チャンネルの webサイトを明日か金曜にもう一度見て下さい。Youtubeには5分間のクリップがあります。)NORMLによる今日の証言はこことここにあります。公聴会の後、私たちは公安委員会や衛生委員会で非常に多くの重要な議員およびそのスタッフと会い、この問題をより深く話し合いました。(私自身は 4 つの会合に出席しました。)
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武田邦彦中部大教授のサイトに、「日本と日本人 日本人はどうしてできるのか?」と題された随筆が掲載された。幕末の日本の風景として紹介された絵画とともに、次のように書かれている。
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週刊現代 11/14号 短期集中連載 あなたが知らない「依存症」の世界 第1回 薬物依存
依存症のシリーズ特集。第1回は薬物について。
薬物といえば、のりピー以来、最近は覚せい剤なのかねえ。でも、ちょっと前までは、あんな、大麻、大麻って大騒ぎしてたでしょうが、ちっとは出してやってくださいな。週刊現代も目の敵にしてたじゃない。
この5ページの薬物特集ではね、見事に大麻のたの字もでてこーへん。それとも、危なくないってことようやく気付いた?
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11月5日読売新聞の国際面で書かれた記事の紹介です。デカデカと『麻薬少量なら「合法」』と見出しが載っていました。全文を引用してコメントします。
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2012年7月12日追記
大麻を自己治療目的で使うことについての知識は、日本の社会にも、散発的なテレビ番組や週刊誌などのメディア報道や、当サイトを含むネット上の情報などを媒介として、少しずつ知られてきたように見える。難病の人を含む多数の方から大麻の医療的な使用についての問い合わせも受けている。
そのような問い合わせのなかに、「パスボートがあれば日本人でもアメリカで医療用大麻を合法的に使えるというのは本当か?」という内容がこれまで何度かあった。ネットでそのように謳って客引きをしている現地在住の日本人がいて、トラブルになっているという情報も伝聞で聞いた。
「彼のやっていることをどう思うか?」という質問を過日のスカイプカフェでももらった。
成田賢一君のことである。私は彼が捕まって保釈で出て裁判が始まる前、弁護士を誰にして弁護方針や支援体制をどうするかという最初の最初から彼の要望で手伝ってきた。本当は彼の裁判はこのサイトの「大麻取締法違憲論裁判録」のカテゴリーに入れるべきはずだったが、支援してくれた人たちに暴言を吐きまくり、挙句、裁判経過も判決すらも公開しないという彼自身の振る舞いによって、「逮捕された人たちの話」に鞍替えとなった。
彼の一審判決を受けて、私は次の記事を書いたのだが、気が変わってお蔵入りにしてあった。
「彼のやっていることをどう思うか?」という問いへの返事として、ここに再掲します。
「成田賢壱さんの医療大麻裁判を支援する会」というサイトがある。まだ裁判が始まる前、私が提案して立ち上げた動きだ。サイトを作ったのは私ではないが、成田君の裁判を支援する組織として位置づけ、事件の経緯や公判のお知らせ・推移を広く社会に伝えるものとして機能させることができればと考えた。
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州法の規定内で医療大麻を使うユーザーや供給者に対し、連邦政府のリソースを使って捜査することを中止するとしたオバマ政権の発表について、ブルース・ミルケンが論じている。2009年10月19日
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オークランドからのグッドニュース:マリファナ啓蒙の指針
By F. アーロン スミス(F. Aaron Smith)
オークランド国際空港の法執行官は、カリフォルニアの医療マリファナ法を尊重する形で公式な方針に追随すると、週末(MMP blogへの掲載は2009/10/20)、オークランド・トリビューン(Oakland Tribune)は報告した。オークランドから出発するある一定の条件を満たした医療マリファナ患者は、8オンス以下の調製マリファナ所有では、逮捕されたり、罰せられたりすることはない。実際に、患者が医療品や処方箋を持ち込むことができるように、マリファナを機内に持ち込むことを許されている。
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今、大麻を非犯罪化しよう
POLITICO,com
By ETHAN NADELMANN | 10/21/09
医療大麻事例の起訴に関する司法省の新ガイドラインは、正しい方向に明確に踏み出したことを表している。それは、エリック・ホルダー司法長官の今年初めの声明、すなわち「連邦法執行当局はもう、州法下で合法的に運営している大麻供給者と医療目的での大麻使用患者をターゲットにしない」と、2008年に大麻の医学的価値について言及したバラク・オバマ候補(当時)のコメントと一致しています。
ガイドラインの発行と、慎重に作成されたガイドラインの言葉の両方が、連邦検察官と警察は医療大麻供給者をターゲットにするよりももっとましなことを捜査すべきだというシグナルを送っているのです。
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11月2日、BPO放送倫理・番組向上機構は、各放送局に対する「青少年への影響を考慮した薬物問題報道についての要望」を公表した。最近の芸能人の薬物事犯に対する過剰な報道とそのバカげた報道内容を改めさせるための要望だ。
あくまでも、薬物が与える影響を視聴者にしっかり考えさせる番組制作を促すもので、青少年が薬物について考え、使わない選択に導くための番組政策を要望するものだ。もちろん大麻を肯定的に言うものではないが、マスコミは中立に真実を伝えるべきでもっと意味のある報道をするべきだという、当然のことだがきっちりと現状のマスコミのバカバカしさと問題点を指摘している。
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NHKの『追跡!A to Z:なぜ市民が大麻を~違法薬物ネットワークを追う~』について、再々々質問書を送付した。
再々質問では次のこと聞いた。
1点目。NHKは「違法薬物・大麻の検挙者数が増加していることを懸念」しているそうだが、大麻の検挙者数が増加していることで何を懸念しているのか。
2点目。NHKが紹介した大麻の危険性、『学習能力の低下、人格喪失、知覚の変化、記憶への影響』といった健康被害が、大麻の検挙者数と比例して、あるいは関連して、増加しているデータを示してほしい。
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クローン病の治療目的で大麻を所持していたのだから、大麻については無罪だと主張していた成田さんの裁判で、昨日、東京地裁が判決を言い渡した。LSDと大麻の所持に対する求刑は1年6月で、判決は懲役1年執行猶予2年だったとのこと。大麻所持についての無罪主張を裁判所は認めなかったようだ。「予想通りの不当判決」といったところだ。
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速報:カリフォルニア州議会が明日大麻合法化について議論を行う予定
2009年10月27日 NORML副理事ポール・アーメンターノ(Paul Armentano)
カリフォルニア州議会が明日、21歳以上の成人への大麻の商業生産・販売についての課税と規制を支持して証人喚問を行う予定である。
[ポール・アルメンターノ10/29アップデート:ヒアリング全体のアーカイブ・ビデオがオンラインのここにある。ヒアリングは3時間に及ぶもので、3つのパートに分かれている。]
[ポール・アルメンターノによる最新情報:皆さんのために手早い最新情報。今日の喚問について広範なマスコミ報道がある。グーグルニュースに行って「Ammiano marijuana」で検索してみて欲しい。ニューヨークタイムズからUPI、ブルームバーグ、AP通信に至るまで100以上の新しい記事がある。喚問はカリフォルニアチャンネルで生放送もされたが動画はまだアップされていないようだ(明日か金曜にもう一度カリフォルニアチャンネルをチェックしてみて欲しいが、ユーチューブの方には5分のクリップがある)。今日のNORMLの証人喚問はここやここで見られる。喚問のあと私達の多くが、公衆安全・公衆衛生委員会において更なる議論のために、多数の主要議員(とその補佐役)と会合した。(私自身は4人と会合した。)
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