クリッピング


クリッピングは (マニュキュアリングまたはトリミングなどとも呼ばれる) バッズから伸びた大きな葉を剪定して、トリコームのある花の部分を表に出し、形を整える作業のことをいう。大きな葉にはトリコームが少なく効力も弱いので取除いたほうが効力的にも好ましい。

自家消費では形を整えることは余り必要ではないが、商品にする場合は商品価値を高めるためにとても重要な工程になる。効力の問題というよりも、流通や販売のしやすさという点できちんとクリッピングされていないバッズは敬遠されるからだ。

クリッピング作業は乾燥してからのほうが剪定は楽だが、トリコームを壊しやすいので、普通は刈入れ前あるいは直後に行う。丁寧なクリッピングでは、葉の途中からカットするのではなく、茎を曲げるようにして葉の根元を露出させてそこから剪定する。

刈入れ前の作業は立ち仕事で大変だが、植物が成育中なのである程度時間をかけて行うことができる。直後の場合は、すぐに乾燥工程に入らなければならないので待ったなしの集中作業が必要になる。

量が多い場合は、クリッピング・マシンなども使われる。掃除機の本体を接続して剪定した葉を吸引してしまう。だが、葉の根元からカットすることが難しいので、手作業に比べるとどうしても粗く余分に植物組織を傷めてしまう。

クリッピングで取り除いた葉にもTHCがあるので、普通、後でまとめてポリネーターやアイソレーターでハシシにする。また、虫食の部分などをそのままバッズのするのは健康に好ましくないが、クリッピングしてアイソレーターでトリコームだけを分離すれば危険な部分を取り除くことができる。