オランダの市長

半数以上がカナビス合法化を支持

Source: Binnenlands Bestuur
Pub date: 19 Nov 2008
More Than Half Of Dutch Lord Mayers Want To Legalise Cannabis
http://www.encod.org/info/MORE-THAN-HALF-OF-DUTCH-LORD.html


管轄区域内に1軒以上のコーヒーショップを持っている自治体の市長の半数以上が、カナビスを全面的に合法化することを望み、カナビスの販売を容認しながら栽培や仕入れを禁止しているバックドアの問題を解消することを求めていることが分かった。

この結果は、週刊誌・内政マガジンが電話で調査したもので、1軒以上のコーヒーショップを持つ全国106市を対象に実施された。


明確な反対は9市のみ

調査に市長自らが回答したのは88市で、そのうち54市がコーヒーショップの完全な合法化に賛成し(アムステルダム、マーストリヒト、ハーレム、ヒルバーサムなど)、25市が現行の容認政策の継続を支持し、コーヒーショップを完全に禁止したいとしたのは9市だった。また、6市は回答を保留している。それ以外で調査に直接対応しなかった市長は11市で、残りの1市はアルフェナンデンラインで現在市長が空席になっている。


トラブルは南部国境のドラッグ・ツーリズムだけ

自分の管轄内でコーヒーショップに関連する問題があるとした市長はほとんどおらず、良好にコントロールできていると答えている。問題を抱えているとしていのは、どこもがベルギーとフランスからやってくるドラッグ・ツーリズムに悩まされている市になっている。しかし、ドイツ人ツリストがやってくる東部の国境の市では、南部ほど問題は起きていない。


CDA系の市長の意見は割れている

オランダ連立政権の第1党であるCDA(キリスト教民主党)に所属する市長の間では見方は割れている。およそ3分の1の市が合法化を支持し、現在の容認政策を支持している市が3分の1、完全禁止を支持している市も3分の1になっている。調査に直接回答しようとしなかった市長の大半は、CDAのメンバーになっている。

国会の主導権を握る政府CDAはコーヒーショップの全面禁止を主張しているが、多くの市長は調査のコメントの中で、「現在の状況の相反する二重性」 はもう十二分過ぎるほど十分なので、国政を担うハーグの政治家たちに対して、もっと明解な議論をするように求めている。

今回の調査のさらに詳細なレポートについては、来週にも発表されることになっている。