パイプ


カナビスの喫煙で最もポピュラーなのはジョイントだが、パイプも広く使われている。紙を使うジョイントに比較すると、パイプはバリエーションも豊富で、素材も木や石や粘土や金属やガラスから果物まで、さらに形状にいたっては無限ともいえるほどある。

また、ジョイントではハシシを吸うにはバッズやタバコを混ぜなければ吸うことはできないが、パイプではハシシだけでも吸うことができる。バッズの場合は比較的多量の煙が出るので煙の少ないハシシの方を好む人も多く、そうした場合はパイプが適している。

昔は紙が貴重品だったので、シガレット・ペイパーが利用できるようなったのは19世紀後半からだった。それ以前はパイプだけだった。16〜17世紀にヨーロップで使われたパイプは粘土の素焼製。

現在、ヘッド・ショップでは様々なデザインのパイプが販売されている。

典型的な金属製の小型パイプ。安価で扱いやすい。ボウルの底には金属メッシュのスクリーンを入れて煙だけが通るようになっている。

パイレックス製イン&アウト・スプーンパイプ。煙が内部に貯って冷えるようになっており、ボングのように横の穴で煙をコントロールできる。ハシシ向き。

マルチ・チャンバーのパイレックス製バブラー・パイプ。

モロッコのキフ用パイプ。キフはハシシに固める前のポリネート・パウダー。ボウル部は素焼製で使い捨て。柄を長くすることで煙が冷えるようになっている。キフと抜群の相性。

煙がもれないように内部にバッズを装填するようになっているシークレット・パイプ。口から煙を吐いているが、ハイプからは煙が出ていない。煙を全部吸い込めば周りは気づかない。

ボンブ・パイプ。シークレット・パイプの一種。中間に螺旋パーツが仕込まれており煙を冷やすようになっている。

果物などを利用したフルーツ・ビタミン・パイプ。

アース・パイプ。地球をパイプにしようという発想から生まれた。クリスチャニアではアース・パイプ・コンテストも行われている。 http://www.christiania.org/~moon/

オイル・パイプ。ハシシ・オイルをバポライズ(蒸気)して吸う。普通のパイプのボウル部に蓋が磁石でくっつくようになっており、サイドには空気の流入穴があいている。蓋の上にオイルを滴らしてボウルをかぶせて装着し,下からライターで加熱して内部に蒸気を発生させる。