チンキ溶剤


http://www.conquestdesign.com/uncler/html/CannabisTinctures/source/5.html


カナビス・チンキはカナビスをアルコールに抽出した溶液で、アメリカではマリファナ禁止法が施行される以前は処方医薬品として広く使われていた。19世紀後半には民間薬として使われ始め、特許を受けた万能薬として製薬会社や個人の薬草店から売り出された。

確かに、遮光瓶に入れられたチンキ溶液はいかにも医薬品といった印象で、薬局でも扱いやすい形態をしている。実際、極めて安全な医薬品として、鬱病、喘息、痛み、神経疾患、不眠症など様々な種類の薬として広く処方されていた。

処方医薬品の場合は特徴を出すためにカナビス以外にもいろいろな成分が配合されていたが、カナビスだけでチンキ液を作るのなら製法は以外と簡単で、カナビスを数週間アルコールに漬けたあと溶液を濃縮すればでき上がる。

濃縮するので、原料は必ずしも高効力のものでなくともよいが、強いバッズを使えばアルコールも少量で濃縮の手間がかからない。収穫時にクリッピングした葉でもよい。

用意するものは、
  • メイソンジャーのように蓋が密閉する小型の瓶
  • 純度の高いエタノール
  • 瓶の4分の3程の量の粉状のカナビス
  • コーヒーフィルタまたはガーゼ
  • 保存用の遮光瓶 (THCは光で分解しやすい) とスポイト

作り方は、
  • カナビスのTHCの一部が不活性の酸になっているのでレンジで2分ほど温める
  • カナビスを細かくして瓶に入れる
  • 撹拌のために上部にすき間を少し残して、アルコールをほぼ一杯に入れて密閉する
  • 冷暗所に保管し、1日に数回シェイクして中をかき混ぜ、2週間ほど続ける
  • アルコール分だけをフィルターで分離する
  • アルコール分が多過ぎるようなら、しばらく瓶の蓋を開けたままで蒸発させる
  • スポイトで保存用遮光瓶に移す

使い方は、まず半滴ほどをミルクティーに入れて飲んでみて様子を見る。ミルクを入れるのは体内へのTHCの吸収をよくする為だが、アルコール分入っているので必ずしも必要ではない。直接スポイトで舌に滴下してもよいが、味がきつい。

また、少しマニアックだが、ハシシ・オイルの時のように、アルミ・フォイルに1滴ほど落として下からライターであぶって蒸気を発生させ、紙幣などをストロー状に丸めた管を利用して吸引したりもする。

チンキ液のアルコールをさらに蒸発させれば効力の強いハシシ・オイルにすることもできる。しかし、ハシシ・オイルはそのままでは摂取しにくく、また保存性も悪いという欠点がある。

参考:
IACM  How can I prepare a cannabis tincture or cannabis oil?
Vancouver Island Compassion Society  Cannamist/Tincture Recipe
カナビス・メディシン・アンティーク・ミュージアム  カナビス・チンキ液
Cannabis Culture  Timeless tinctures  by Stan Czolowski (02 Oct, 2003)