偽装カナビス医薬品
Medical Cannabis Picture Gallery
Quack Cures
http://antiquecannabisbook.com/chap15/Quack.htm
偽装医薬品という観点からみれば、さまざまな理由で製造業者たちはカナビスよりもアルコールやアペン系薬剤に関心が高く、実際、カナビスの偽装医薬品としてきちんとラベルの付けられた商品といえるのは今まで1種類しか見付かっていない。
ピソは、食品や医薬品のいんちき商品を暴露したことで知られるサミュエル・アダムスの 「アメリカの大嘘商品」 で取り上げられた唯一のカナビス・ブランドで、つぎつぎに新しい手口をあみだした。
ピソの製造元であるエズラ・ハゾルティン社は、1880年代以前にもアヘン偽装製品の販売を自らあきらめ、その後、「大衆薬ピソ・キュア(Piso’s Cure for Consumption)」 を出した。ここでは 「治療」 と言わないで 「キュア」 という同義語を使っている。
次に、1906年の純食品医薬品法の施行に先だって、事前にもっとまともな 「ピソ・キュア」 という名称に変えている。施行後はしばらくしてから、また、咳や風邪用として 「ピソ治療薬(Piso’s Remedy)」 に変更している。
もともとピソという言葉は、スペイン語で 「一杯ひっかけて踊りに行く」 という意味があり、エズラ・ハゾルティンはそのことをよく知っていたに違いない。
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