その他のカナビス医薬品

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Misc

カナビス・インディーカ広口ビン。５*２.５センチ。ビンは蓋ではなく、ワックスと紙と紐でシールしてある。紐が残っている。製造元は書かれていない。

ヘンプシード・オイル用ボトル。ニューヨーク州ウチカ、ＡＨ.ウイリアム卸売販売会社。コルク付き。

ハーブ薬品のバイブルとも言える１９０９年版キングのアメリカ処方注解によると、「煎じたヘンプシードは、痛みや子宮脱に伴って起こる脱力感に非常に有効であることがわかっている。」 と書かれている。パーク・デービスのような大手も宣伝・販売していたが、ほとんどのバイヤーはＳＢ.ペニックのような植物輸入業者から医療用として仕入れていたと思われる。

ホメオパシー治療用カナビス。ボトルのサイズは５*２センチで、角を落とした透明な四角形で、液体ベルデ（Fluid Verde）と書かれている。ボトルはハンド・メイドで口元にはその様子がみられ、半分ながら、パケージの箱も残っている。成分にはカナビスも含まれている。シカゴの古い薬局から見付かったもので、１８９０年代のものらしい。

ミュージアム所有の販売用カタログ類。１９４１年以前のカナビス関連製品が５００種類以上掲載されている。薬局は、大半の薬品をこうしたカタログで価格や製品を調べて販売していた。

古い薬局のキャビネット・ドロワー。このなかに販売用のカナビスをたくさん保管していた。

カナバイン配合薬。イリノイ州シカゴ、シカゴ製薬。カタログによると、１９３５年製造。淋病の際に、折り畳み式の尿道パイプで注入。１ダース５ドル。５*２センチの長方形の遮光ボトルには、周囲３面にわたってラベルが貼ってある。

「改良型かなビス配合薬。１錠中には、他の成分とともにカナバイン・タンニン１.２０グレン含有。急性または慢性の淋病、鼻カタルに推奨。直接挿入しないこと。用法：水１２０ccに４〜１２錠を溶かし、１日３回注入する。」

カナバイン・タンニンは、ヘンプの茎を蒸留してとりだした揮発性のオイルで、神経性不眠の睡眠薬や月経困難症、月経過多に使われた。

（警告）サルファ剤やペニシリンが発見される以前は、淋病のような伝染性性病は完全には治すことはできず対症療法しかなかった。カナビスはこうした療法に有効だったらしい。しかし、きちんとした治療薬ではないので、今日では、淋病の治療には使うべきではない。

トケイソウ改良型調合霊薬E-170のラベル。オハイオ州コロンバス、コロンバス製薬社（現ロクサン・ラボ、マリノールで有名）。

１液体オンス当たり、カナビス・インディーカ 2グレン、カノコソウ根　20グレン、カスカラ樹皮　8グレン、トケイソウ　60グレン、ヒヨス　20グレン、臭化ストロンチューム　40グレン、パパイン若干、芳香族化合物若干。強力でありながら単独でも簡単に飲むことができるように改良されています。成分は天然のものですが、味覚に不快感はありません。服用量：症状に応じて１〜２液量ドラム(4〜8 cc.)、水またはミルクに入れて、あるいは原液のまま１日３〜５回服用。

ブロミディア・カナビス薬。ボトルは４７０cc入りでコルク付き。ミズーリ州セントルイス、バトル社製。外側の包装紙には、ミシシッピー州コロンバス、ロー・ドラッグ・ストアー、１９３７年と書かれた別ラベルが添付されている。

この写真は１９０５年２月のアメリカン・メディカル・ジャーナリスト誌に掲載されていたとされるが真偽のほどは不明。確かにバトル社のブロミディアらしいが？

ジェームス博士のカナビス・インディーカ強壮剤。ペンシルバニア州フィラデルフィア、グラドドック社製造。１８９０〜１９００年頃のものらしい。

ジェームス博士のカナビス抽出液ボトル。ニュージャージー州ジャージーシティの浮きだしもある。約８センチの透明アクア色の広口ビン。サム・グリア・コレクションによると、１８５０〜１８５５年と解説にあるが？

クロロダインNO. 59。ミシガン州デトロイト、パーカー・デービス社製。コルクには円形のキュートなラベルが貼ってある。ボトル本体の高さは８センチ。表面ラベルには、「チョコレート皮膜錠剤１００錠入り。塩酸モルヒネ１.６グレン、カナビス・インディーカ抽出液１.４グレン、等。」 と書かれている。

クロロダイン圧縮錠剤 NO. 1。ペンシルバニア州フィラデルフィア、ヘンリー＆ワンポール社製。塩酸モルヒネ１.６グレン、カナビス・インディーカ抽出液１.４グレン。

ゼラチン皮膜錠剤。メリーランド州ボルティモア、シャープ＆ドーム社製。ボトルの高さは６センチでコルク付き。ラベルの状態はほぼ良好で、「カナビス・インディーカ抽出液１.２グレン、服用量：１錠、食品医薬品法認可、１９０６年６月３０日。」 と書かれている。