カナビノイド分析キットCAT


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カナビノイドの成分構成は、植物の種類、成育時期、栽培や熟成や保存方法などによって著しく変化する。ハイを決定ずける最大の要因はTHCの含有量だが、他の成分もさまざまに相互に作用し合って多様な効きかたをもたらす。

これまでの研究でカナビノイドの構成によってどのように効果が変化するかは次第に明らかにされつつあるが、実験室を出て成分を測定するのはそれほど簡単ではなく、実際の栽培現場などでは経験と勘を頼りに見当をつけていた。だが、最近、簡易分析キットCATが開発され状況がかわってきた。


フェアでもシードバンクが、入場者の持参したカナビスの成分分析サービスを展開するようになった。

CATは、値段も手頃で、バッズなら0.1g、ハシシでも0.05gという微小の資料だけで、THCだけではなく他にも5種類のカナビノイド、THV、CBC、CBG、CBD、CBNをテストすることができる。また、資料の新鮮度の指標となる酸の量も測定することができるほか、効力の指標であるTHCの構成比率を知る機能も備わっており、結果は1時間余りで得られる。

簡易性や価格もさることながら、種子を作るブリダーやシードバンク、栽培者に役に立つばかりでばなく、CATはカナビス使用での誤用を軽減し効果的に利用することにも役立つので、コーヒーショップや医療カナビス・クラブ、医療カナビス患者、さらに一般のユーザーとっても恩恵をもたらしてくれる。

カナビノイドは植物の品種の違いで構成比率が変化するが、とりわけ医療カナビスの現場ではその違いを確実に把握することは重要な課題になっている。例えば、発作を抑制する品種は吐き気の抑制には使えないといった制約があり、それぞれの病状に合わせてベストなものを選択しなければならない。CATはそうした状況を確実に判定する強力なツールになる。

CAT分析を使えば、
  • ブリーダーは、品質テストでブリーディングの具合を管理し、ハイブリッドやブリーディングの合格率を上げて量を確保することができる。
  • 栽培者は、成育状態を日単位で測定し、最適な収穫時期を決定することができ、質のコントロールをすることができる。
  • 医療カナビス患者やクラブは、メニューの中から自分の症状に合ったカナビノイド構成と比較して、利用する品種を決定できる。

参考  http://cannabisclub.ca/