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はじめに
ここにはマリファナ(カナビス)についていろいろなことが書かれています。例えば、栽培法、吸い方、効果、マリファナ是非論争、
マリファナ法の歴史、社会的現状、マリファナと文明の関係、等々。もちろん書き足らない事柄も多々ありますが、しかし、
この本はいろいろな人にとって役立つはずです。マリファナ自体についてもっとよく知りたい人、合法化問題に関心を持っている人、
これからマリファナを吸ってみたいと思っている人、あるいはマリファナに反対している人などを含め、
多くの人が興味深く読むことができるでしょう。
この本は必ずしもマリファナの使用を奨めるものではありません。ですが、賛成するか反対するかにかかわらず、マリファナに対する
無知から生じる社会的・個人的な負担、精神的な不幸は見過ごすことはできません。現在、マリファナ使用者の数は増大しようとしています。
この意味から、マリファナの本当の姿を伝えようとする本が必要とされているのです。
〈用語上の注意〉 この本の中で使う用語について誤解の起こらないように
多少注意しておきます。
- カナビス: カナビス・サティバからつくられた任意の形状の製品(マリファナ、ハシシ、ガンジャなど)の総称を意味する。
- マリファナ: カナビスの一形状で、葉を乾燥し粉状にした製品を指しハシシやガンジャなど
他の形状の製品とは区別する。
- 意識拡大薬: カナビスやLSDは、通常、幻覚剤とか幻覚誘発薬とは呼ばれているが、実際上は幻覚が起こることはまれで
名称とすれば正確ではない。このことを念頭におき「意識拡大薬」という用語を使う。
- 麻薬: この言葉は、第6章-2で述べるように、実態上は意味のない言葉なので、この本では、
批判的な意味でしか使わない。ただしアメリカの「Bureau Narcotics」の訳語は「麻酔薬局」とはせずに慣例に従って「麻薬局」
とした。
石油ショックの1973.12
著者
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