バルセロナ

最高レベルのカナビス文化を持つ都市

ここ数年間は息をつく暇もないほどいろいろなことに取組んできたが、やっとまとまった休暇をとれることになってオランダを離れた。マススカと私が最初にやってきたのがスペインのバルセルナだ。知り合いの友だちがいてどこから探せばいいのか分かっていた。

ホテルのチェックインを済ませたあとマコキ書店まで歩いて出かけた。そこへ行って、スペイン・医療マリファナARSECのリーダーの一人であるフェリッペに聞けば、アムステルダムのカナビス・カップで最近会ったばかりのカルロとカルロスの居場所がわかると思った。

あいにくフェリッペは不在だったが、親切な従業員が彼の住所とカルロたちのグローショップの住所を教えてくれた。店の名前は「インテリア」で簡単に見つかった。何のことはない、ホテルから数百メートルしか離れていなかった。

店はオープン・フロントになっていてスペインでは普通の店と何ら変らない。だれでも自由に出入りできる。

店内は広く美しく展示され、両側にはたくさんの照明があった。カルロの弟のセルジオが店をきりもりしていた。

インテリアは陳列も豊富で、カナビスの道具や栽培装置など必要なものはすべて揃っている。

カルロスとカルロはジョークをいいながら最大の笑顔で向かえてくれた。ちょうどカルロが商品を袋に入れるのに手間取っていてコンドームと格闘しているみたいだった・・・

フィリッペと会うためにカルロがバルセロナのARSEC本部まで連れて行ってくれた。フィリッペはわれわれをだき抱えて歓迎してくれた。ちょうどアイソレータ・ハシシをほぐして点検しているところだった。 つい最近、カタルニア地方議会は医療マリファナの使用を許可し医薬品として利用できるように支援をする決定を下した、とフィリッペは誇らしげに語っていた。

カルロはARSECチームが開発したバポライザーの実験装置の一つを手に取って感心していた。

その後でマコキ書店で作家のジョルジョ・センバンデスと彼の愛らしいパートナー、さらにカルロスの妻ローザと落ち会って店内を隅々まで見せてもらった。ここは以前はARSECの事務所だった。セルバンデス一家は最近アメリカからバルセロナに引っ越してきていた。

カルロは、オーストラリアアボリジニの楽器ディジェリドゥーを吹く練習していた。なかなか上手。

カルロからもらったマリファナ。地元産でフロという名前。すごいウイードで全く新しい特別の味がして吸ってすぐに強烈なハイになる。残念ながらこれしか分からないが、ともかくフロを試してみるべき。フロって一体何なんだ?

インテリア店内の奥にはひときわ芸術的センスにあふれた場所がありカナビスを吸いながら友だちと語らうクラブ・コーナーになっている。みんなが座れるこのベンチはカルロの弟がガンジャとガウディに触発されて製作したもので、見ての通りとても見事な出来映え・・・

夕方からはクラブでは「アイソレータ・ハシシの作り方」のデモが行われた。この試みはここでは今回が初めてだった。

バッズとして商品にならないカナビスの葉と小さなバッズ、それと水と氷の塊だけでハシシを作る。もちろん抽出用の専用バッグのセットも必要。

大の男4人が水と葉っぱに興じていた・・・

バッグを引き上げて、成果はいかに・・・

これが第一バッグの成果。B級品。ということはこのスクリーンを通過したものだけがクラスAということになる。

水を絞り出したあとのアイス・ハシシ。

これは第2バッグのA級品。非常に細かい泥・・・

厚紙の上で乾燥させているクラスBハシシ。

カルロの友だちの一人が2個の照明を使ったグロー・キャビネットを見せてくれた。元気なレディーたちがいっぱいだった。

マルスカはガウディー・コーナーでいつまでも過ごしていた。当然ジョイントを巻きながら・・・

グリーン・ハンド。5本の指はマリファナの葉を表わし合法化を求める仲間のスペイン流握手。

カルロはマリファナで生き、呼吸し、食べる

バルセルナは70年代はじめのアムステルダムに戻ったような気がした。「インテリア」はまさにスペインのポジトロニクスだ。 次の目的地アリカンテに出発する前に、カルロは途中でTHC欠乏症にならないようにとフロを分けてくれた。

カルロ、カルロス、そしてマコキとインテリアとARSECのすべての人たちはみんな素晴らしい。バルセルナに行くことがあったなら必ず寄ってみることを忘れないで。
ノルとマルスカ。


http://www.hempcity.net/travelreports/barcelonareportmarch2003/index.html