神話 2

カナビスの効力が
確実に高まってきている


The Lindesmith Center
Lynn Zimmer, John P. Morgan
http://www.druglibrary.org/schaffer/hemp/general/mjmyth/Exposing_02_1095.html


カナビスの害は他のドラッグより少ない、と指摘している過去の研究の信頼性を削ぐために、カナビスの効力が1970年代に比べて10倍とか20倍とか30倍も増加しているという主張が行われ、今日のカナビスのほうがはるかに危険になっていると思い込ませようとしている。


事実
20年以上の前から、政府の基金でミシシピー大学に開設されたPMP(Potency Monitoring Project 効力監視プロジェクト)が連邦法執行機関から提供されたカナビス・サンプルの分析を行ってきた。警察の押収したカナビスが必ずしもユーザーが一般に使っているものを反映しているわけではない。特に1970年代においては、効力の弱いメキシコ産の圧縮カナビスが多量に押収されたせいで全体の効力も実態よりも低い数字になってしまっている。[8]

1970年代のPMPの報告では効力の平均はどれも1%以下で、1974年には0.4%にまで下がっている。こうした平均値は、その時期に吸われていたカナビスのTHC率を下回っていることは極めて明白だ。

そもそも、THCが0.5%以下のカナビスではほとんど精神活性は起こらず、吸っても効かない。ユーザーはたまたまこのような低効力のカナビスをつかまされることもあったかもしれないが、1960年代から70年代に普通に出回っていたカナビスはもっとTHC濃度が高かったことは間違いない。

また、1970年代の終わりごろの市場には、バッズやシンセミラといった従来から効力の高いことで知られているカナビス製品もあったが、PMPの扱ったサンプルには全く含まれていない。その後、警察の押収のやり方が変わってくるとPMPの平均効力も増えてきた。

1970年代に民間機関が行った分析では、いずれもTHC平均値はPMPよりも高かった。例えば、1973年におこなわれたパームケム研究所の59サンプルの平均値は1.62%で、16サンプル(全体の27%)だけが1%以下であったに過ぎず、半分以上は2%を越え、4分の1が4%以上になっている。1975年のサンプルでは、多くが2〜5%の範囲で、なかには14%のものもいくつか含まれている。この最高値は同年のPMPの報告値0.71%のおよそ20倍になっている [9]

1980年以降は、当局が押収するカナビスの数量も種類も大幅に増えた。相変わらず提供されるサンプルは市場を反映するものではなく、たまたま押収したものではあったが、種類が増えたことでPMPの報告する平均値の妥当性も改善された。そのデータでその後の推移をみると、下の表にも示されているように、1980年代初頭以降、平均効力は実質的に何も変化していない。

押収カナビスの平均THC% 1981-1993 (ミシシッピーPMP)
1981 1982 1983 1984 1985 1986 1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993
2.28 3.05 3.23 2.39 2.82 2.30 2.93 3.29 3.06 3.36 3.36 3.00 3.32

仮りに、1970年代以降カナビスの効力が少しずつ上がってきたとしても、それがただちにより危険になったということを意味するわけではない。実際、カナビスの健康リスクは喫煙することに起因しているとすれば、高効力製品のほうが望む効果を得るのに少量の吸引で済むだけむしろ危険性は低くなるということもできる。